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Road to Rio vol.16 「練習環境が選手を育てる ~シッティングバレーボール~」

2014年12月24日(水)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

先日、東京で開かれた「日本シッティングバレーボール選手権大会」に行ってきました。

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男子16チーム、女子8チームが参加しました


シッティングバレーとは、床に尻をつけて、座ってプレーするバレーボール。パラリンピックでは、足に障害のある選手が出場しますが、普段は全国で健常者も一緒にチームでプレーしています。
私も実際に、日本代表合宿をロケしたときにプレーしました。立ってプレーするバレーボールよりさらに、シッティングバレーは声の掛け合いが大事だと感じました。楽しかった~!

さて、チームは健常者と障害者の混合メンバーですが、コートに必ず1人は障害のある選手が出場していなければなりません。「女子」はすべて女子選手ですが、「男子」には女子選手がプレーしても構いません。およそ3分の2の男子チームで、女子選手がメンバーに入り活躍していました。
 

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男子のネットの高さは、女子より10cm高い。黒のユニフォーム中央が西家選手。「男子から女子に行くと、ネット低っ!って笑います」

女子日本代表キャプテンの西家道代選手も、兵庫の男子チームの一員としてプレーしていました。試合を見ましたが、スピードやパワーのぶつかりあいで、なかなかのハイレベル!ラリーが続き、興奮しました。西家さんに話を聞きました。

「男子は身体が大きいので、外国選手を相手にプレーしているような感じです。男子の打つスパイクはパワーがあるので、それをレシーブすることはすごくプラスになります。ボールに対して怖がらずに向かっていけますから。女子では、なかなかあのパワーは出せません。」

バレーボール経験者も健常者も男子も入ることによって、シッティングバレーのすそ野が広がることが、パラバレーボール女子選手のレベルアップにつながるのではないかと感じました。


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中国の上海のチームが招待され、女子優勝(右側の白のユニフォーム)。守りが崩れず、安定感抜群。今年の世界選手権優勝メンバーが数多く出場していました。プロ化されていて、同じメンバーで毎日のように練習しているそうです。

そして、レベルアップだけでなく、リオ、東京に向けて選手層も厚くしなくてはなりません。これはパラスポーツの競技、共通の課題です。あるチーム競技のコーチからは「選手が少なく、代表の選考では、“誰を選ぶか”というより“誰を外すか”というのが現実」と聞きます


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真野監督と。シッティングバレーだけでなく、パラスポーツ全体の底上げを強く願う、“熱い男”です


シッティングバレー女子日本代表の真野嘉久監督に、海外選手の練習環境について聞きました。
「中国はプロ化。ロシアもプロ化の方向にある。アメリカでは、オクラホマ大学が選手を特待生として入学させ、練習に参加させている。その選手には、大学で、これまでの経験をもとにした講義を学生にしてもらう。選手にも大学にもメリットがあるこの仕組みは、日本でも可能ではないか」
ちなみに、その3か国、中国、アメリカ、ロシアは今年の世界選手権のTOP3なのです。


“練習環境が選手を育てる”
競技の認知度が上がり、こうした受け皿もあれば「ぜひやってみたい」という選手も増えるはず。自ら手を挙げて、競技に飛び込んでくる選手の方が「意識が高く、長続きしやすい」と、真野監督は話します。パラスポーツの認知度を上げるため、まだまだやれることはあるはず。番組でもさらに情熱を傾けていきたいと考えています。


リオ・ピョンチャン・そして東京へ。
すべてのパラリンピックを盛り上げるために、ハートネットTVは取材を続けていきます!

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