陳 天璽さんからのメッセージ 『日本で暮らす無国籍者たち』
2013年02月20日（水）
2/26放送の
「日本で暮らす無国籍者たち」
にご出演いただいた陳 天璽（チン テンジ）さんに、
収録の感想と視聴者の皆さんへのメッセージを伺いました。
《陳 天璽さんプロフィール》
国立民族学博物館准教授。元無国籍者。
「特定NPO法人 無国籍ネットワーク」で
無国籍者への支援活動を行なっている
Q.収録を終えられた感想はいかがでしたか。
国籍がない人たちの生活や感じていることが
わかりやすくまとめられていたと思います。
番組を通して彼らの実態を多くの人に知っていただけたら良いですね。
また国籍を持っているか否かで
人としての権利の有無を決めてしまう
現代社会のあり方というのも、
これを機にみんなで考えていけたらなと思います。
Q.無国籍の人がいること自体知らない方が多いと思いますが、
そのことについてどのように感じていますか。
無国籍がどういうことなのかを知らない人が多いと思います。
きっと、無国籍と聞いても無国籍料理のこと？くらいにしか
答えられない人がほとんどですよね。
でも無国籍の人が自分の周りにも実際にいること、
自分ではどうしようもない理由で
無国籍になってしまった人がいることを
まず知ってもらえたらと思います。
国籍は当たり前にあるものだと考えられてしまうと
無国籍の人は差別され続けてしまうので……。
Q.番組をご覧になる方、ブログを読んでくれた方に
メッセージをお願いします。
実際に無国籍の人がどんな人かを
番組を見てぜひ知っていただきたいです。
国籍が無いこと以外は、
みなさん本当に普通の人たちです。
番組で登場する青年も接してみれば、
普通の大学生ですし、
日本と海外の架け橋になりたいと考えている有望な青年です。
同じくフローリムさんは日本のお友達をたくさん増やしたいと考えている、
とても人懐っこい人です。
日本が大好きですし、
彼らはここ日本を自分の居場所だと思っています。
国籍を持っていないからといって
怪訝な目で見たり、差別したり、怪しい人なんじゃないかとか思うような、
そういう自分の中にある先入観を取り除いて、
無国籍の人と触れ合う機会をもっと増やしていただけたらなと思います。
■日本で暮らす無国籍者たち
[放送] 2月26日（火） 夜8時00分～8時29分 Eテレ
(再放送）3月5日（火） 午後1時5分～1時34分 Eテレ
コメント
国際化国際化…と念仏のように唱え続けながら、目の前にいる人を人間として扱えていない日本という国に失望しそうになります。
フローリムさんにしてもミャンマーの青年にしても、日本で何年も善良に生活してきた人たちです。その人たちに学習や労働という、人間にとって当然の権利を与えず生殺しにするような法律とは何でしょう？日本政府は彼らを排除して、日本の何を守ろうとしているのでしょう？
日本で暮らす人たちが、国籍を問わずまじめに働いて勉強して生活していけてこそ、日本の国もよくなってくのではないでしょうか。
国際化とか異文化理解と言うと、とかく善意とか親切とかオープンマインドとか精神的な話になりがちですが、私は適切なルール特に入管法の見直しが必要だと思います。
投稿：きびだんご 2013年04月18日（木曜日） 15時40分
日本の大学生です。今回、日本で無国籍者の人々がこのような仕打ちを受けているのを知って衝撃を受けました。無国籍者は働くなというのは明らかにおかしなことです。日本は多くの矛盾を孕んだ国ですが、どうか日本を嫌いにならないでください。応援しています。
投稿：ゴンドラ 2013年04月17日（水曜日） 20時43分
ユーゴスラビア出身のフローリムさん、決して希望を捨てないで
ください。必ず、また、何かチャンスが来ます。
たくさんの言語を話されるようですね。私も英語を学んでいます。
そうした分野で貢献することも一つの方法だと思います。
どうか無国籍だからといって、落胆せず、人生をあきらめないでください。
Never give up !!
投稿：hhhhkkkk 2013年02月27日（水曜日） 15時07分
番組を拝見しました。
日本語と外国語ができるそのスキルとネットで母国の情報も見れる環境。
そのスキルと環境を活かし、各国の情報を集めたサイトを設け、
その広告費用を収入とすれば自立できる人もできるのでは？
日本語の言い回しはNPOにも日本人スタッフがいますし。
海外のニュース性のある情報はマスメディアが扱いますが、
それ以外の情報は我々庶民には入ってきません。
例えば海外で活躍する日本人サッカー選手の現地サッカーBBSでの
サポーターからの評判等は、ファンとしては気になります。
サッカーに限らず、BBSレベルの方が庶民的な情報だとは思います。
対象は何であれ、多くの人に"海外に目を向けさせる"事ができれば、
旅行業者を始め、利益を受ける会社等からスポンサーを獲得できる
のではないでしょうか？
それも国に頼れない方の自立への一案と思います。
投稿：オンドルは飛んでいく 2013年02月27日（水曜日） 00時21分
初めてメールさせて頂きます。
今回の無国籍の方が居るのは知っていました。
只、生活していく中で出会う事は有りませんでした。
誰もが思う何故国籍を認めてもらえないのか？
法律の壁？
私の母も２０年以上前に膠原病で亡くなりました。
今では耳にする病気ですが、当時は聞いた事が無く
本で調べたりしました。
周りの人のおかげで病院代・薬代の補助を得る事が出来ました。
その時もスムーズにはいきませんでした。
私たちに出来る事は何ですか？
署名を集めれば良いのかな？
インターネットで署名出来れば沢山の人にしてもらえるかも。
日本を愛してくれる人の為に何か出来ればと思います。
投稿：とん 2013年02月26日（火曜日） 21時28分