Road to Rio vol.58 裾野を広げるために、ここからがスタート!~第1回 パラ駅伝 in TOKYO~
2015年12月15日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Road to Rio 2016
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左:川崎フレンズ第6区(知的障害者)・菅原 星一朗選手、右:東京ハピネス第5区・小林久枝選手
少し前の11月29日の日曜日、東京の駒沢公園で「第1回 パラ駅伝 in TOKYO」が開催されました。レースは各区間共通2.563km×8区間の、合計20.504km。障害のある方と健常者が一緒に1つのチームとなりゴールに向かってタスキをつなぐ駅伝です。
また、こちらのイベントにはSMAPのみなさんや宝塚歌劇団 星組のみなさんが応援に来てくださり、約14,200人もの方が来場、大きな声援を送っていました。
注目の高さはカメラの数からもうかがえます。
開場直後、熱の入った応援をしている方も。
伴走者を含む出場選手は 171 名。11 都県から 19 チームが参加されました。最年少は 13 歳から最年長 は71 歳と、年齢性別関係なく幅広い選手が出場しました。
開会式の挨拶をしていた馳 浩 文部科学大臣。「来年は、私と舛添さん、遠藤さんとで参加します!」という力強い宣言が。
第1走者は視覚障害の選手。左はチーム「にっこり栃木」の加治佐 博昭選手と、右は伴走の豊島 聡さん。
こちらはチーム「東京青いトマト」の福原 良英選手(右)と伴走の鈴木 健さん。福原選手と鈴木さんは以前、こちらのパラリンピック選手発掘事業のイベントにも参加されていました。
タスキの渡し方もさまざま。
視覚障害の方は、健常者(男性)に、
車いす走者の女性は、健常者(女性)にタスキを渡します。
正直に言います。“障害者スポーツ”関係のイベントでこんなに多くの人が集まったところを私は見たことがありません。SMAPさんや宝塚歌劇団のみなさん目当ての方もいらっしゃると思いますが、客席のみなさんの視線の先には選手が一生懸命走る姿がありました。
チーム「神奈川スターズ」第3区(車いす走者女性)・鈴木 百萌子選手。
チーム「ランナーズ千葉」第5区(肢体不自由者)・安部 悠大選手
チーム「東京スマイル」第5区(肢体不自由者)・永橋 侑選手
チーム「東京総合ランナーズ」第5区(肢体不自由者)・高桑 早生選手。高桑選手はドーハ障害者陸上世界選手権の走り幅跳びで銅メダルを獲得していましたね。
こちらのお二人、ゼッケンが読み取れず、お名前はわからないのですが…とても素敵な写真だったので。
※こちらの記事を公開の後、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)さんからお二人のお名前・所属を教えていただきました、ありがとうございます!
チーム「熱いぜ!埼玉」第5区(肢体不自由者)・島田 純選手
笑顔が素敵ですね!チーム「東京総合ランナーズ」第7区(聴覚障害)表 かつ子選手。
聴覚障害の選手には声援が届きません。そこで、手話で「いってらっしゃい」を会場のみなさんで行いました。右の手のひらを選手に向け、2回ほど振ります。
チーム「東京スマイル」第7区(聴覚障害)の山田 真樹選手。大きな“声援”に喜びのジャンプを何度もしながら会場を飛び出していきました。
その数分後、早くも1位のチーム「神奈川スターズ」最終走者(車いす走者男性)長田 龍司選手が会場に入ってきました。
長田選手ゴール!神奈川スターズは1時間28分37秒のタイムでした。
会場のみなさんもあたたかい拍手でお迎え。
ゴール前のデットヒート!!
応援を背に受けながら、一生懸命タスキをつなぎます。
千葉県のゆるキャラ・チーバくんも2つの千葉チームを一生懸命応援していました。
スタートから2時間ほど経過した3時過ぎには全チームのタスキがゴールをくぐりました。
みなさまお疲れさまでした!
新潟県 チーム「新潟コメット」のみなさん
茨城県 チーム「いばラッキーズ」のみなさん
この後表彰式が行われました。SMAPさんは、初めての「パラ駅伝」をどう感じたのでしょうか?
