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夏の終わり・・・戦争と障害者について考えてみませんか!?

2015年08月17日(月)

厳しい猛暑が続くなぁと思っていたら、時折涼しい風が吹いたりツクツクボウシが鳴き始めたり、いつのまにか夏の終わりを感じるようになりました。みなさん今年の夏はどのように過ごされましたでしょうか。
 

今年は戦後70年の節目の年であることもあり、ハートネットTVでは8月、「障害者と戦争」というテーマにじっくりと取り組みたいと思っています。


まず、8月19日(水)、20日(木) 夜8時からのハートネットTVでは、戦中から戦後にかけての知的障害のある人たちの知られざる実態に、70年間保存されてきた当時の貴重な記録をもとに迫ります。
シリーズ戦後70年・障害者と戦争「ある知的障害者たちの戦中戦後記」
第1回 消え入った10の命
第2回 “ニュースさん”が歩んだ道

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子どもたちのお墓(清里)

 


8月25日(火)、26日(水) 夜8時からは、舞台をドイツに移して考えます。
ナチス政権によるユダヤ人大虐殺・ホロコースト。実はその前に、いわば“リハーサル”として、20万人以上もの障害のあるドイツ人が殺害されていたという事実に迫ります。日本の障害者運動をリードしてきた藤井克徳さん(日本障害者協議会代表・自らも視覚障害)が現地を訪れ、歴史を繰り返さないために何が必要か考えます。

シリーズ戦後70年・障害者と戦争「ナチスから迫害された障害者たち」 
第1回 20万人の大虐殺はなぜ起きたのか
第2回 ある視覚障害者の抵抗



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被害者の墓地を訪ねる藤井さん

 

【取材後記】難しい問題であればこそ、シンプルな言葉、シンプルな思いが大切だ。

2015年06月22日(月)

6月23日放送
シリーズ 戦後70年「人が好き土が好き そして私が好き―沖縄で紡ぐ言葉―」を担当したディレクターです。

 

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名護市からフェリーで30分伊江島

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今回の主人公・木村浩子さん(77)

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浩子さんの運営する「土の宿」

 

私が、木村浩子さんにはじめてお会いしたのは、昨年の夏の終わりでした。
沖縄戦を経験した障害者の証言を聞く番組「平和じゃないと生きられない-沖縄で語りだした障害者たち-」(‘14年10月14日放送)のリサーチ取材で沖縄を訪れた時です。

浩子さんは、番組でもご紹介する通り、山口県出身で、沖縄で戦争体験をしていません。33年前に、沖縄戦の激戦地の1つである伊江島に移住し、宿をしながら平和活動をしてきた方です。沖縄の痛みや悲しみに、現地でじかに触れて、外に伝えたいと活動されています。沖縄戦を経験していない他人が、その思いを受けて伝えて行くには相当の覚悟が必要です。それに向き合い続けている浩子さん。私は、そんな浩子さんに会って、沖縄戦を経験した障害者の方たちの証言をどう伝えるべきなのか・・・何かヒントを得たいと思って会いに行きました。

【出演者インタビュー】蔵下穂波さん「浩子さんの行動力、言動が凄い」

2015年06月22日(月)

20150623_senngo70_002.jpg6月23日放送(6月30日再放送)
シリーズ 戦後70年
人が好き土が好き そして私が好き―沖縄で紡ぐ言葉―
のナレーションをされた蔵下穂波さんにメッセージをいただきました。

伊江島は、蔵下さんのお父さんのご実家があり、幼い頃から何度も訪れている場所だそうです。


《蔵下穂波さんプロフィール》
女優。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」GMTメンバー喜屋武エレン役など。


今回初めて番組のナレーションをさせていただきました蔵下穂波です。
私の第二の故郷、伊江島に暮らす木村浩子さんのお話。とても身近に感じました。

伊江島は私の父方の実家があり、私自身も幼い頃から何度も訪ねていました。
最初は戦争のお話だからと構えてしまい硬くなってしまったのですが、映像を見ていくうちに浩子さんの明るさで緊張が解け、リラックスして録ることが出来ました。浩子さんの平和に対する思いがひしひしと伝わってきて、色々と考えさせられました。戦争反対と思ってはいても、なかなか行動に移せてなくて、浩子さんの行動力、言動が凄いなと思いました。とても素敵な番組になっていると思います。

