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【障害者陸上 世界選手権】競技7日目の様子は?(10/28) #Doha2015

2015年10月29日(木)

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今日のカタールはなんとなく秋空。大会も終盤に近づいていると思うとなんだかひとつひとつの出来事が余計に貴重に思えてきます。


02_IMG_4950_R.jpg夕方の競技場で観客を集めていたのがF38(脳性まひ/立位)クラスのやり投げ決勝です。
 

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なにやらオーストラリアチームが大勢集まって大声援を送っている様子。


06_IMG_4985_R.JPG07_IMG_4987_R.JPGでもそれに負けない勢いで客席を湧かせたのが…
 

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南アフリカのHamman選手。最後の6回目で50.06mの大会記録を出し、金メダルを獲得しました。コーチのところまで走ってきて全身を震わせて喜びを表現していました



昨日は私たちのオフィス、メディアセンターをご紹介しましたが今日はもう少し舞台裏をご紹介しましょう。

 

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こちらは選手の入り口。「ウェルカム」と英語とアラビア語で書かれていますね。

09_IMG_4973_R.JPG関係者にわかりやすいように各所に設置された様々な看板も英語とアラビア語の両方で書かれています。左後ろに見える建物が雰囲気ありますね。

 

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こちらは放送コンパウンドと呼ばれる中継エリア。左側の車(中継車)の上やテントの横、オレンジ色の高所作業車クレーンの上にも白いお皿のようなアンテナが立っているのがわかると思いますが、こうした設備を使い、この競技場からこちらから世界へ向けて大会映像発信が行われています。


10_IMG_4968_R.JPG選手入り口へと続く道には赤茶色の硬いスポンジのようなものが敷き詰められています。今回の大会のためにでしょうか?

11_IMG_4969_R.JPG車いすの通りやすさや、選手の足への負担を考慮されているのでしょうか?景観とも相まっている、バリアフリーのひとこまですね。


12_IMG_4975_R.JPGこちらの赤いユニフォームはケータリングのスタッフの方。
 

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選手やスタッフ用、そして私たちメディアにも氷がいっぱいに入ったクーラーボックスが用意されていて、その中には常に水のボトルが入れられています。クーラーボックスはいつ開けても空になっていたことがないのですが、ケータリングスタッフの方がいつも補充してくれているからなのですね。
 

14_IMG_4956_R.JPGこちらではメディカルチーム(青いビブス)が待機しています。この風景では、まるでのんびりしているように見えてしまいますね・笑。


本日大注目のレースの一つ男子200mT42の決勝。昨日、予選について少しお伝えいたしました

15_IMG_5013_R.jpg勝者は昨日予選にしてすでに世界記録をたたき出しているWhitehead選手(手前左)。昨日ご自身でたたき出した世界記録タイの24秒10をマークし、堂々の金メダルを獲得しました。

16_IMG_5023_R.jpgチームメートのHenson選手(左)と固く握手を交わします。
※レースの様子はこちらから。


 

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本日10月28日は辻 沙絵選手のお誕生日。カメラマンの越智貴雄さん(真ん中)がプレゼントを届けに行くというのでご一緒させていただきました。しかし、残念なことに辻選手はもう帰られていました…。というわけで安田享平ヘッドコーチ(左)にプレゼントを託す越智さんでした。

辻選手はドーハでどんなお誕生日を過ごされたのでしょう?辻選手、お誕生日おめでとうございました〜!!!明日はいよいよ100m予選、喜びの誕生日プレゼントを得られると良いですね!



 

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左より、多川 知希選手、山路 竣哉選手、井草 貴文選手、山本 篤選手。

越智さんと話していて、ふと気づくと隣に誰かが立っていました。気づいて振り向くとなんと金メダリストの山本選手!安静とお聞きしていたので、会場でお見かけしてびっくり。腰の状態は大丈夫ですかと尋ねると徐々に回復してきているようで「今日も調整のために泳ぎ、リレーにはなんとか間に合いそう」とのことでした。(最初「リレーも棄権…」という刺激の強い冗談もおっしゃっていました・笑)

山本選手は、あの金メダルを獲得した走り幅跳びの時、1本目の前からすでに腰に痛みを感じていたそうです。でも「痛みがあることを言ってもどうにもならないし、周りを心配させるだけだ」と、5本目のジャンプまでコーチ陣に言わなかったというのです。それどころか「これで結果が出なかった時の言い訳が出来たと思ったことで逆に気が楽になった」と。なんというアスリートでしょう。
 

19_T42yamamoto.jpg私は世界トップになるためには全てのコンディションが整っていないといけないと思っていました。でも逆境を力に変えていける、そんな選手もいるのですね。「アドレナリンの力はすごい」とご本人もおっしゃっていましたが、まさに“精神力”で、自分にもライバルにも打ち勝った金メダルだったのかもしれません。



こちらはT20(知的障害)800m決勝の山本 萌恵子選手、豊島眞樹子選手、です。

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一番左が山本選手、その右隣が豊嶋選手。
 

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22_IMG_5061_R.JPG左の豊嶋選手は、2分29秒00の自己ベストで6位入賞、右の山本選手は、2分28秒90の自己ベストで5位入賞となりました。本当におめでとうございます!
※このレースの動画はこちらから


23_IMG_5063_R.JPGその同じレースに出場し3位になったオランダのKerkhove選手。2分24秒81のタイムでした。メダル獲得がよほど嬉しかったのか、コーチの傍らで泣いていました。

24_IMG_5069_R.JPGでもその後は笑顔でカメラにポーズ!安心しました。



 

