Road to Rio vol.27 「この競技は、技の正確さと美しさ! ~馬術・チエノバ6月~」
2015年06月09日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Road to Rio 2016
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6月の“チエノバ”Road to Rioのコーナーで紹介するのは「馬術」。日本には乗馬クラブや牧場がそれほど身近にない中、「馬術」さらに「馬術」となるとご存じない方も多いのではないでしょうか?
この競技のポイントは技の正確さと美しさ!そしてパラスポーツの思想「障害を嘆くのではなく、残された機能を120%活かす」。馬の歩みを目の前に想像力をフルに働かせてみると、そこに繊細な美しさが見えてきました。ひとあし早くこちらのブログで紹介します!
リオパラリンピックを目指す宮路満英(みつひで)さん、57歳。左は妻の裕美子さん。
満英さんには右半身まひと、高次脳機能障害があります。
滋賀県甲賀市の水口乗馬クラブでの練習を取材しました。
満英さんは右半身のまひのため、右足を固定するための器具が設置されています。
準備も裕美子さんとの“二人三脚”。
高次脳機能障害のため5分間のコースを覚えるのも1年ほどかかったそうです。裕美子さんが細かくルートを記載した表で、覚えました。
私たちのインタビューに満英さんが言葉につまると、裕美子さんが丁寧に“フォロー”。
満英さんは脳卒中になる以前は競馬の調教助手でした。取材中も「馬が大好き!」と何度もおっしゃっていました。
練習の風景は6/26の“チエノバ”Road to Rioのコーナー内の映像で見たほうがイメージしやすいと思いますが、静止画でも少しご紹介……。
馬術の場合「右に曲がる」「左に曲がる」の他にも、「常足(なみあし)」「速足(はやあし)」「駆足(かけあし)」「円を描く」「後ろに下がる」「止まる」など様々なステップを踏んだり、図形を描いたりします。満英さんは左手と左足だけで馬に指示を出すため、「右」の意識が苦手のようです。
コースの例。
速足のときには馬の頭が下がるため、手綱を緩めて前傾姿勢を保ちます。
コーチの指導が終わった後も、裕美子さんの“指導”がありました。
満英さん、馬と触れ合っている時はやっぱり笑顔がでてしまいますね!
練習が終わった後に、満英さんと裕美子さんにインタビューさせていただきました。なぜ東京ではなくリオなのか?、馬術に対する熱意など…。この競技は「人馬一体」。馬と騎手の気持ちをぴったりと通い合わせて、演技の正確さと美しさを競いますが、満英さんの場合は「馬」「裕美子さん」「満英さん」の「三位一体」ではないかと思いました。
これからヨーロッパ遠征。満英さんはわくわくしている、とのこと。「三位一体」でリオを目指してください!!
そして「想像力で感じる」馬術の奥深さはぜひ放送で。
◆2015年6月25日(木曜)放送
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Road to Rioは「(障害者)馬術」。
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