Road to Rio vol.40 アスリート300人の闘い ジャパンパラ陸上競技大会~様々な競技・中編~
2015年09月29日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Road to Rio 2016
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9月19日(土)~20日(日)に、大阪・長居陸上競技場で開催された2015ジャパンパラ陸上競技大会。「多様さ」視点のリポート、2日目の模様はこちらから!
※1日目の模様はこちらをクリック!⇒Road to Rio vol.40 ジャパンパラ陸上競技大会~様々な競技・前編~
※山田キャスターのレポートはこちらをクリック!⇒Road to Rio vol.39 「いざ、世界選手権へ ~ジャパンパラ陸上競技大会~」
2日目も快晴!
午前中に行われた男子円盤投げ。左からF34(運動機能障害・車いす)鈴木 雅浩選手、F55(運動機能障害・車いす)大槻 浩二選手、F56(運動機能障害・車いす)萩本 昇選手。
こちらは男子10000m。左はT12(視覚障害)岡村 正広選手。右はT20(知的障害)余村直彦選手。競技によっては、参加人数の関係でクラスの異なる選手と一緒に行うことがあります。視覚障害の選手と知的障害の選手の“見た目”がほぼ変わらない場合、速さの比較がわかりにくい場合があります。
女子T42(運動機能障害・切断)、走幅跳 決勝。村上 清加選手は2m96の記録で2位。
同じくT42(運動機能障害・切断)、走幅跳。バリバラMCの大西 瞳選手は3m19の日本新記録で優勝!
女子T44(運動機能障害・切断)、走幅跳 決勝。髙桑 早生選手は4m48で2位。
そして…ひときわ大きな歓声と横断幕が。
女子T44(運動機能障害・切断)、走幅跳の中西 麻耶選手。会場に手拍子を促し、盛り上げます。
助走のスタート!
身体全体がバネのようで格好いいですね!中西選手は4m91の記録で優勝です。
中西選手については、NHK大分放送局が制作した番組で放送予定。大分県にお住まいの方、こちらもぜひご覧ください。
女子の走り幅跳びは2日目の昼に行われたのですが、この日一番の注目競技と言っていいくらい、取材陣がたくさん集まっていました。
男子T42(運動機能障害・切断)、走幅跳の山本 篤選手。2013年のIPC世界選手権では金メダルを獲得しています。この日は日本記録に2センチ届き及びませんでしたが6m34の記録で優勝しました。
男子T47(運動機能障害・機能障害)走幅跳 決勝の芦田 創選手。6m53の日本新記録で優勝。
男子T11(視覚障害)、走幅跳 決勝の松下 佳生選手。
手前の方は声掛けや音響で、方向や踏切地点を合図する「コーラー」。踏み切りまでのカウントダウンを、手拍子を早め、リズムよく的確に伝えるのもこの競技の見どころの一つです。
選手のジャンプ直前、コーラーも横っ跳び!
松下選手は4m61の記録で優勝しました。
この2日間で、5つのアジア新記録・21の日本新記録が誕生しました。
男子T13(視覚障害)、400m決勝では、安西 飛呂選手が52秒19の日本新記録で優勝!安西選手の走りは10月8日(木)のハートネットTV「Road to Rio 常識を覆す 感覚の走り―陸上 安西飛呂選手―」でもご紹介します!
男子T11(視覚障害)100m 決勝。こちらのクラスはガイドと共に走ります。
会場で、ひときわ大きな声援をかける人たちが。こちらは陸上競技アスリートクラブチームの「AC・KITA」。今回述べ8種目の優勝、そのうち2つ日本新記録を出しています。「障害者陸上の見どころとは?」今回取材を申し込んでみました。取材記は後編で。
視覚障害の選手はボードを見てタイムを確認することができません。AC・KITAのみなさんがタイムを読み上げ、「おつかれ!!!」と声をかけます。
こちらは女子のT11(視覚障害)、100m 決勝。
高田 千明選手は以前、ハートネットTVにも出演いただきました。(ブレイクスルー File.32 共に挑み、走り続ける ―陸上競技選手 高田裕士 千明―)
ガイドは、大森 盛一さんです。13秒93のタイムで優勝しました。
レーサー、ずらり。女子T34(運動機能障害・車いす)、100m 決勝。
女子T42(運動機能障害・切断)、100m 決勝。
義足、ずらり。男子T43(運動機能障害・切断)100m 決勝。
大会最後の競技はT53-54(運動機能障害・車いす)の400mリレー。1回目がやり直しになり再度レースを行う頃には夕方5時になっていました。
第1走者の永尾 嘉章選手から、第2走者の樋口 政幸選手へ。
バトンパス成功!…しかしこの後のバトンパスが完了しなかったため、失格となりました。
2回目が失格となり、少々苦笑いの選手たち。左から、永尾 嘉章選手 、松永 仁志選手、樋口 政幸選手、渡辺 勝選手。
永尾選手に今回のリレーについて聞く番組ディレクター。NHKでは10月のカタール・ドーハ世界陸上選手権を放送します。日本トップレベルの選手が世界の記録にどこまで食い込むか?ご期待ください!
そして、来年の今頃はリオデジャネイロパラリンピックが終わり、東京への道を走り始めているのだなあ…とふと思いました。1年1年を大切に、選手と競技、障害とスポーツの“多様性”を伝えていこうと思います。
後編に続く。
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