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湯浅 誠さんからのメッセージ(2) 『若者を追い詰める"ブラック企業"』

2012年10月22日(月)

10/23放送の
「シリーズ貧困拡大社会 若者を追い詰める“ブラック企業”」
ご出演いただいた湯浅 誠さんに収録の感想を伺いました。

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湯浅 誠さん
(反貧困ネットワーク事務局長)

 

 

 

川原恵子さんからのメッセージ

2012年09月25日(火)

9月25日放送の「“生きる力”を取り戻す」にご出演いただいた
川原恵子さんに収録の感想をお聞きしました。



≪川原恵子さん(東洋大学講師)≫

Q.収録を終えて、いかがでしたか?

  福祉の関係者でも「婦人保護施設 ※1」と聞いて
  ピンと来ない方が多い中で、
  「女性の貧困」というテーマの中で取り扱ってくださったことは
  とても感謝しております。
  (スタジオで)もっといろいろと伝えたいこともあったなと思いながら、
  改めて、私も一歩ずつ研究を深めていきたいなと思いました。
 

Q.今回どんなことが伝わればいいなと思いながら収録に臨みましたか?

  社会福祉は、例えば児童、障害者、高齢者というカテゴリーで捉えられる
  ことが多いんですけども、女性の問題が難しいのは、
  女性の一部の方に、特に深い貧困があり、
  そしてそれが様々な社会の構造の中に取り込まれてしまっていること
  なんですね。
  なかなか1人ではそこから抜け出せない上に、
  ご本人のダメージはとても大きく、
  もう一回社会と関わっていこうとするとき、
  非常に丁寧な支援が求められているということが伝わればいいなと思います。
 

Q.そういう問題が見えていないということなんですね。

  そうですね。
  だから、中には保護されて支援とつながり、
  初めて精神科にかかる方もいらっしゃるし、
  そこでどうやら知的の障害があるんじゃないかってことが分かって、
  療育手帳を取得されるというような方もいる。
  障害者カテゴリーに必ずしも入っていないような方で、
  でも生活していくことはすごく困難があるという問題は
  やっぱり福祉もなかなか入っていけないところなので、
  まずは、社会の中でこういう問題があるんだっていうことを理解して、
  それに対する支援、人のことではなくて自分のこととして
  考えていかなければいけないと思います。
 

※1 「婦人保護施設」:国・自治体、民間団体が運営する、女性支援の機関。
    手持ちの金がない、住む場所がないといった生活困難を抱え、
    行政が保護が必要だと認定した女性を受け入れ、
    自立に向けた支援を行っている。

 

シリーズ貧困拡大社会 行き場をなくした女性たち
9月24日(月) 午後8時~8時29分 Eテレ 
10月1日(月) 午後1時05分~1時34分 Eテレ (再放送)


シリーズ貧困拡大社会 “生きる力”を取り戻す
9月25日(火) 午後8時~8時29分 Eテレ
10月2日(火) 午後1時05分~1時34分 Eテレ(再放送)

松田美由紀さん・開沼博さんからのメッセージ

2012年09月24日(月)

9月24日放送の「行き場をなくした女性たち」にご出演いただいた
松田美由紀さん、開沼博さんに収録の感想をお聞きしました。



≪松田美由紀さん(女優)≫

Q.収録の感想を聞かせてください。

  今回、貧困に対する受け入れ施設があることや、取り上げられていたような
  若い子の悩みを初めて知りました。
  こういう事実がもっと報道され、「助けて」を求めている人たちがいることを
  まずは知ることから始まっていくのだと感じました。


Q.収録を通してこれまで見えてなかったどういうことに気づきましたか?

  自分の問題で精一杯で
  他人の貧困のことや他人の不幸のことまで手が回らない、
  そこにエネルギーを持っていくほどの余裕が心にない、
  そういう人が多いのでは?
  と山田アナウンサーが仰っていましたが、私も同感です。
  多くの人は、自分のこと以外に無関心なんですよね。
  そしてその無関心をどんどん奥深くに埋めていってしまう。
  でも、それは奥深く埋めても無くなるわけではないんですよね。
  こうして報道されることによって、知り、みんなで考えることが出来る
  というのはすごく良い機会だと思います。


Q.収録で伝えきれなかった思いはありますか?

