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【出演者インタビュー】金子貴俊さん「東日本大震災での障害者の死亡率は、全体の2倍もあったなんて......」

2016年03月02日(水)

20160305_k.jpg3月5日(土)午後10時 放送 Eテレ
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誰も取り残さない防災

にご出演された俳優の金子貴俊さんにメッセージをいただきました。


――金子さんには石巻市へロケに行っていただき、東日本大震災のときの要支援者の実態を取材していただきました。現場でいろいろな声を聞いていかがでしたか。

 

本当に切なすぎて……。あるお母さんが「子どもは多くの医療器具を付けているので、逃げられず犠牲になった」と話されたときは、僕にも子どもがいるので、本当に胸が張り裂けそうでした。何かできなかったのか、どうすればよかったのかという疑問はありますけど、答えがわからなかったですね。


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――スタジオには障害を持つ当事者にもお越しいただき、高齢者や障害者の防災について考えました。お話をされてどのようなことを思いましたか。

 

きっと東日本大震災で障害のある方の死亡率は、全体の2倍もあったということをほとんどの方が知らないと思います。障害のある方は被災地の現場で何に困っていて、そのためにどうしたらいいのか。それをまずは多くの人に知ってもらわないといけないし、まだまだ避難後の生活にも問題があるということを感じました。

 

――障害のある方が避難するときの困難について、どのようなことが印象に残っていますか。

 

まずは避難することの難しさですね。逃げるときは支援器具も一緒に運ばなければいけない場合もありますし。それから、避難してからも電力がないと器具が使えないし、避難所での案内や指示を耳が聞こえない方にどうやって伝えるのかとか、いろいろと問題は感じました。以前、僕も介護のロケに行ったことがあるんですが、小さいおばあさんを起こして車いすに乗せるのでさえ相当な力が必要なんですよ。それをいきなり素人が行う、ましてや部屋が散らかっているなかでと考えると、とても難しいこと。被災された場合、みんな自分のこと精一杯で、パニックになっている方もいると思います。だからこそ障害のある方の避難のことを事前に地域の方たちで意識することが大切なんだろうなと思いました。

 

――防災対策について、これからどのようなことを大切にしたいと考えましたか。

 

まずは、自分の住んでいる自治体がどういうことをしているかを知るところからですね。僕は今住んでいる地域に要支援者名簿があるということを知らなかったですし、近所に福祉避難所があるのかどうかも正直わからないです。だから、同じマンションに障害を持った方がいるのかとか、町内会にどういった方がいるのかとか、自分の住んでいる地域の状況を把握することが必要なのかなと思います。あとは、避難訓練の重要性をしっかり考えたいです。これだけ地震の多い国なら、1日くらい、企業でも避難訓練でお休みを頂いても良いと思うんです。たった一日で災害があったときに多くの命が救えるのであれば、利益よりももっと大きなものが残るはず。そういったことができたらまた違うのかなと思いますね。

 

――金子さんは自宅の最寄りの避難所は把握していますか。

 

わかりますよ。妻が大阪出身で阪神淡路大震災を経験しているので、どこに避難しよう、そこがダメならここに、ということは話しています。でも、実際、東日本大震災のときは僕も家に帰るまで14時間くらいかかりましたし、こういう仕事なので家を留守にすることも多いので、ある程度自分で生きていけるよう準備しておくことは大切だと思います。

 

――初めの一歩として、私たちにはどんなことができると思いますか。

 

こういったことを人と話すことだと思います。障害を持っている方の死亡率が2倍にもなっていることを人に伝えて、避難するときに困難なこととか、避難所での困難の話を伝えていく。それがまず簡単にできることですよね。そうすることで少しずつ意識が変わって、地域のつながりの大切さを感じた人が何かひとつでも行動していったら、だんだん変わっていくのかなと思います。

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