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【出演者感想】「タブレットが学習障害児の未来を変える」中邑賢龍さん「機器の利用は、その子にとっての必要な配慮」

2013年06月18日(火)

6月19日放送(6月26日再放送)
タブレットが学習障害児の未来を変える
にご出演の中邑賢龍(なかむらけんりゅう)さんに
感想を聞きました。

 

20130619_nakamura.JPG

――感想を教えていただけますでしょうか。

我々も普段いろいろと研究をして、その研究成果を発表しているんですけど、なかなか多くの人に伝わらないという部分はありましたので、「DO-IT Japan」(※1)の活動も含めこうやって番組で扱って頂くことによって多くの人に考えを届けられたと思いますので、すごく感謝しています。

 

 

 

※1:DO-IT Japan…東京大学先端科学技術研究センタ―が主宰する、障害のある、あるいは病気を抱えた学生のための学習支援プログラム。さまざまな困難を抱えながら、大学進学を目指している高校生や高校卒業者に最新の情報通信機器などを提供し、大学進学や就労を支援する。

 

 

――番組のどういったところを注目して見ていただきたいですか。

読み書きに困難のある子どもたちは、
一見すると全然障害が無さそうに見えるんです。
そうした、目には見えない障害のつらさがあるということを
多くの人たちに理解していただければなと思います。

また、そうした障害を持つ子どもたちへの補助として、
情報通信機器を与えることに対して
なかなか割り切れない人たちも多いと思いますが、
学習障害のある子というのは頑張るだけでは勉強が遅れてしまうんですね。
もちろん頑張れば少しずつ成績は伸びていきますが、
その伸びだとどうしても他の子から遅れてしまうことがあって、
そこで自信を失っていく子どもたちもいるんです。
だから、機器の利用というのは悪いことじゃなくて、
それが必要な子どもにとっての必要な配慮なんだということを
ご理解いただければと思います。

 

――お子さんに学習障害があるということで悩んでいる親御さんに向けての
メッセージはありますか。


こういった機器を使うことに対して、
「入学試験は機器が使えないじゃないか」ということを
心配される親御さんも多いのですが、
それについては我々も、DO-IT Japanの活動を通じて、
なんとかハードルを下げていくように努力していきますので、
一緒に、誰もが生きやすい社会をつくっていきましょう、
ということをお伝えしたいです。


◎タブレットが学習障害児の未来を変える
本放送:2013年6月19日(水) 夜8時
再放送:2013年6月26日(水) 午後1時5分

 

《中邑賢龍さんプロフィール》
東京大学先端科学技術研究センター教授。
DO-IT Japan会長。

コメント

小学校2年生の息子がディスレクシアのようです。素直で明るく友達も多い息子です。でも、ひらがな、カタカナや漢字が覚えられません。最近は「僕、馬鹿だから・・・。」と言います。親の欲目かもしれませんが、息子は本当に一生懸命に何時間もかけて字を書いています。まだ2年生なのに、この状況では、学年が上がるにつれて不安です。子供にあった勉強方法を是非知りたくて模索しています。

知人から、このハートネットの番組のことを聞きました。是非、再放送やDVDを見たいです。見られる方法を教えてください。

投稿:waiten 2013年07月24日(水曜日) 11時27分

いつも、貴番組から貴重な知見を頂き感謝しております。関心があるのに「タブレットが学習を変える」の再放送、本放送を見逃しました。
残念です。どうにかして視聴する方法はありますか?
教えていただければ幸いです。

投稿:せっちゃん 2013年06月27日(木曜日) 12時47分

ときどきハートネットの番組をみてます
今回の「タブレットが学習障害児の未来を変える」は
うらやましく視聴しました。
高齢で難聴の私ですがこの機器の使い方などでだいぶ世の中の
進歩についていける可能性もあるのかな・・と。
望みも半分、あきらめも半分?!
理由は・・・とにかくいつの日か手を伸ばすこともあるでしょう。

投稿:ひのき 2013年06月20日(木曜日) 01時57分