  “ボランティア”がもっと人々の心に当たり前に根付いていくべきだ
  と感じました。
  震災を通してボランティアは日本全国に広がったと思いますが、
  他にも自殺問題や貧困問題などで悩んでいる人たちをどう助けていけるのかを
  普段の生活の中でも気にかけていこうと思いました。

 

≪開沼博さん(社会学者)≫ 

 Q.収録に参加しての感想はいかがですか?

  様々な社会問題の中には、
  既に定型化された紋切り型の語り方が確立しているものと、
  まだ確立していないものがあって、
  多分今回の問題はまだ確立していないものの典型なのかなと感じました。
  だから私達があまりにもリアルで生々しい現実を見た時に、
  「これを前にどういう言葉を発せばいいのだろう」と戸惑ってしまう。
  ある面ではその困難が伝わった番組になったかなと思います。
  そしてこのなんかモヤモヤする気持ち悪い感が実は重要で、
  そこにこそ解決されていない問題とその解決への糸口があるのだと思います。


Q.今日改めて色々な方とお話をして、なにか思ったことはありますか?

  やっぱり想像していたより伝わりにくい問題なんだなと。
  私はある程度専門家として考えてきていますので、
  自分の中で整理をしてはいるんですが、多くの人がこの問題を受け止めて、
  解決策を出していこう、と向き合うのはそう簡単にはできない、
  難しい問題なのかなと思いました。


Q.共有しにくい問題なんですね。

  そうですね。
  共有しないことによってますます問題が不可視化されてしまう。
  「瑣末な問題である」と社会的にないことにされてしまう、
  無視されてしまうんです。
  重要なのは問題を社会で共有し、多くの人の中で捉えていき、
  その問題の渦中にいる人を孤立させない、
  社会から排除しないという事だと思います。


Q.最後にブログを見てくれている方にメッセージをお願いします。

  現実から目背けないということが重要だと思います。
  「こんな人たちは自己決定・自己責任でこうなっているんだ、
  私には関係ない」「もう私はこの問題をわかっているんだ」って安心する、
  モヤモヤをとってすっきりしちゃうことが
  問題の解決を遅らせている部分はあるんです。
  それはいろんな社会問題に共通することだと思います。
  モヤモヤを大事にすることが問題解決の入り口にある。
  モヤモヤを感じるきっかけにしていただければと思います。

 

シリーズ貧困拡大社会 行き場をなくした女性たち
9月24日(月) 夜8時~8時29分 Eテレ 
10月1日(月) 午後1時05分~1時34分 Eテレ (再放送)


シリーズ貧困拡大社会 “生きる力”を取り戻す
9月25日(火) 夜8時分~8時29分 Eテレ
10月2日(火) 午後1時05分~1時34分 Eテレ (再放送)

茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ⑥生活保護受給者の生育環境

2012年07月13日(金)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成し、ブログで紹介していきます。

第6回は、生活保護の受給者の生育環境について話し合います。
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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ⑤生活保護受給者の"心の問題"

2012年07月09日(月)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成し、ブログで紹介していきます。

第5回は、生活保護の受給者の“心の問題”がテーマです。

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 <左から、山田キャスター・茂木健一郎さん、湯浅誠さん>
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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ④全国初の生活保護世帯調査

2012年07月02日(月)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成、ブログで紹介します。


第4回は、全国で初めて生活保護世帯の大規模な調査を行った
板橋区の話題です。

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※首都大学東京と板橋区が15歳から64歳までの生活保護世帯を調査した結果、
   不安や気分の落ち込みを感じている人がおよそ7割。
   さらには通常の4倍近くの3割の人が強いウツ傾向を示した。

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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ③若者の自立をどう支援するか

2012年06月29日(金)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成、ブログで紹介します。


第3回は、若者の自立をどう支援していいのか、
対策について話し合います。

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  < 茂木健一郎さん(左)・湯浅誠さん(右)>
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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ② 若者の就労支援

2012年06月25日(月)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成し、ブログで紹介していきます。

第2回は、就労支援について語り合います。
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