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4月9日放送ETV特集 「エヴァの長い旅 ~娘に遺(のこ)すホロコーストの記憶~」

2016年03月30日(水)

20160329_002.jpg(C)フォトコレクション・アンネフランクハウス
エヴァ(左)とアンネ(右)


ETV特集  「エヴァの長い旅~娘に遺(のこ)すホロコーストの記憶~」
  語り 長塚圭史(俳優・演出家)

 本放送:4月  9日(土) 夜11:00~ 
 再放送:4月16日(土) 午前0時~ [金曜深夜]

 

『アンネの日記』で知られるアンネ・フランクと数奇な運命で“義理の姉妹”となった女性がいる。オーストリア出身のユダヤ人女性エヴァ・シュロス、86歳。エヴァは1944年、「15歳の誕生日」にナチスに逮捕され、家族と共にポーランド南部にあるアウシュビッツ強制収容所へと送られた。その後エヴァと母親は奇跡的に生き残ったが、父親と兄は亡くなった。エヴァの同級生だったアンネも、“隠れ家”時代の迫害と青春の日々を綴った日記を残して、15歳でこの世を去った。

戦後、共に伴侶を亡くしたエヴァの母親とアンネの父親が再婚し、エヴァとアンネは時を越えて“姉妹”となった。しかし、10代で壮絶な体験をしたエヴァは、その後もアウシュビッツのトラウマに悩まされ続けた。最愛の夫や娘たちにさえ、自身の過去を一切語ることができずにいた。一方、末娘のシルヴィアも母親が抱える心の傷を気遣い、過去について尋ねることがでなかった。「母の心に近づきたい。《母の素顔》を知りたい」と思い悩んできた。

戦後71年目を迎えた今年、エヴァとシルヴィアは初めてふたりでアウシュビッツを訪ねる旅に出掛けることにした。長年わだかまりを抱えてきた母と娘が共に向き合った《過去》とは…。『アンネの日記』の知られざる“その後”の物語を伝える。


語り 長塚圭史(俳優・演出家)

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エヴァ(右)と末娘のシルヴィア(左)。“長い旅”の末、ふたりが共有した《過去》とは…。


20160329_003.jpgアウシュビッツ強制収容所にはヨーロッパ各地から130万人が連行され、
少なくとも110万人が殺された。


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ベストセラー『アンネの日記』には、アンネがナチスに逮捕される前までの
“隠れ家”での暮らしが綴られている。


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エヴァ(右)と10代の頃の娘シルヴィア(左)。
エヴァは“血のつながった家族”にはホロコーストについて一切語らなかった。


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戦後71年目の迎えた今年、
母と娘は初めてふたりでアウシュビッツを訪ねることを決めた。



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71年前の“記憶”と対峙した母と娘。




▼番組情報
 ETV特集「エヴァの長い旅 ~娘に遺(のこ)すホロコーストの記憶~」
    語り 長塚圭史(俳優・演出家)

 本放送:4月  9日(土) 夜11:00~ 
 再放送:4月16日(土) 午前0時~ [金曜深夜]


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