ぜひ皆様に見ていただきたいです♪よろしくお願いします。

第5回 ハンセン病の戦後 ―人間回復への道― 年表で振り返る過去

2015年06月12日(金)

20150608_sengo0003.gif年間シリーズでお伝えしている、" 福祉の戦後70 "。「シリーズ 戦後70年 第5回 ハンセン病の戦後 ―人間回復への道―」

 

ハンセン病の患者は戦前から強制隔離政策によって、全国の療養所に収容され、特効薬の開発で病気が治るようになった後も、日本では半世紀にわたり政策が変わりませんでした。

 

長年、療養所で暮らしてきた元患者の森元美代治さん(77)は、病気への無理解や根強い偏見、患者の自由や人権よりも「制度の存続」が目的になったことなどが重なり隔離は続いたと言います。

 

番組では、隔離収容の歴史と、人権侵害とたたかってきた森元さんたち元患者の軌跡を見つめ未来へのヒントを探りました。年表はこちらです。

 

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クイズはこちら!

ハンセン病について、次の内、正しいものはどれでしょうか?

1.感染力が弱い。

2.遺伝しない。

3.死因にはならない。

4.感染しても、ほとんどの人は発症しない。

答えは…「全部正しいのよ!」 ←ここをドラッグで選択してくださいね!

 

【関連記事】

第5回出演者インタビュー
 
 

過去に放送したハンセン病の番組:ハートネットTV・ハンセン病について

第4回 精神障害者の戦後 ―病院か地域か―、年表で振り返る過去

2015年06月10日(水)

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年間シリーズでお伝えしている、" 福祉の戦後70年 "
今日お届けする再放送「第4回 精神障害者の戦後 ―病院か地域か―」の年表をこちらに掲載します。

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先進諸国の精神科の在院日数は平均20日程度ですが、日本では1年以上長期入院している人が20万人に上ります。この中には、入院治療が必要ないのに、病院にとどまる「社会的入院」のケースも数多いとみられています。

限りある人生の時間が、入院によって失われているとしたら…。

1945年の精神衛生法制定から2015年の現在まで、精神保健・福祉に関する法律は幾度か改正されてきました。何が変わり、何が変わらなかったのでしょうか。
統合失調症やうつ病など精神疾患は誰でもかかりうる病。精神障害者もそうでない人も、どうしたらともに地域で暮らせるのか。番組では、当事者たちのおかれてきた戦後の歴史をたどりました。

 

【関連記事】
第4回出演者インタビュー
サヘル・ローズさん「退院できるにもかかわらず、30年以上病院から出られない人がいる」
山本 深雪さん「精神障害者でも相談できるような人間関係が地域に少なすぎるのでは」

第3回 家なき子たちの戦後 ―戦争孤児から虐待まで―、年表で振り返る過去

2015年06月09日(火)

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終戦から70年を迎える2015年の今年、年間シリーズでお伝えしている、" 福祉の戦後70年 "。6月に放送した第3回 家なき子たちの戦後 ―戦争孤児から虐待まで―の年表とクイズをこちらに掲載します。

この年表を見ているだけでも親と暮らせない子供たちに社会がどう向き合ってきたか歴史を感じられます。物質的な豊かさだけではなく、精神的な豊かさも得られる社会を目指して行きたいですね。

◆第3回「家なき子たちの戦後」年表

 

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クイズはこちら!    

◆第3回「家なき子たちの戦後」クイズ
施設出身の主人公が活躍する漫画といえば、次のうちどれでしょうか?
1.キャンディキャンディ
2.タイガーマスク
3.あしたのジョー

 

答えは・・・「全部なの~! 」←ここをドラッグで選択してくださいね!

 

 

【関連記事】

第3回出演者・サヘル・ローズさんインタビュー
「大きな愛情を受けて育つ子がいる一方で、そういう"温かさ"を知らない子もいるんです」

【出演者インタビュー】森元美代治さん「差別や偏見は人間が作ったものだから、壊せるのもまた人間です」

2015年06月01日(月)

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6月4日放送
シリーズ 戦後70年
第5回 ハンセン病の戦後 ―人間回復への道―
ご出演された森元美代治さんのメッセージです。


