【出演者インタビュー】渡辺聡太郎さん「挑戦する前に理由を作ってやめたくない!」
2015年04月10日(金)
4月13日放送(4月20日再放送)
ブレイクスルー
File.27“限界をつくらない” ―義足のスノーボーダー渡辺聡太郎―
にご出演された渡辺聡太郎さんにメッセージをいただきました。
《渡辺聡太郎さんプロフィール》
20歳の時、交通事故で左足の膝下を失った。一時は自分に自信が持てず引きこもった。スノーボードとの出会いで人生が激変。去年のパラリンピックから正式種目に。採用されたスノーボード競技の日本人第1号を目指し挑戦している。
――今回の番組を通して、どのようなことを伝えたいと思いますか。
挑戦する前に理由を作ってやめてしまうようなことは絶対にしたくないという思いが僕の中にあるんです。まずは“やる”と決めて、それに向けてどうしたらいいだろうと考えながらいろいろと試していく過程は本当に楽しいので、そのことをうまく伝えられたらいいなと思いますね。
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――障害を負ってなかなか前向きになれない人もいると思いますが、そういう人たちにもその“楽しさ”を伝えるために、どのようなことをしていきたいですか。
やっぱり自分の中の気持ちを変えていかないとなかなか話が進まないと思うんですけど、そのきっかけとして、スポーツを通じて単純にすごいなと思ってもらったり、感動したり、自分もあんなふうになってみたいなと感じたりすることがあると思いますし、僕自身もそう思ってもらえるように頑張っていきたいです。
――去年のソチパラリンピックから「スノーボードクロス」が正式種目に採用されました。ソチではスノーボードクロスに日本人選手は出場していないので、渡辺さんはまさに日本のスノーボードクロスのスタートラインに立っていることになります。
そうですね。スタートラインに立てているというのはとても光栄なことだと思います。
――障害者スポーツとして、スノーボードはこれからどのようになっていってほしいという気持ちがありますか。
障害者なのにここまでできてすごいよねと思ってもらうのではなくて、単純にひとつのスポーツとしてすごいなとか、健常者の人と互角、いやそれ以上に迫力あるよねとか、そんなふうに思ってもらえたらうれしいですね。
――スノーボードはチェアスキーなどと違い、義足であっても健常者と一緒に滑ることができるので、始めやすいスポーツかなと思うのですが、いかがですか。
本当にその通りだと思います。でも、やっぱり的確なサポートというのは健常者の方に比べて必要になってくるので、自分に合ったサポートメンバーの方にうまく出会えるともっと取っ付きやすくなるのかなと思います。
――義足でスノーボードができることを知らない人もまだまだ多いと思います。
そうですね。だから、今回の放送をきっかけに僕も挑戦したいと思ってくれる方が増えたら本当にうれしいですね。より盛り上がると思いますし、パラリンピックに出るという目標を掲げる人ももっと出てほしいです。
――ただ、そうなるとライバルも増えそうですね。
大変になってきますけど(笑)、やっぱり同じ境遇の人たちともっと滑れたらいいなと思います。
――サポートしてくれているメンバーにはどのようなことを伝えたいですか。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。僕のために時間をたくさん作ってくれているので、その思いにちゃんと応えたい。中途半端で終わることだけは絶対にしたくないと思います。
――今年の夏はどのようなトレーニングをする予定ですか。
今日東京に来るまでの間も加藤先生にどうやって体を作っていくかという相談をしていたのですが、今年の夏は来年のレースも意識して、体をもっと強くしていきたいなと思います。厳しいトレーニングになるとは思いますけど、頑張っていきます。
コメント
感謝の気持ち。どんなことも、どんなときも、忘れてはいけないたいせつなひととしての、ようそですよね。渡辺さんのメッセージにはそれがあふれ出ています!わたしも、感謝の気持ちを忘れること無く、看護師として患者さまに接していきたいです。
投稿:ゆうきはは 2016年01月04日(月曜日) 13時42分
パラリンピック出場!応援しています!
聡太郎さんのように早くは走れませんが、私も義足で市民マラソン大会を楽しんでいます。以前の私はマラソンなんて、と自分で限界を作っていたと思います。サポートしてくれる人たちがいる幸運もあってスイッチが入ったと思います。番組を拝見して、改めてやる気が出てきました!ありがとうございました。
投稿:コウ 2015年04月14日(火曜日) 11時50分