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【障害者陸上 世界選手権】競技大会を終えて~競技以外の"大会体験" (少しだけ手前味噌ですが)

2015年11月02日(月)

10日間に及ぶ長い大会が終わりました。
WebスタッフのYです。運動は苦手ですが、長時間労働は得意です。

現地から鈴木祐子さんのいきいきとしたコラムをお伝えしましたが、実は少しだけカットしていた部分があります。競技以外の大会の様子です。

そして先日、ハートネットTV・
WEB連動企画“チエノバ”「盛り上げよう!パラスポーツ」の中で、視覚障害女子マラソン・道下美里選手のご紹介をしたところ「伴走をしてみたい!」「ボランティアをやってみたい!」という声をたくさんいただきました。

たくさんの人が、さまざまな形でかかわることで、より思いの密度が濃い体験へ…大会を“喜び”として実感できるのではないかと、日々の大会リポートや、“チエノバ”に寄せられた声を読み思いました。


IMG_8946_R.JPGこちらは、9月のジャパンパラ競泳でのひとこま。競泳選手がプールに入るためにスタッフの方が手伝います。スポーツは誰もができる権利。競技の工夫を行うことで、スポーツの喜びを得られることができますね。しかし、あれは2カ月前なのか…。
 


このようなイベントに参加してみることは、最近話題になっている、ソーシャル・インクルージョン(“社会的包括”、社会の中でともに助けあうこと)へのやさしいステップだと思いますが、何より「Incredible(信じられない)」!会場にいらしたみなさんはきっと、驚きのスポーツの形をたくさん目撃することになると思います…!
※【車いすバスケ最終予選インタビュー】山里亮太さん「何千年、何百年と作られているスポーツに、新しい幅を作っているというのは、すごい」


是非、機会があればイベントに参加してみてください。
家族と、友達と、恋人と、同僚と…おひとりでも平気です!
現場では会場が一体化して応援していますから!
会場ではボランティアも募集していたり、フレンドリーな選手とは話もできたり、しますよ。



それでは、鈴木祐子さんの会場リポートを!

001_IMG_5304_R.JPGポルトガル選手たちに教えてもらったファンゾーンへも足を伸ばしてみました。会場の裏に行ってみると、巨大な「Beyond Incredible」の文字が。


002_IMG_5313_R.JPG中には様々なアトラクションがあります。こちらはトランポリン。選手の皆さんもトランポリンをやっていますが、流石アスリートたちだけあって、かなりアクロバティックな技を披露し始めます。


003_IMG_5315_R.JPGそれを見ながらチームメートが盛り上がって大騒ぎしていました!


004_IMG_5319_R.JPGこんな伝統的なお部屋でくつろげたり、


005_IMG_5323_R.JPG鳥を手に乗せて写真を撮ったりすることもできます。


006_IMG_5324_R.JPG選手の素晴らしいパフォーマンスの写真を集めた展示もあります。実際の競技ではこの「Beyond Incredible」を目撃できますね!

007_IMG_5325_R.JPG008_IMG_5326_R.JPG

あの興奮を思い出したい?そんなときは「Beyond Incredible」と書かれた色々なグッズを買うこともできます。(回し者ではありません、理由は次で…)


009_IMG_5327_R.JPG010_IMG_5330_R.JPGBeyond Incredibleと書かれた帽子は、無料で観客のみなさんに配られているようです。ブレスレットやお菓子ももらえます。さすがカタールのみなさんは気前がいいですね・笑。


ちょっと面白かったので、別の日にはこちらのファンゾーンをもう少しゆっくり見学してみることにしました。ファンゾーンでは様々な障害者スポーツにチャレンジすることもできます。

011_IMG_5736_R.JPG012_IMG_5737_R.JPG9日目に経験したメディアレースではないですが、目隠しをして障害物を避けながら歩いてみることのできるコーナーが!“見えない世界”には驚きがたくさん隠されています。


013_IMG_5741_R.JPG014_IMG_5742_R.JPGこちらは車いすバスケットボール体験コーナー。実際に車いすからシュートを打つと、ゴールが遠く、高く感じますよ!


