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【シリーズ 依存症】「依存症~家族はどうすればいい?」

2017年11月01日(水)

チエノバ

シリーズ依存症、三夜目(11月2日)は「依存症者の“家族”」を取り上げます。

「夫は10年近くギャンブルがやめられません。
 借金をつくり、多重債務。横領をして解雇になってもやめられない。
 こんな訳の分からない夫に苦しんでいます」(にあさん)

「父親は昼間から呑んでいる。暴力を振るわれ、暴言は当たり前。
 最悪な環境で育った子ども。その未来はどうなるか考えてほしい。」(星さん)

――カキコミ板には、依存症者の「家族」から切実な声が届いています。

 



WEBスタッフのSです。
わたしも「依存症かもしれない人」の家族のひとりです。
「依存症は快感を求めて発症しているのではなく、本人の苦痛や苦悩を緩和する為にはまってしまう人が多い。」と精神科医の松本俊彦さんは指摘しています。(※詳しくは、こちらへ


家族はどうしても、その「本人の苦痛や苦悩」を、受け止めようとしてしまうと思います。あるいは、日々起こっている「トラブル」になんとか対処しようとするでしょう。
だって家族だから。それが当たり前だと思ってしまうんです。

家族の恥、家族の責任・・・そんな言葉が頭をかすめ、決して他人には話せない。
そうやって誰にも相談できず、家族だけで抱え込んで苦しんでいく・・・。

カキコミを寄せてくださった方々は、とても勇気があると思います。
渦中にいたり、過去のつらい体験から今も苦しんでいたりする場合に、依存症にまつわる「番組を見る」、「情報を読む」こと自体にも、大きなハードルがあると思います。

でも、ふと思いました。
なんの問題もない「家族」なんて存在しないのではないか、と。
CMに出てくるような、「絵に描いたような幸せな家族」なんて幻想。
だから、恥と思わなくていいのかな、と。

そして、「その人の苦しみは、その人自身が背負うべきものであって、家族のあなたが背負う必要はない。」と思うんです。

だから、ときには逃げてもいいし、蓋をしてもいい。
そうやって私は、なんとか折り合いをつけて生きています。
あすは一視聴者として、番組を見たいと思います。

あす11月2日(木)20時~
WEB連動企画チエノバ「依存症~家族はどうすればいい?」

 

ハートネットTVでは、11月に三夜連続で「依存症」を特集します。
『ハートネットTV』 シリーズ依存症 10月31日(火) 第1回 ギャンブル依存症―孤立する当事者と家族―
 11月1日(水) 第2回 クレプトマニア―罰だけでなく治療を―
 11月2日(木) WEB連動企画“チエノバ”“依存症”―家族はどうすればいい?
 お役立ち情報「依存症・アディクション」
 特設サイト「これって依存症?~“やめたいのにやめられない”あなたへ~」

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