木村拓哉さん
今日は、車いすバスケの根木さんに教わった、「使える身体を最大限に使う」という姿勢を学ばせていただいた…それが一番大きいですね。だから今後も、みなさんも僕自身も本当に使える体を最大限に使えることができたら。そして僕はそこからいろんなことをみなさんに伝えていきたいと思いました。本当に今日参加したからこそ分かることがいっぱいありました。選手のみなさん、そしてサポートをしてくれていたみなさんに感謝したいと思います。そしてこの会場に集まって下さったみなさんにも本当に感謝しています。ありがとうございました。
香取慎吾さん
凄く楽しかったです!「I ENJOY」というテーマのもと、みんなでこうやって集まってパラ駅伝に始まり、今後もっともっと、 知らないことも本当に沢山あったので、 今日参加しただけで“気づいたこと”“知ったこと”が沢山あったので、今後ももっともっと新しいことを沢山知って、そしてもっともっとエンジョイ出来たらな、と。みなさんと一緒に、パラ駅伝のスタッフと一緒に、今後のパラリンピックを応援していきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
稲垣吾郎さん
このパラリンピックのサポーターとして任命していただいて、今回この「パラ駅伝」が5人そろって初めてのイベントで、本当にまだまだ勉強不足と思いましたが、でも何よりもパラスポーツがこんなに感動をもたらしてくれて、僕らを本当に笑顔にさせてくれることに感激致しました。この感動を、僕らが全国のみなさんにもっともっと、そしてみなさんを通じてみなさんにももっともっと広めていただきたいですし、それが僕らの使命だと思います。これからも盛り上げていきたいです。今日は本当にありがとうございました。
草なぎ剛さん
こうやって生で、みなさんの頑張りを目の当たりにすると本当に力をもらいました。「乗り越えるパワー」って本当に凄いんだなって思いました。選手の皆さんは今日だけでなく、日頃生活する上でたくさん努力なさっているんだなっていうのがひしひしと伝わってきました。会場のみなさんも今日は最後ちょっと寒くなっていましたが、最後まで応援して下さってありがとうございます。僕たちに出来ること、力になれることをどんどん続けていきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。今日はありがとうございました。
中居正広さん
僕らSMAPがやれることは非常に限られていますし、微力だと思います。こういうイベント、こういうスポーツは選手のみなさんが主役であり、僕らはサポートさせていただく限りです。今後、まだまだハードルの高い練習もあると思いますけれども、まだまだ力を発揮出来ていない部分もあると思います。是非とも、高みを目指して頑張っていただき、そして僕らも少しでも協力出来ればと思います。本日はどうもありがとうございました。
最後はSMAPのみなさんが「がんばりましょう」「Joy!!」「世界に一つだけの花」を歌ってくれました。
お客さんもですが、選手のみなさんがとても嬉しそうで、笑顔だったのがまず印象に残りました。
冒頭に少し書きましたが、こんなにたくさんのお客さんが入っている「パラスポーツイベント」を経験したのは初めてでした。SMAPさんや月組のみなさんを目当てにしているかもしれませんが…お客さんも一緒に応援し、楽しんでくれている方も意外と?多くいらっしゃったように見受けられました。
そして、選手の皆さんもたくさんのお客さんの前で一生懸命になり、SMAPさんを前にきらきら喜んでいる姿を見て「人から伝わるエネルギー」の大きさを実感しました。
…やっぱり、たくさんのお客さんが入っているほうがうれしいです。
木村さんのような方が「使える身体は最大限に使う、そこからいろんなことをみなさんに伝えていきたい」とおっしゃってくれたのは本当にうれしくて、みなさんのお力をお借りしながら一人ひとりが“身体”を意識し、このスポーツの面白さに気づいて、広めてくれたら…と改めて思ってしまいます。
今後も、私たちはたくさんの「身体の可能性」を伝えていきます。
そしていつかは、パラスポーツの面白さだけで、たくさんのお客さんが集まってくださることを願います。
来年はリオパラリンピックの後で、もっとたくさんのチームが出場しているかもですよ??神奈川スターズのみなさん、2連覇目指して頑張ってください!
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