015_IMG_5744_R.JPG016_IMG_5749_R.JPG砲丸投げも体験できます。選手の障害によっては投てき台に体を固定させていたりします。ある条件下で平等に競う…様々な配慮と、その先には体を動かすことの喜びが“パラスポーツ”にはあるような気がします。



017_IMG_5753_R.JPG018_IMG_5756_R.JPGなにやら怪しげなキャラクター発見!大会9日目にして始めて見かけたのですが、大会のゆるキャラでしょうか??真ん中にいるのは地元カタールの放送局のリポーターの方です。


019_IMG_5760_R.JPG選手たちもファンゾーンを楽しんでいる様子でした。



020_IMG_5826_R.JPG021_IMG_5827_R.JPGこちらがメディアセンターで私たちが過去10日間に渡って食べ続けてきたたった5種類の品々。3種類のビスケットと、りんごとバナナです。


021_IMG_5828_R.JPGこちらは場内映像担当の方々。広い会場なので選手の表情を読み取るときには大きな画面が大事な役割を果たします。なにやら打ち合わせをしている様子ですが、右の女性が英語アナウンスを担当している方、一番左の男性がアラビア語アナウンス担当の方です。


 

と、ここまでが鈴木さんのコラムですが、ここからは番外編。鈴木さんの様子をスタッフが撮っていましたのでお伝えします。

022_1101doha.JPG競技6日目のT42・200mイギリスのWhitehead選手のインタビューを撮っている鈴木さん(右)。


023_1101doha.JPG撮られていることは気づいていたようですが、真剣です。


024_1101doha.JPGメディアセンターでの鈴木さん。真剣です。現地スタッフは「誰よりも一番、誰よりも遅くまで働いていた」と。…いつも日本から細かい注文、すみませんでした。でも彩り豊かなリポートを毎朝読むのが楽しかったです。


025_1101doha.JPG第一陣が日本に帰国する際のスタッフ集合写真。


026_1101doha.jpgそして、9日目のメディアレースを終えて、ブラジルチームと記念写真!

スポーツは、さまざまな“事情”を乗り越えますね。


今回のイベントは大変なこともたくさんありましたが、前回のグラスゴー世界競泳大会である程度経験できていたので少し、情報に欲張りになってしまったかもしれません。その中で「沢山の人に支えられて“コンテンツ”ができている」と改めて実感したと同時に、沢山の人がかかわったほうが、化学反応を起こし、とんでもない物体に昇華する可能性が高い、と確信しました。

沢山の人に“目撃”され、心に強烈な体験が残るように…NHKでは、11月28日(土)午後7時からNHK-BS1で、世界選手権に挑んだアスリートたちの戦いを描くドキュメンタリーを100分間にわたって放送する予定です。

スタッフから日々届けられていたレポートからは、スポーツとか障害とか、その概念を超えている感じがしていて、素晴らしい結晶が出来上がる予感しか、しないです。(手前味噌かつ、ちょっと興奮気味ですみません…)

是非楽しみに待っていてください。


私自身が記憶に残ったレースは、1500m ・T20(知的障害)中川 大輔選手の金メダルです。

IMG_6048_R.JPG見た目には障害がわかりにくい選手もいる知的障害のクラス。どうしても「すごい」を実感しにくいと思います。ですが、実際の選手には何かの障害があり、何かを乗り越えてこの舞台にたどり着いているのです。そこで、今回の大会を機にご連絡をさせていただくようになった日本知的障がい者陸上競技連盟の河合正治監督に、中川選手の場合をお伺いしたところ「レースのイメージを作る、想像することが最大の課題」とのことでした。

T20クラスの選手のレースを見ていると、複数のレースにエントリーしている方は少ないように感じます。まだ取材が足りないのですが、彼らは複数のシミュレーションを理解しにくいのではないかと想像しています。ですが、一つのことに集中し最大限のパフォーマンス求められるこの大会で、同じT20の選手全員が揃ってきっちり結果を出す、それは彼らが陸上選手の立派な証であることにはまちがいありません。


機会をつくって、知的障害の選手のこともお伝えしたいと思います。リオパラリンピックでは、沢山の人が“障害を理解して”応援できるよう…。


選手、スタッフのみなさま、支えられたご家族、ボランティアの方々、応援してくださった方々、本当にお疲れさまでした!

選手のみなさまのインタビューでは「楽しい」という言葉をたくさん聞きました。その貴重な日々を一緒に過ごすことができてうれしいです。これからもぜひ関わらせてください。そしてこちらのページ見ているみなさまは、楽しみに待っていてください。それでは、また。


 

◆全日本人選手の出場スケジュール、試合結果は ⇒日本人選手スケジュール
◆今大会の見どころは ⇒日本人選手、大会の展望は?


◆11月28日(土)午後7時からNHK-BS1で、世界選手権に挑んだアスリートたちの戦いを描くドキュメンタリーを100分間にわたって放送する予定です。

◆関連サイト
日本人選手、大会の展望は?
Road to Rio(競技編)パラリンピックを理解して楽しもう!~陸上競技~
Road to Rio vol.33 「ドーハ、そしてリオへ ~日本パラ陸上競技選手権大会~」

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