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7月2日OA 就職活動期のうつ① ダイジェスト<後半>

2012年07月02日(月)

番組ディレクター・PD1号です。引き続き、番組内容をダイジェストでお伝えします。

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③現代の「就活スタイル」がストレスに


 番組後半は、一見便利に見えるいまの就活スタイルに潜むストレスを、寄せられた書き込みから考えました。


 

「原因はいろいろあると思いますが」ゆずさん

就活を終えたばかりの大学4年生です。私は鬱にはならなかったものの、現在行われている就活の「みんなで、一斉に」というスタイルには疑問を抱いていました。

12月1日の企業のリクルートサイトがオープンする日、早いもの勝ちで説明会の席が埋まってしまうのを恐れてみな日付が変わる瞬間からアクセスし、サイトがパンク。その後3月までは毎日のように説明会に出席したり,
エントリーシートに追われたりし、いざ4月に面接が解禁になると
一日に 最多で4~5社の面接(帰ってからは翌日の面接準備で寝られない)。

合格者だけに来る電話を待ち、夜中まで携帯を手放せない。


 この内容を受け、番組では映像で「就活の変遷」をたどりました。


「1982年」 
この頃の就活の中心は「大学の就職課」当時の映像では、たくさんの学生が就職課の掲示板を見ながら熱心にメモっています。ここで情報を仕入れ、直接企業に説明会などの申し込みをしていました。また、説明会解禁日は「大学4年の」10月でした

「1980年代後半」
就職支援会社の冊子や企業のダイレクトメールが、学生の家に直接郵送で届けられるスタイルに。またこの頃はバブル景気による売り手市場で、内定者に他の企業を受けさせないための「拘束旅行」連れ出すことも。

「2000年代」
 バブル崩壊以降の氷河期の中、就活の「インターネット化」が進んだ。就職情報サイトでエントリーする、という形が根付いていった。

「2012年」
就活はさらなる進化。スマホで、いつでもどこでも就活出来るように。一方、ソーシャルネットワークの個人のページを、企業が採用の参考にしているという情報が流れ、対応に追われる学生も。気の抜けない情報戦になっている。


<本田先生のお話>
以前と比べると、現代就活は学生に大きなストレスを与えている。前半は、エントリーシートなどでざくざくとおおざっぱに足きり。しかしそこから先は、「本当にこの学生は内定を出していい人材か」長い時間をかけ、入念に審査する傾向がある。企業によっては8回も面接を繰り返している。SNSを参考にするのも、その流れだ。


最後に、「就活中に人格を否定された気持ちになる」という声に注目しました。
 

「化粧箱に入れられた果物にはなれません。」ゆりさん

 現在、大学を留年して新卒として就職活動をしています。
一昨年から続く就職活動で、自分を何度も否定し、不安になり、不眠やパニック、突然泣き出してしまうということが日に何度もあり現在もすべてなくなったわけではありません。

一番辛かったのは、社会や企業が求める人物像を内面化してしまったことでした。
不採用という社会からの否定と社会の求める人物でないという自分が自分に対してする否定という二重の否定に苦しみました。

社会の求める規格に合わない自分はだめなんだと、何度も思いました。
果物でも規格外のものは、はじかれてしまうように自分に価値がないと考えていました。
 


<本田由紀さんのお話>
企業が、どんな人格の学生を求めているか、という調査研究がある。
それによると、90年代までは条件が厳しくなく、「協調できる」「思想的に穏健」という程度だった。それが2000年代に入ると、どんどん高度化していく。「柔軟な思考力を持ち高い意欲を示しかつ独創性を持つ」スーパーマンか、と思うような要求をしているそうするとスキルの高い人を中途で雇用したほうがよいようだが、企業は「(他社の色のそまっていない真っ白な人」を採用したいという願望がある。しかし一方で「きちんと育て上げる」余裕は失っているからスーパーマンを求める傾向もあり、つまり企業は「完成された白紙」という難しい要求を学生に求めていると言える。

 

…長くなりました。
明日放送分も、視聴していただけなかった方に向けダイジェストを掲載します。

最後に、このシリーズ「就職活動期のうつ」は、3本目が有ります!これは、これからいただく皆さんからのカキコミを元に一から制作します。ぜひ、多様な声をお寄せ下さい!

★カキコミ板はこちら(別ウィンド)

 カキコミ!深層リサーチ 就職活動期の“うつ”
第1回 再放送  7月9日(月) 午後1時5分から
第2回 7月3日(火) 夜8時00分から /再放送 7月10日(火) 午後1時5分から
第3回 7月18日(水) 夜8時00分から
 

コメント

私は10年間、無数の会社の正社員、契約社員としてサラリーマンを経験して、現在は自営業をしています。

悩んでおられる方々の気持ち、よくわかります。まるで「見えない壁が刻一刻と自分を押し潰しに迫って来る」ような感覚ではありませんか?

私の個人的な経験から、僭越ながらアドバイスさせて頂くとすれば、「正社員になれたとしても、絶望は続く」ということです。

余程のエリートかコネがある人でなければ、労働基準法を無視したブラック企業に就職するしかありません。
現在の日本経済は飽和状態で、馬車馬のように働いてスズメの涙の賃金です。

同じな悩みを持つ物同士の、建設的な意見、アイデアの提案できるサークル(コミュニティ)に入ることをお勧めします。

世の中はそんなに狭くありません。きっと視野が広がることと思います。

投稿:人生はレールに頼って生きるものではない 2012年07月03日(火曜日) 20時54分