障害者が切り開くアートの世界
2015年10月13日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Connect-“多様性”の現場から
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2015年10月13日(火)
2015年10月06日(火)
WebライターのKです。
10月7日は、江戸時代の全盲の国学者・塙 保己一(はなわ・ほきいち)の命日です(旧暦9月12日)。それにちなんで、全盲の文化人類学者で、「盲人史」や「さわる文化」の研究をされている広瀬浩二郎さんにお話をうかがいました。
お会いしたのは、広瀬さんが東京三鷹の国立天文台で博物館のユニバーサルデザインについてご講演をされる日でした。広瀬さんは、「講演の際にスライドを使う人が増えていますが、“次のスライドを見てください”という言葉を繰り返すだけのプレゼーンテ―ションは視覚障害者にとっては何の意味もありません」とかねてより訴えられていて、自らを“琵琶を持たない琵琶法師”と称する名調子の語りで、ユーモアを交えながら会場をわかせていました。
国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎さん。
2015年09月30日(水)
兵庫県立リハビリテーション中央病院「子どもの睡眠と発達医療センター」の小児リハビリテーション室で、二人目の子どもさんにお会いしました。小学3年生のM君は、注意欠如・多動性障害(AD/HD)と発達性協調運動障害(DCD)とが併存するケースです。M君が病院を受診したのは、落ち着きがないなど注意欠如・多動性障害の症状のためでしたが、小児科医の中井昭夫さんの診察を受け、発達性協調運動障害もあることがわかりました。
M君に好きな学科を聞くと、「理科、図工、体育」という答えが返ってきました。「体を動かすのは好き?」と聞くと、「好き!」という返事。不器用だからと言って、ものを作ったり、体を動かしたり、遊んだりするのが嫌いというわけではないようです。
M君がドミノ倒しを一緒にやろうと小児科医の中井昭夫さんを誘っています。
2015年09月28日(月)
2015年09月25日(金)
WebライターのKです。
原因不明で、治療法が確立していない難病には、特別な医療が必要とされます。そのような高度な医療を提供できる病院が集中する東京には、全国から治療に訪れる難病の子どもたちとその家族がいます。
多大な医療費に対しては、難病法により指定難病に関しては助成があります。しかし、付き添う家族の旅費や滞在費用には助成はありません。そこで少しでも負担を軽くすることができるように、低料金の滞在所を提供しているのが認定NPO法人「ぶどうのいえ」です。難病とたたかう子どもと家族のためのもうひとつのわが家です。
「ぶどうのいえ」の建物は入り口のぶどう棚の向こうに見えます。
2015年09月16日(水)
WebライターのKです。
9月19日は「エリザベス・サンダース・ホーム」を創設した澤田美喜の誕生日です。エリザベス・サンダース・ホームとは、敗戦後のGHQの占領下、進駐軍兵士と日本人女性との間に生まれた孤児のための救済施設です。
澤田美喜は、三菱財閥創始者の岩崎彌太郎の孫で、三代目当主の岩崎久彌の長女にあたります。外交官の妻であり、財閥の令嬢でしたが、「エリザベス・サンダース・ホーム」建設のために洋服、毛皮、宝石、絵画、銀食器など、金目の持ち物を惜しみなく売り払い、資金を調達しました。
2015年09月14日(月)
WebライターのKです。
2002年のF1日本グランプリ前座レースで脊椎損傷の大事故にあった元レースドライバーの長屋宏和さん。車いすの生活となり、レーサーの頂点であるF1ドライバーになる夢は絶たれてしまいましたが、事故後もレースとの接点は失っていません。
8月30日、長屋さんが出場するレースイベント「K-TAI」が栃木県のサーキット「ツインリンクもてぎ」で開催されました。参加台数95台。カートレースのすそ野を広げるための一般参加型レースで、参加チームの複数のドライバーが次々と交代して走る7時間耐久レースです。長屋さんが所属するチーム名は「Club Racing」です。
長屋さんがレースに参戦するのは5年ぶり3度目になります。
2015年09月04日(金)
2015年08月28日(金)
WebライターのKです。
目の見えない人のための盲導犬、耳の聞こえない人のための聴導犬、身体に不自由のある人のための介助犬、そしてアニマルセラピーなど、福祉分野では、動物たちが支援を必要とする人々を支える重要な役割を果たしています。
そして、福祉分野に限らず、私たち人間は、産業利用される家畜動物、動物園や水族館の展示動物、科学研究のための実験動物、一般家庭のペットなどさまざまな形で動物たちを活用しています。そのような動物の活用を認めながらも、動物たちのストレスをできるだけ取り除き、動物の生命を尊重しようという考え方を「動物福祉animal welfare」と言います。
日本ではあまりなじみのない、この分野の専門家が、日本獣医生命科学大学の入交真巳(いりまじり・まみ)さんです。人間と動物との関係をより良くするための「動物と人間の関係学」が専門で、動物たちの精神衛生を管理する「動物の心」のカウンセラーでもあります。
日本獣医生命科学大学講師の入交真巳さん。大学キャンパスは東京都武蔵野市にあります。
2015年08月20日(木)
WebライターのKです。
8月16日、東京都の国分寺市で開催された精神障害の当事者が参加する「リカバリーカフェ」にお邪魔しました。主催は精神障害者の社会参加や就労を応援する「リカバリーキャラバン隊」。参加者は、就労している精神障害の方々が中心で、仕事や生活上の悩みについてお茶を飲みながら、気楽に話し合います。
「リカバリーカフェ」のコーディネーターの中原さとみさん。
司会役は、桜ヶ丘記念病院の精神保健福祉士で、リカバリーキャラバン隊事務局長でもある中原さとみさん。「精神障害がありながらも充実した人生を送られている方たちの体験は貴重な社会資源。その体験を共有し、伝達していくことで、当事者はもちろんのこと、社会全体が大きな財産を得ることになる」と言います。カフェには、当事者だけではなく、関心のある人は誰でも自由に参加することができます。