【出演者インタビュー】歌川たいじさん「答えは自分と人との関係性の中にある」
2015年11月27日（金）
11月30日放送（12月7日再放送）
ブレイクスルー
File.43“寄り添う”人生には価値がある
―漫画家・歌川たいじ―
にご出演された歌川たいじさんにメッセージをいただきました。
《歌川たいじさん プロフィール》
漫画家。
――ブレイクスルーの収録を通して、どのようなことを考えましたか。
自分の中でまだ言葉になっていなかった“思い”とかも風間さんと安藤さんが聞き出してくださり、僕にはこんな考えがあったんだという発見がありました。たとえば、寄り添うことはどうして大事なんだろう？と考えたら、孤独と戦うためなんだということがポコッと心のなかに浮かんできて、それをお話することができました。言葉に なっては いなかったけど、そう感じてきたんだなということが浮き彫りになった感じですね。
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――今回は「寄り添う」がひとつのテーマでしたが、改めてそのことを考えてみて、いかがでしたか。
誰にも寄り添わずに生きていくことってすごく難しいことなんじゃないかなと思うんです。 たいていの人は 誰かに寄り添って 生きていますよね 、頑張れと応援したり、大丈夫だよと励ましたり。孤立してしまうのは、それが見えなくなった時だと思うんですよ。 そんなときに 、誰かと一緒に生きていくということを意識することは、自分の人生の追い風になるんじゃないかなと思います 。
――漫画を描いているのも「読者に寄り添っている」ということが言えるかもしれません。そういう意識を持ったことはありますか。
僕はただ単に自分の作りたいものを作るっていうふうにはできなくて、いま社会のなかでこういうものがあったら誰かが役立ててくれるかなとか、心を慰めてくれるかなとか、 僕なりに考えて作ってはいるんです。漫画を通して寄り添うということは常に意識していますね。
――読者からの反響というのは、どういった声がありますか。
自分も痛みを覚えた体験がある 、作品を参考に頑張っていきたいと言ってくださる 方は多いですね。ただ一方で、 歌川さん のようにはできないという声も結構あるんです。でも、 僕 も いっぺんに すべてと向き合えたわけではないんですよね。だから、「少しずつでも前を向いていこうと思います」という声をいただいたりすると、本当にうれしいし、頑張ってほしいなと思いますね。
――今回のブレイクスルーは、どのようなことを考えるきっかけにしてほしいと思いますか。
自分になかなか価値を感じられないとか、希望を見出せないというときに、「答えは自分のなかにある」というふうに言う人って結構いると思うんですけど、僕から言わせてもらうと、「自分と人との関係性の中に答えがあるよ」と思うんです。だから、今日話したこと全体を通して、そういったことを感じ取ってもらえたらうれしいですね。
コメント
歌川さんの本をいくつか持っていて、ブログも楽しく読んでいる者です。
歌川さんは言葉を的確に選ぶなぁと思ってみていました。
ツレちゃんとネコたちとの実際の生活も見られて、より身近に感じられました。本当にツレちゃん、横で踊ってるんですね(笑)。
お母さん、残酷やな・・・と涙があふれました。
それでも子供って親を愛しているんですね。
小一の息子を育てていますが、授かった奇跡を忘れて時々キツくあたってしまうことがあります。息子がもう少し小さかった時には、母親としての絶対的な立場を利用して感情的に思うようにしたくなるときあったんです。
そんなとき、歌川さんのこと思い出して冷静になろうと思います。
大将の実物を見られて嬉しかったデス。かっこいい！そして鷹揚！
投稿：おは 2015年12月03日（木曜日） 11時14分
歌川さんの作品が大好きで、本は全て持っています。テレビを通して見た歌川さんも、やっぱりとても暖かい方でした。これだけの体験をなさって、なおも自分らしさや優しさを持ち続けられる強さに憧れます。そこに行き着くまでのご本人の葛藤を想像すると涙が出ますが、歌川さんがツレちゃんや素敵なお友達に囲まれて、幸せでいてくれて嬉しいです！
これからもずっとこっそり応援し続けます！
投稿：あこ 2015年12月02日（水曜日） 07時06分
私は虐待ではないですが兄が大事の両親でした。私はいてもいなくてもいいんだなとずっと感じていました。学校でも兄は人気者的な存在で先生からも可愛がられて比べられたりいじめにもあってきました。結婚してからは姑に太っている事もありとにかく人格否定的な事や自分の娘や親戚の娘の自慢や嫌みを今でも言われ続けて鬱などの精神疾患をかかえています。2人の子供の母親だけどいまだに自分の存在価値をみつけられずにいます。今回のブレイクスルーをみてて涙が止まりませんでした。私にはこういう出逢いはなかったのでうらやましくもあります。いまはまだどうしていいかわかりませんが前を向いていきたいです。本も是非購入したいです。
投稿：ぷにゅちゃん 2015年12月02日（水曜日） 00時00分
人間はかなりの適応力を持っているけれど、孤独への適応力はない、という言葉に、その通りだと思いました。
心理学を学び伝えながら、それぞれの幸せに向かってそれぞれの人生を生きていく参考になればと思って仕事をしています。
今回のお話、すべてが力になりました。ありがとうございました。
投稿：Kei 2015年12月01日（火曜日） 21時00分
ツレちゃんとの楽しい生活の場面でほぐれた心に、
グサッと刺さる歌川さんの辛い体験談。
涙が止まりませんでした。
私は虐待を受けた者でもなければ性的マイノリティでもなく、
育てにくい子供に手を焼き、愛情を見失いかけ、なんとか踏ん張っている母親です。
親からの愛情を得ることができなかった子供からの目線、それでも愛そうとする姿勢に胸が苦しくなりました。
歌川さんのように、大きな心で穏やかに笑う人になりたいです。
投稿：ゆと 2015年12月01日（火曜日） 16時04分
自分もゲイだけど歌川さんみたいにはできない、って思う方だったのですが、番組をみてちょっと考えが変わりました。とりあえず、今の自分のパートナーにもっと優しくしてみようかなとか、ちっちゃいことからやってみます。ありがとうございました。
投稿：ttkm 2015年12月01日（火曜日） 09時33分
「寄り添うこと」素敵なテーマですね。
歌さんの優しさが伝わってきます。
投稿：なお 2015年11月30日（月曜日） 23時18分