【出演者インタビュー】安藤桃子さん「ホップし続ければいつかは飛べる!」
2014年12月05日(金)
12月8日放送(12月15日再放送)
ブレイクスルー
File.20 File.20 前へ、そして前へ
―車いすバスケットボール・千脇貢―
にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。
――今回の主人公は、32歳で車いすバスケットボール日本代表に選出された“遅咲きのルーキー”千脇貢さんです。収録はいかがでしたか。
風間くんが車いすバスケに挑戦して、千脇さんにピックという技をかけられていましたよね。映像で見ていても激しいスポーツだと思いましたけど、近くで見ると迫力が違いますし、あれだけのことを試合で男たちが繰り広げているんだと思ったら興奮ですよね。それからゴールの遠さ。両足に力を入れてジャンプをしてもゴールに入れるのは難しいのに、体の軸を下半身に持てない状態でシュートをするわけですから、とんでもないことだと思いますし、よりスポーツの面白さを感じました。
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――足が動かない事実を受け入れて、バスケに出会ったことで、花開いた千脇さん。障害のある・なしにかかわらず、自分と向き合い、それを受け入れるというのはすごく難しいことだと思いますが、どのように感じましたか。
千脇さんの場合、今までにないかたちのブレイクスルーだと思ったのは、絶望が2段階あるんですよね。医師から足は動きませんと言われた時にまずは絶望した。でも、千脇さんはある意味ものすごくポジティブで、「いや、もしかしたら動くかもしれない」と3年間も希望を持ち続けた。だからこそ3年後に動かない現実を再びたたきつけられたときは、計り知れないほど深く絶望したんだと思います。
そこからバスケに出会って、10年間の努力の末に、日本代表という現在につながるわけですよね。だから、千脇さんはホップ・ステップ・ジャンプじゃなくて、ホップ・ホップ・ホップ・ステップ・ジャンプみたいな、本当に地に足がついた状態でのジャンプだなと思ったんです。人ってそこまで辛抱強く努力すれば飛べるんだということがより実感できる回ですね。
ただ、そうとはいえ、キレイ事ではないというか、本当に長い道のりを努力してこられているし、現在進行形でもある。だから実は、ずっとホップしているんですよね。「過去は振り返らない」ということをおっしゃっていましたけど、それはホップし続けることで次々に新しい目標が出てきているからじゃないかな。今を生きるということはホップし続けることなんだと感じましたし、どれだけホップをするかによって次のジャンプが決まるということを誰よりもわかっている方。お話ししていて、すごく勇気がわきました。
――今回のブレイクスルーを通して、視聴者の方にはどんなヒントをつかんでほしいですか。
「続けること」ですね。そして、ホップし続ければステップ・ジャンプはいつかくるということです。逆に言うと、ホップがなかったらステップもジャンプもない。千脇さんは車いすで毎日坂を150往復したとお話されていました。そういう肉体的な努力もありましたけど、やっぱりその本質は、「継続することは必ず力になる」ということなんだと思います。
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