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こちらは芦田創選手が出場しているT47(切断・機能障害/立位)クラス・幅跳びのスタンド。日本チームも大勢応援に詰め掛けていました。
 

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もちろんこの方も…。(越智さん)今日は、空中戦です。


 

こちらは芦田選手のジャンプです。
 

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芦田選手は6m52を飛び、6位でした。

 

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写真の右端、身を乗り出して見ているのは山本選手です。

 

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さらに身を乗り出す山本選手。走り幅跳びが行われている最中に800mT54(頸髄損傷・脊髄損傷・切断・機能障害/車いす)の予選が行われていたのですが、トラックを通過していく樋口 政幸選手、鈴木 朋樹選手、そして渡辺 勝選手に大きな声援を送っていました。※鈴木選手の予選の様子はこちらのリンクから。


 

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43_IMG_5104_R.jpg中国のLiu選手のジャンプ。近くで見ていると跳んでいる時間がとても長い…。7m19を跳び、アジア新記録で金メダルを獲得しました。




 

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同時に行われていた800mT54の予選。真ん中の8番が樋口選手です。1分40秒16のタイムで準決勝進出!準決勝は日本時間で29日15:54から。


 

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別レース、真ん中の7番が鈴木選手。1分39秒09のタイムで準決勝進出!樋口選手の後、16:02から準決勝です。※このレースはこちらから


 

46_IMG_5174_R.jpg男子T20(知的障害)800m決勝、山内祐介選手(ゼッケン1831)と上村勇貴選手(山内選手の右隣)。




47_IMG_5183_R.jpg左:上村選手、右:山内選手



48_IMG_5186_R.jpgレースが終わると、上村選手も、山内選手もその場に倒れこんでしまいまいた。持てるだけの力を全て出し切ってしまった2人の選手。インタビューに答えてくださったのですが、咳き込んで下を向いてしまった上村選手をかばっていた山内選手が印象的でした。

 

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左:上村選手、右:山内選手
インタビューをお願いして申し訳なかったのですが、メディアと選手の通路を仕切るバリアに手をついたまま体を支えられないくらい疲れていても、お二人はしっかりインタビューに答えてくださいました。ありがとうございます。※上村選手、山内選手のインタビューはこちらから

 

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6位で幅跳びを終えた芦田選手。
 

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安田ヘッドコーチに握手を求められると「来年に繋がるかな」と答えた芦田選手。この国際的な大舞台で確かな手応えをつかんだのかもしれません。

 

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こちらはポルトガルの女子選手たち。カメラを向けるとかわいいポーズをきめてくれました。今日あちこちで見かけたこの風船の帽子、ファンゾーンでもらったそうです。楽しいお祭りのような雰囲気になりますね!
 

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女子400mT44(切断・機能障害/立位)決勝、カナダのMadison Wilson Walker選手。実はインタビューをしている右の男性はメディアの方ではありません。若く経験のない選手たちへのメディアトレーニングの一環として、モックインタビュー(模擬会見)を仕掛けているのです。彼女はしっかりと自分の言葉で気持ちを話していましたよ。

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こちらは同じくT44・400mで優勝したフランスのLe Fur選手。彼女は複数の種目でメダルを獲得していて会場メディアからも引っ張りだこの選手です。※Le Fur選手、最初の金メダルの動画はこちらから。

54_IMG_5244_R.jpgチームメートと歓喜の一枚。実は、この写真撮影の前に私たちの取材に協力して欲しいと話をしておりました。でも律儀な彼女。「チームのところにいかなきゃいけないから」と走って行き、その後他のメディアに連れて行かれそうになったところを断って、わざわざ私のところまで戻ってきてくれました。トップアスリートでありながらその心遣いに彼女に脱帽です。
 

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最後のレース、5000mT53(頸髄損傷・脊髄損傷・切断・機能障害/車いす)の予選に出場した中山和美選手(真ん中)。
インタビューをさせてもらったのは1組目が終わった直後。ので、予選突破の可能性もあるなかでのお話だったのですが、わずか0.47秒差で残念ながら予選突破に届きませんでした。「国際大会に行くとみんなが勝ちに行くのが面白い、会場の雰囲気も気が引き締まるので、いい経験になった」と話していらっしゃいました。
 

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3つのメダルコレクションを見せびらかすJorgense選手。本日はT42(切断・機能障害/立位クラス)200mで25秒37のタイムをだし、銅メダルを獲得!2つの銅メダルと1つの銀メダル。銀メダルは男子走り幅跳びですね。欠けている色はリオへ持ち越しでしょうか?でも同じクラスの山本選手は手ごわいですよ!

 

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5000mという長い距離のレースに挑んでいる中山選手を応援するコーチとチームメートたち。現地時間は21時を過ぎておりました。


大会も残り3日となり、終わりに近づいている感じもしながら、選手やスタッフ、ボランティアの方々とお話ししているうちにこの大会との“一体感”をひしひしと感じています…。

終盤に向け、それぞれの選手がベストを尽くせますように!
それでは、また明日。
 

(文・写真 鈴木祐子)

 

◆全日本人選手の出場スケジュール、試合結果は ⇒日本人選手スケジュール

◆今大会の見どころは ⇒日本人選手、大会の展望は?


◆11月28日(土)午後7時からNHK-BS1で、世界選手権に挑んだアスリートたちの戦いを描くドキュメンタリーを100分間にわたって放送する予定です。

◆関連サイト
Road to Rio(競技編)パラリンピックを理解して楽しもう!~陸上競技~
Road to Rio vol.33 「ドーハ、そしてリオへ ~日本パラ陸上競技選手権大会~」

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