《森元美代治さんプロフィール》
ハンセン病回復者


――今回は「ハンセン病」の戦後の歴史を振り返りましたが、収録を通してどのようなことを感じましたか。

こういうふうに取り上げてもらったことはすごくうれしいですね。ハンセン病の歴史を「自由を奪われて」「普通の暮らしを求めて」「人間回復を目指して」と3つの時代に区切ってお伝えしたことはとてもよかったなと思います。今まではトータルで話すことが多かったので、中途半端で終わることもありました。とても話しやすかったです。
 

【出演者インタビュー】サヘル・ローズさん「ハンセン病政策の歴史。二度と繰り返さぬように」

2015年06月01日(月)

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6月4日放送
シリーズ 戦後70年
第5回 ハンセン病の戦後 ―人間回復への道―
ご出演されたサヘル・ローズさんにメッセージをいただきました。


《サヘル・ローズさんプロフィール》
女優、タレント。
イラン生まれ。4歳のときに両親を亡くし、孤児院で育つ。その後、養母に引き取られ、8歳の時に2人で来日。


――今回は「ハンセン病」の戦後の歴史を振り返りましたが、収録を通してどのようなことを感じましたか。

ハンセン病の当事者だった方の生の声を聞くと、本当に計り知れないくらい長い年月を戦ってきたんだなと思いました。2001年に国との裁判に勝った時の「やっと人間になれた」という言葉はすごく印象に残っています。ひとつの偏った情報をみんなが鵜呑みにしてしまったからこそハンセン病の当事者はあれだけ苦しみました。それは「本当のことを知らなかった」で済まされる話じゃなくて、責任はそれぞれにあるだろうし、苦しんで苦しんで、社会に対して何も言えず報われないまま亡くなった方々がたくさんいたのも事実でしょう。その政策が1996年まで存在していたと考えると、きっと私たちが知らないところでまだまだ苦しんでいる人、解決されていない問題がたくさんあると思うし、学校では学べないこともたくさんあるんだなと感じました。


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【出演者インタビュー】山本深雪さん「精神障害者でも相談できるような人間関係が地域に少なすぎるのでは」

2015年06月01日(月)

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6月3日放送
シリーズ 戦後70年
第4回 精神障害者の戦後 ―病院か地域か―
ご出演された山本深雪さんにメッセージをいただきました。


《山本深雪さんプロフィール》
NPO法人大阪精神医療人権センター副代表


――今回番組へご出演されて、どのようなことを伝えたいという思いがありましたか。

精神科の治療を受けながら地域で暮らしている人があなたの地域にもいて、隣で暮らしているんですよということですね。


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【出演者インタビュー】サヘル・ローズさん「退院できるにもかかわらず、30年以上病院から出られない人がいる」

2015年06月01日(月)

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6月3日放送
シリーズ 戦後70年
第4回 精神障害者の戦後 ―病院か地域か―
ご出演されたサヘル・ローズさんにメッセージをいただきました。


《サヘル・ローズさんプロフィール》
女優、タレント。
イラン生まれ。4歳のときに両親を亡くし、孤児院で育つ。その後、養母に引き取られ、8歳の時に2人で来日。


――第4回は“精神障害”のある人がどう生きてきたのか、戦後の歴史を見ていきました。収録ではどのようなことを感じましたか。

精神障害という言葉だけを耳にすると、どこか専門的で、自分たちはあまり関わることができないと感じてしまうし、私もそう思っていたのが本当のところです。だから、知らなかったことがたくさんありました。本当はもう退院してもいいにもかかわらず、精神障害者は危険、怖い、普通の人じゃないというレッテルを貼られてしまい、周りが受け入れてくれず病院で生活せざるを得ない状況が今でもあるんですね。それで30年間も病院で生活している方がいらっしゃるわけじゃないですか。「人並みの生活がほしい」という言葉もありましたが、30年間も病院の中にいるということは外の世界の変化を見ることができないし、社会に出て人とふれ合うこともできないわけです。そしたらもうその人の存在がかき消されてしまいますよね……。
国としても一応「精神保健福祉の改革ビジョン」を作ったにもかかわらず、「あとは頑張ってね」と投げやりにしているから、うまく活用されずに、しわ寄せばかりが患者さんにいってしまっている。日本はいろいろと発展してきたけど、この問題についてはずっと一時停止をしていて、他国の取り組みと比べたらあまりにも差がありすぎました。日本で生活している全員で考えてどうにかしないといけない問題だと思いますね。


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