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【出演者インタビュー】荒 美有紀さん「コミュニケーションは生きていく力になる」

2016年02月22日(月)

2月22日放送(2月29日再放送)
ブレイクスルー
File.48 “わたし”をあきらめない

―光と音をなくした27歳 荒 美有紀さん―
にご出演された荒 美有紀さんにメッセージをいただきました。

20160222_g.jpg《荒 美有紀さん(左)プロフィール》
病気により大学4年時に視力と聴力を完全に失う。コミュニケーションの手段は「指点字」。点字タイプライターのキーの配置をそのまま指に当てはめ、相手の指を「トントン」とたたいて、気持ちを伝えている。

 


――ブレイクスルーに出演されて、いかがでしたか。

 

風間さん、安藤さんの雰囲気がとてもよくて、素敵な方たちだなと思いました。VTRを見た感想とか、二人のおっしゃったコメントとか、すごく勉強になりました。周りから見るとどういうことを感じたり、疑問に思ったりするのかという話が聞けてよかったです。そして、取材を通していろんな人と再開できたのでよかったと思います。病院の先生、美容室の方、大学の方、友人たち、いろんな人にこの取材のために協力していただいて、改めてみなさんの優しさを感じることができました。


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――風間さんも安藤さんも指点字のコミュニケーションにはとても驚いていましたね。

 

二人が驚かれるのは当たり前で、私もこのコミュニケーションを始めるまでは存在すら知らなかったし、初めて知ったときも「本当にこれで言葉が読めるの?」と思ったんです。でも、学んでいくうちに普通に読めるようになっていって、いろんな人と会話もできるようになり、人とつながることができました。コミュニケーションは本当に大切だと思います。それが生きていくための力にもなるので、指点字があって本当に助かったなと思っています。

 

――収録で印象に残っている言葉はありますか。

 

「人の前に立つと、いいことも悪いことも含めていろんな意見とか思いを受け取ることがあるけど、それでも活動を続けるのはどうしてですか」という風間さんとのやりとりです。私もいろんな反応があるのは承知の上ですけど、それよりももっと大切なことがあると思っています。支援につながらなくて苦しんでいる盲ろうの人たちがいて、誰かが伝えないとそういう人には支援を知ってもらえない。それが私の仕事だと思っているので、できることはやりたいなと思っています。支援があればどんなことでもできる可能性があるので、それを伝えていきたいですね。

 

――番組をご覧になる方にはどのようなことを感じてほしいですか。

 

盲ろうの人、障害を持った人、だけじゃなくて、いろんな苦しみを背負っている方がいると思います。この番組を見て、そんな苦しみがあるなかでも未来は変えていけるんだという、そういう気持ちになってくれたらいいなと思います。

コメント

荒さんと同い年で、大学時代にサークルで点訳をしていた者です。
番組で荒さんをはじめて知り、荒さんの著書『手のひらから広がる未来』も読ませていただきました。

映像や文章から、荒さんは自立性がとても高く、しっかりした方だという印象を強く持ちました。
苦しみに向かい合いながら「人生からの問い」に答えていく、荒さんの生き方・姿勢には尊敬の一言です。
このような人生への向き合い方を身につけ実践することは、非常に難しいことだったと想像します。
私も仕事でつらくなって逃げ出したくなるときがありますが、荒さんのように前向きに取り組んでいきたいと思います。

また、著書ではご自身の内面を非常に深く書かれており、番組映像での実際の言葉や振る舞いと合わせて荒さんが苦悩をどのように「ブレイクスルー」していったかが身近に感じられました。
このような心の「ブレイクスルー」を表現するということは容易なことではないですし、見習いたい限りです。

投稿:とんび 2016年03月01日(火曜日) 12時27分

恐怖と孤独の底から、明るい表情の荒さんに変わったのは周りの支援と協力が有っての事でしょう。私も点字に興味が有りましたが、些細な事ですが聾唖者との交流があり、手話に走りましたが、点字に指点字が有る様に
手話にも(しょく手話)が有ります、点字はあ、い、う、え、お、で意思の疎通をするのかな?手話にも、あ、い、う、え、お、が有りますが、もっと具体的な表現方法が有ります、情報量も増えるではないかと思います。今後のご活躍をお祈り致します。

投稿:きんこちゃん 2016年02月29日(月曜日) 15時12分

荒さんをはじめてしりました。一生懸命な姿に感動し、涙がとまりませんでした。脳梗塞で、失語症になった母に一生懸命発音させたり、なんとかコミュニケーションが取りたいと努力した事を思い出しました。私も右耳が聞こえません。時々左耳が聞こえなくなったらと思う時が有ります。荒さんの前向きな姿に頭を殴られたような感じです。何か出来ることがないか、これから考えたいです。ほんとに元気をもらいました。ありがとうございました。

投稿:su-chansun 2016年02月29日(月曜日) 14時19分

盲ろう介助通訳と視覚障害者の同行援護をやっています。
この番組と荒さんの本は、盲ろう当事者さんから教えてもらいました。

「支援があればどんなことでもできる可能性がある」という言葉は、
今後の私の活動の座右の銘になりそうです。

盲ろうを知ってもらいたい。というのはもちろんですが、
この番組を見た、多くの盲ろう当事者さんたちが
「(障害のために)充分に内容を理解することができなかったので
文字で起こしてHPにアップしてくれないかなぁ」と言ってました。

自分たちを取り上げていただいた番組なので、特に興味関心が強く、どんなふうに放送されたのか、とても気になっているようです。

機会がりましたら、文字起こしもご検討お願いします。

投稿:まゆ 2016年02月29日(月曜日) 07時36分