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見よ81歳の生き様!人間国宝 宝生閑が魅せる「能」の世界

2015年06月29日(月)

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『能』って鑑賞したことありますか?

 

このブログをお読みの方で、能の世界に詳しいかたはどれほどいらっしゃるでしょうか。僕は今回初めて『能』という世界に触れました。

 

能を見るのも初めてであれば、81歳の生き様を見せつけられるのも初。というのも、今回の主役は、人間国宝と認定された宝生閑(ほうしょう・かん)さんの舞台裏に密着しているからです。

 

話を変えまして、宝生閑さんは現代能楽界における最高峰の一人であり、生涯ワキ方(脇役)の宿命を背負った人物。この宝生閑(ほうしょう・かん)さんの生き様に迫ったのが今回紹介する番組「耐えて なぐさめて 生きる ―能楽師ワキ方 宝生閑―」です。

 

能において「ワキ方」とは、主役である「シテ方」の相手役。シテの演技を引き出し、受け止めるのが「ワキ」の役割です。つまり、ワキなくして能の物語が成り立ちません。

 

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81歳にして現在も舞台に立ち続けている宝生さん。と、ビデオを編集中の様子。

 

僕がこの番組を試写で見ていて思ったことは、「この歳の取り方、誰もができるわけじゃないなぁ」と。能にかける想いが信念となり、体から滲み出ているようにも見えたからです。それは一朝一夕で身につくものではありません。

 

『能』を次世代へ繋げていくことへの橋渡しは、この方だからできることなんでしょう。

 

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この番組のナレーションをするのは、俳優である佐野史郎さん。

 

佐野さんは怪談や能、世阿弥について造詣が深く、今回の番組ナレーションに最適な人物。

 

ナレーション収録後、佐野さんから出てきたのは「責任重大ですよ」という言葉。また、「全ての芸能は神事」とも。言葉の一つ一つに重みがあり、芸「能」について知る、とてもよい機会をいただけました。佐野史郎さんの収録後記もブログで公開予定です。

 

番組は7月1日、夜8時から。ぜひご覧下さい。

コメント

宝生閑の死去をたった今知りました。寂しくてなりません。
あの姿あの美声。大好きでした。
テレビ不所持です…こんないい番組が作られていたと知りませんでした。
なにとぞこの番組をオンデマンドに入れてください。

投稿:舟 2016年04月06日(水曜日) 14時14分

宝生閑さんの舞台に対する思いや姿勢、お人柄が真っ直ぐに伝わってきました。素晴らしい生き方だなぁ、と素直に感動しています。また今回の放送を見て、能に対する興味が深まったと同時に、伝統―つないでいく―ということの重みと大切さを改めて教えて頂いた気がします。どうしてももう一度見たいです。再放送を強く希望します。

投稿:しずか 2016年02月12日(金曜日) 21時46分

先程番組途中からでしたが、今度宝生さんの能を拝見したいと思って調べたら1日にお亡くなりになったと知りとても残念に思いました。
心よりお悔やみ申し上げます。

また再放送をお願い致します。

投稿:もも 2016年02月10日(水曜日) 21時55分

手術後は大変おつらそうでした。もう能楽堂に行っても宝生閑の姿を観ることができないんだと思うとしーんと寂しいです。

能を観始めたのはここ5年くらいですので、お若いころを知らないのですが、それを含めた回顧番組を作っていただけたら嬉しいです。

投稿:soymedica 2016年02月10日(水曜日) 20時35分

宝生閑さんが逝ってしまわれました。
昨年も再放送された番組ですが、是非今一度
再放送お願いします。 
人間国宝としての強い責任感で舞台に立ち続けられた
閑さんのお姿を目に焼き付けながら、追悼したいと思います。

投稿:さつき 2016年02月04日(木曜日) 09時55分

能の世界は、芝いの世界に、大きな,影響を、与えています。それは,脇役という役割りは,能の世界から。来ています。

投稿:マツケン 2016年02月01日(月曜日) 16時04分