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【出演者インタビュー】瀬賀亜希子さん「確実に当たるという感覚を手にしないといけない」

2016年02月22日(月)

20160223_5.jpg2月23日放送(3月1日再放送)
2016 リオパラリンピック
第4回 射撃 瀬賀亜希子
にご出演された瀬賀亜希子さんにメッセージをいただきました。

 

《瀬賀亜希子さんプロフィール》
射撃選手


――リオ大会が3度目のパラリンピック出場となりますが、射撃のおもしろさはどういったところですか。

 

やっぱり誰にでもできるところですね。真ん中に当てるというわかりやすいルールですし、当たったときのうれしさは競技をしたことがない人にも伝わりやすいものだと思います。一度当たると次も当たるんじゃないかと思うんですが、そういう欲が出てくると当たらなくなるという(笑)。その繰り返しなんですけど、やめられなくなるくらい楽しいです。


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――どのような技術が必要なのでしょうか。

 

最終的には気持ちの問題ですね。気持ちを整えないと狙いも定まらないので、撃つまでに毎回同じ行動をとって、いつも同じ気持ちになるようにしています。もしつまずいてもそのルーティンをこなせば気持ちをリセットできるので、大切にしています。

 

――番組では広瀬アリスさんにも射撃に挑戦してもらい、50点中48点というミラクルショットでしたね

 

あれには驚きましたね。私が最初に競技をしたときは、すごく銃が構えづらかったんです。だから、広瀬さんは大丈夫かなと思っていたんですけど、いきなり10点が出たので、すごいなって(笑)。びっくりしました。

 

――広瀬さんは5分で5発でしたが、それを60分間続けるとなると難しさもかなり上がりますよね。

 

そうですね。気持ちを持ち続けるというのはこの競技の難しさのひとつだと思います。

 

――リオパラリンピックでの目標を教えて下さい。

 

予選の上位8人がファイナルに進めるんですが、そこには残りたいなと思っています。まだメダルというところまでは自分でもイメージがわかないので、今はそこを目標としています。

 

――これから本番までどんな準備をしていきますか。

 

体力をあげていくことと、練習時間を増やして、もっと一発一発の精密さを高めていきたいです。あれ?というショットをなくして、確実に当たるという感覚を手にしないといけないと思っています。

 

――そのためにはどのような練習を積み重ねるのでしょうか。

 

銃を撃つ練習はもちろんですが、ほかにもアスリートの人たちのテレビ番組を見て、精神の持ち方や競技への取り組み方を参考にさせてもらっています。動画サイトでほかの射撃の選手を見て、どういう道具を使っているのかとか、そういうところも見ていますね。サイト(標準機)にしてもいくつか種類があったり、部品もいっぱいあるんです。

 

――銃は自分でカスタマイズできるんですね。

 

もちろん長さや重さの規定はあるんですけど、その中でいろいろ工夫してもいいんです。私はバットプレート(銃の後部のフタ)が肩にしっくりくるようにすべり止めをつけたり、グリップを馴染みやすいように削ったりしています。

 

――夫・康昭さんの支えというのも大きいですか。

 

そうですね。やっぱり同じ競技をしていると相談ができるので、それがすごく大きいです。わかってもらえる人が近くにいると気持ちも楽ですね。

 

――精神面が成績に大きく影響する競技なので、そういうパートナーの存在がとても支えになるのですね。ありがとうございました!

コメント

私も、元射撃選手です。他の競技と違って、後押ししてくれるような声援は、全くありませんし、全ての射手が撃ち終わるまで、結果もわかりません。ただ一つ言えるのは、実はライバルは他の競技者でなく常に自分との闘いですよね!ぜひ、パラの競技場で、昨日の自分を超える射撃を見せて下さい。声には出せないし、届かないけれども、全力で応援します。

投稿:lotus79a 2016年02月25日(木曜日) 21時53分