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【認知症にやさしいまち】勇気をくれる まちかどライブラリー -若年性認知症の人と家族と地域の支え合いの会「希望の灯り」

2018年02月06日(火)

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「“大丈夫だよ”って言って欲しかったんです。」
50代で認知症と診断された男性の妻の一言から、この取り組みは始まりました。
大阪府堺市を中心に活動する、若年性認知症の人と家族と地域の支え合いの会「希望の灯り」が取り組む「まちかどライブラリー」。

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この会のメンバーである曽根勝一道さんは、小学校の校長を務めていた59歳のとき、アルツハイマー病と診断されました。妻の重美さんは、すぐに、よく通っていたという図書館を訪れ、認知症について調べ始めました。しかし、「認知症」「介護」のコーナーに並んだ本のページをめくると、そこは、「徘徊が始まります」「暴力をふるいます」「物とられ妄想が出てくるかもしれません」といった言葉で埋め尽くされていました。目の前にいる夫は、決してそんな人ではない。認知症の本というと、「医学書」「介護技術書」「介護体験記」といった第三者が書いた本ばかり。認知症になった本人が書いた本、「大丈夫だよ」と安心させてくれる本が欲しかったのだと、重美さんは言います。

認知症の早期診断ができるようになり、認知症についての常識はこの数年で大きく変わりました。でも、世の中にあふれる情報が、それに追いついていないのです。

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重美さんは、「希望の灯り」で一緒に活動する下薗誠さんと、希望の持てる本を同じく50代で認知症と診断された男性の妻と一緒に選び、それを持って自治会会館や薬局に出向くようになりました。そこには、たくさんの同じような状況にある本人や家族が集います。そして、「この本よかった」と、本を通じて会話が弾んでいくのです。そしてもちろん、「ライブラリー」ですから、借りた本は返しに来なくてはならないのもポイント。一度だけでなく二度、三度と会うことになる。そんな、顔と顔を合わせたつながりをつくるのに、「まちかどライブラリー」が一役買っています。

ディレクター 平田知弘

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 認知症・相談窓口

コメント

様々な角度から認知症を見ていくことが理解されつつある中で、家族への思いやその言葉に注目していただいたことが大変うれしかったです。なかなか家族への思いは紹介されていない状況が強かったので、これから素直な家族の声を正面から聞いていただけるようになっていけばいいと思います。

投稿:誠 2018年03月06日(火曜日) 17時47分

大切な 心暖まる活動ですね

投稿:三宅 2018年03月05日(月曜日) 23時16分