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【出演者インタビュー】森崎里美さん「もっともっと障害者の方々と関わっていただけたら」

2016年07月11日(月)

20160705_mo.jpg7月5日放送(7月12日再放送)
シリーズ 障害のある女性
第1回 知ってほしい!私たちの生きづらさ
ご出演の森崎里美さんにメッセージをいただきました。



森崎里美さんプロフィール》
脳性まひで手や足に障害がある。
2人の娘を育てるシングルマザー。


――収録を通して、どのようなことを考えましたか。

まず今回のテーマとなっている「女性障害者の生き辛さ」という内容で一つの番組が制作されるほど、まだまだその実態は特別な例とされており、世の中の方々に周知されていないことなんだと実感しました。
そこで、世の中の方々に広く周知徹底を図るためにも、引き続き、このテーマに焦点をあてた番組づくりをお願いしたいと思いました。

 

――他の出演者の方々とお話になって、どのようなことを感じましたか。
  印象に残ったお話などありましたか。

印象深い話となると、三宅遥さん親子を取り巻く各関係機関の連携と対応の素晴らしさですね。遥さんたち親子の生活を守るために、皆さんが一致団結している姿に深く感銘を覚えました。そのチームワークを、もっと広げることによって、他の女性障害者の方も出産・育児を積極的に望めるのではないか?とも思いました。

――収録を通し、改めて、女性であり、障害があるがゆえの生きづらさ、どのようなところに課題があると感じていますか。

古くから残り続ける「日本特有の男尊女卑思想」と島国特有の「他の者」を受け入れ難い思想が、我々、女性障害者の生きづらさに深く関係し、ひいては生きづらさであったり、差別の原因の一つになっているのではないか。と感じています。
そういった思想を見直していくことが大きな課題なのではないでしょうか。

――
少しでも障害のある女性が生きやすくなるために… 今どんなことが求められていると思いますか。

抜本的な教育改革(幼少期からのユニバーサル教育の推進)と、家庭内における親から子に与える思考の影響を考え、子どもたちが障害者という特殊な人たちではなく、自分たちと同じ社会に生きる人たちである。ことの事実を意識したコミュニケーションを私たち親が図っていくことが大切だと思います。


――視聴者の方にはこの番組をどのようなことを考えるきっかけにしてほしいですか

一つは、私たち女性障害者が社会生活を送る上で、抱えている問題を知って頂きたいと思いますし、それを知った上で、何気ない挨拶からでも構いませんので、もっともっと障害者の方々と関わっていただけたらと思います。

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