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【インタビュー】西澤 哲さん「"市民が社会を作っているんだ"という意識を持って支援してほしい」

2014年08月07日(木)

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7月30日放送(8月6日再放送)
シリーズ 「施設」で育った私 第4回 反響編
に出演された西澤 哲さん(山梨県立大学教授)にメッセージをいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

――今回は「シリーズ 『施設』で育った私」の反響編ということで、番組に寄せられたさまざまな声を紹介して考えていきましたが、収録の感想はいかがですか。

施設で育った子どもたちは「自分は助けてもらってもいい人間だ」という感覚がないんだと思いますね。自分の人生が見つからないのは“自分が悪いんだ”という意識が内在化してしまっている。ですから、私たちの社会的養護における子どもたちのケアがいかに不十分かということを改めて思い知らされました。今回は反響編ということでしたが、放送を見ていない人もたくさんいるわけですから、まだ多くの方が埋もれているんじゃないかと思いますね。

 

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――反響の中には当事者の声だけでなく、「自分には何かできないか」というカキコミもありました。

そう思っていただけるのは非常に嬉しいですね。行動するにもいろんな方法があって、例えば「ゆずりは」のような施設に物資を支援することもひとつだし、投票で政治家を動かすことも行動のひとつです。そして何よりも“市民が社会を作っているんだ”という意識を持って動いてほしいですね。

 

――番組で紹介したように、地域の“おっちゃん”にできることがあったり、一方で専門家の活動があったりと、いろいろな支援があることも大切なのかもしれません。

そうですね。他にも例えば企業なら社会貢献活動があります。でも、日本の企業は社会的養護の子どもたちになかなか目を向けてくれないんですよ。外資系の企業なら社会的養護の子どもたちの就学後の生活支援をしているところもあるんですが、その取り組みを見て「我々もそういうことをやっていこう」という日本の企業が出てこないんですね。きっと“健全な社会が前提にあるからこそ企業が成立する”という感覚がないんだと思います。子どもたちを育てていくというのは明日の健全な社会を作ることにつながる。それは明日の企業経営にもつながることなのに、なかなかそこまでわかっていただけないなというのは感じますね。

 

――シリーズとして4回にわたりお伝えしてきましたが、改めていかがでしたか。

初めて社会的養護の子どもたちの“その後”にスポットが当たったので、本当に感謝に尽きます。この現状を世の中の人に知ってもらうためにもすごく大きな役割を果たしたと思いますね。