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【障害者と戦争】11月7日(土)、ETV特集 放送決定!(「それはホロコーストの'リハーサル'だった ~障害者虐殺70年目の真実~)

2015年10月22日(木)

こんにちは。番組プロデューサーです。

戦後70年の今年、ハートネットTVでは「障害者と戦争」をテーマに、戦時中、日本やドイツで起きたことについてシリーズで放送してきました。
その中で取り上げた「ナチス政権下のドイツでの障害者虐殺」(いわゆる『安楽死計画』、別名『T4作戦』)には、「全く知らなかった」「障害者の親として人ごととは思えなかった」といった、たくさんのメールやお便りを頂戴するなど、大きな反響がありました。

シリーズ戦後70年 「障害者と戦争」ナチスから迫害された障害者たち
(1)20万人の大虐殺はなぜ起きたのか
(2)ある視覚障害者の抵抗
(3)命の選別を繰り返さないために

11月には「ETV特集」として60分凝縮バージョンで放送することが決まり、いま、ディレクターや技術スタッフたちが制作の最後の仕上げに入っています。

20151024_etv001.jpg

MA(音入れ)作業 (左から2番目がディレクター) 
重い内容だけに、大竹しのぶさんの淡々としたナレーションに鳥肌が立つことも・・・


 

   ETV特集
  「それはホロコーストの‘リハーサル’だった ~障害者虐殺70年目の真実~」
    放送日:2015年11月7日(土)[Eテレ] 夜11:00~11:59

       再放送:2015年11月14日(土)[Eテレ] 0:00~0:59(金曜深夜)


 

そもそも、なぜ命を救うはずの医師たちが殺害に加担していったのでしょうか?
そして誰も止めようという人はいなかったのでしょうか?
ETV特集では、こうした“加害側”にも注目。当時広がっていた‘社会ダーウィニズム’や‘優生学’といった思想や、子孫を残せないようにする‘断種’の歴史、そして時の権力者・ヒトラーの野望にも触れながら、いかにして「命の選別」が進められていったのかを見つめます。


600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、「人類史上、最大の悲劇」として語り継がれてきたナチス・ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前に、ドイツ人の精神障害者や知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちがガス室などで殺されていました。この大量殺害のノウハウがその後、ユダヤ人虐殺にも引き継がれ、いわば“リハーサル”のような役目を果たしたと考えられています。

ところがホロコーストに比べ、障害者虐殺は表だって語られてきませんでした。終戦から70年もの年月が経ったいま、ようやくドイツ精神医学精神療法神経学会の第三者調査員会が、自分たち精神科医がいかに殺人に関わるようになったのか報告書にまとめるなど、過去に向き合う動きが始まっています。

旅人は、日本障害者協議会代表の藤井克徳さん。戦後70年の節目、「障害者虐殺は狂気の時代のなせる極端な事態」と片付けるのではなく、歴史を知り、時空を超えていま私たちに問いかられていることは何なのか、一緒に考えます。

20151024_rtv002.png

ガス室のあったハダマー精神科病院(ドイツ)を訪ねる藤井さん
ナチスの「安楽死計画」で、終戦までに20万人以上の障害者や
治る見込みのないとされた患者たちがガス室などで殺された


重い内容ですが「ハートネットTV」ではご紹介していない貴重な資料映像やインタビューなども豊富にあります。ぜひご覧下さい。




▼「ハートネットTV」
    シリーズ戦後70年 「障害者と戦争」 ナチスから迫害された障害者たち

  2015年8月25日放送 (1)20万人の大虐殺はなぜ起きたのか 
  2015年8月26日放送 (2)ある視覚障害者の抵抗
  2015年9月15日放送 (3)ナチスの障害者虐殺 ―いま何を学ぶべきか―


▼関連ブログ
  特設ページ シリーズ戦後70年
  【障害者と戦争】みなさんの声を募集しています

コメント

昨晩のETV特集=「それはホロコーストの"リハーサル"だった~障害者虐殺70年目の真実~」は、この間の3回放送の決定版(新しい取材も追加)というもので、凄かった。
・障害者殺害はリハーサルだった
・謝罪は、まだ5年前、ドイツの1つの精神障害医学会
・医師の殺害動機は
・気づきながら見逃した国民は
と番組は続くが、あらためて思ったのは、
・生きるに値しない人たち→優生思想→そして、断種法(1933年)の意味。
対象は、先天性精神薄弱、精神分裂病、そううつ病、遺伝性てんかん、舞踏病、遺伝性の盲、遺伝性のろう、遺伝性重度身体奇形、重度アルコール中毒・・・とある。

そして、
・遺伝的に健康でない人たちは、「国民のため」「国民の健康のため」にならない。それは、1936年のベルリンオリンピック・キャンペーンが煽り、
・(国民の健康のため)に使われるべき予算が「施設の中で使われている」
だから、対象者を苦しませずに「安楽死」させる・・・
障害者殺害の「T4作戦」は、ドイツがポーランド進出する開戦日の1939年9月1日。
・退院の見込みがあるか
・労働者として使えるか
・生きる価値があるか

2年後、7万人を殺害した「T4作戦」は、一人の司祭・フォンガーレンの「これは恵みの死ではなく殺害だ」の訴えから1941年に中止されるが、(障害者虐殺はその後も止まらず、20万人が殺された)、1942年からユダヤ人大規模殺害(600万人)へとすすんでいく。

藤井さんの、「どんな悪行にも必ず前ぶれがある」「それは、障害者に出やすい」の言葉は重かった。
淡々とした大竹しのぶの語りはみごとだったし、このテーマで4回の放送を実現した番組チームのジャーナリストとしての使命感を感じた。

しかし、この思想と方法論は、最近また自治体や国で展開されていないか

投稿:金ベエ 2015年11月10日(火曜日) 00時26分

現在の日本において 優生学的な思想は いまだ根強く 偏見も ぬぐいきれておりません ナチスドイツが 無くなったとしても この負の連鎖は たちきれないものが あるのではないでしょうか

投稿:an 2015年11月08日(日曜日) 18時54分

放送、広告業界では深い感銘を人々に届いたことを「刺さる」と表するようですが、まさに刺さった番組でした。
開戦後のドイツの状況が今の何かに似ているといった視かた、出生前診断の倫理的な解釈はどうなのか?といった視かた、そして言論の自由がどれだけ大切か..
ただ悲惨な歴史を放映するだけでなく今ここの問題提起として向き合うことを視聴者に気付かせる…この良質な番組制作に関わったPさん、スタッフ方々、きょうされん他取材協力された方々に敬意を表します。
しばらくは、心に刺さったトゲと向き合ってみます。

投稿:パテシェF 2015年11月08日(日曜日) 00時57分

蟻塚亮二先生よりお知らせ頂きました。
必ず視聴します。

投稿:原伸雄 2015年11月07日(土曜日) 21時06分

60分の放映楽しみにしています。
異常時としてしまわず考える、という
姿勢がとても良いとおもいます。
人間の心には自分も知り得ない
恐ろしい部分があって、何かのきっかけで
スイッチが入るとしたら、それは何なのか
知る事が出来れば、これからの為になる
とおもいます。

投稿:ゆめのなか 2015年11月05日(木曜日) 18時03分

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