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【出演者メッセージ】海老原 宏美さん「収録を終えて」

2015年12月14日(月)

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12月13日放送
ハートネットTV+ シリーズ戦後70年
福祉トーク「ぼくらのこれから」

ご出演の海老原 宏美さんにメッセージをいただきました。

 


《海老原宏美さん プロフィール》
社会福祉士・障害当事者。



無事に収録を終えてとりあえずホッとしています。
なにせ、左には人生と障害者運動の大大大先輩、右には名俳優の小学生とに挟まれ、自分の立ち位置やテンションの入れ具合等、終始手探り状態の収録でした(笑) また、普段は障害福祉のこと中心に活動していますが、高齢福祉や児童福祉も含めた議論となり、自分が知らないことも多く、勉強になりました。

ジャンルや年代を超えて様々な人たちの意見を聞くことで、あらためて「社会の中での生きにくさ」というのは、障害者、高齢者、児童すべての人に、共通の要因があるのだということを再認識しました。社会の中での「役に立つか立たないか」「社会的弱者は誰か」という基準は、その時々の社会情勢や文化によって、いかようにでも変わります。戦争が始まれば、戦えない子どもや障害者、高齢者は、足でまといでしかありません。でも、その時その時の「社会的弱者」を切り捨てても、また新たに「戦いに弱い兵士」や「協調性のない兵士」などと「弱者」はどんどん作り出され、世界がほんの一握りの限られた狭い人間のものとして牛耳られるまで、人の価値の選別は行われるのだと思います。

そういう意味で、私たち障害者、高齢者、児童というような「社会的弱者」は、人類が滅びないためのセーフティネットであると言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

私がいま、気になっていることの1つが、2018年度から学校で始まる「道徳」の「教科」化です。
「教科」になると「こういう方向性に持っていきなさい。」という「指導要領」が作られて、子どもたちの考え方や意見、価値観が「評価」の対象となります。自分のものごとの考え方や価値観は、誰かに教えてもらって獲得するものではなく、自分の体験や経験によって「気づく」ものです。また、道徳は、「世の中にはいろんな考え方の人たちがいる」「それを認め合い、受け入れ合い、支え合うことで社会が成り立っている」ということや、「自分とは価値観の違う人たちとどのようにつき合っていくか」「人権を尊重するというのはどういうことか」を学ぶものだと思っています。社会をひとつの価値観に収束させていく力が、子どもたちの通う学校から始まるということに、強い危機感を持っています。

「多様性のある社会」を実践していくためにも、来年4月から始まる「障害者差別解消法」を最大限に活用していけるよう、今後の活動を続けていきたいと思っています。


 

◆番組詳細
 『ハートネットTV+』 
  シリーズ戦後70年 福祉トーク「ぼくらのこれから」 

  本放送:2015年12月13日(日)[Eテレ] 午後3:00~午後4:00(60分)
  再放送:
2015年12月28日(月)[Eテレ] 午前1:10~午前2:10(60分) 【日曜深夜】

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