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【出演者インタビュー】安藤桃子さん「難民高校生は別世界のことじゃない」

2014年09月01日(月)

20140908_andou.jpg9月1日放送(9月8日再放送)
ブレイクスルー
File12 JK・可能性を信じてる 仁藤夢乃
にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

――第12回は、行き場を失った少女たちや性産業などに足を踏み入れてしまった若者に寄り添い、問題解決に取り組んでいる仁藤夢乃さんの日々を追いました。女子高生の「リアル」な現状をご覧になって、いかがでしたか。

今はものすごい勢いで情報が発信されているし、それを手に入れるツールも増えているから、人の能力を超えるような速さで物事が流れ込んできますよね。それにうまく順応して生きているのが若者たちですから、大人たちがなかなかついて行けないは当たり前なのかもしれません。でも決して「別世界」だと思ってはダメだと感じました。選ぶ権利も生きる術も持っていなく、誘惑されるとそこに何かがあるかもしれないと思って踏み込んでしまうのは、その子たちだけの問題ではないと思います。正直私、怒りを覚えました。「へえー、そんな現状があるんだ」と大人が言っている場合じゃないですよ。

 

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――無関心な大人が多い。

そう。未来のことをあまりにも考えていないですよね。自分の子どもが大切なのであれば、その子のそのまた子どものことまで考えて、自分が死んだ後の世の中のために準備していくべき。そういう考えを持っていれば、たとえ自分の子どもではなくても生きづらさを抱える若者には自然と目が行くはずだし、興味を持つと思うんです。大人ももっといろんなところに好奇心と興味を持ち続けなければいけないなと思いました。

 

――なぜ興味を持てない大人が多いのでしょうか。

私もそうですが、怖いんじゃないでしょうか?知れば知るほど自分の心の闇とか、見つめたくない部分と向き合わざるを得なくなりますから。でも、だからこそ本当は向き合わなければいけない。

今回、仁藤さんと阿蘇さんのやりとりがすごく印象的だったんですけど、「いつもどこで遊んでいるの?」「渋谷」「渋谷に何があるの?何が楽しいの?」ってどんどん追求していくことで、仁藤さんも自分で考えたことがなかったような自問自答の世界に入っていきましたよね。それは聞いている立場の人も同じなんですよ。興味を持って知れば知るほど葛藤も生まれて逃げられなくなるから、人は皆それが怖いんだと思うんです。嫌なことは忘れて楽しいことだけ考えて生きていきたいという一人よがりな大人たちの悪い部分が今回は如実に現れていた気がしますね。

コメント

私は仁藤さんと同じ大学生だったため、東北でのお菓子開発をした時に仁藤さんの事を知りました。しっかり話した事はありませんが、かっこいい先輩としてずっと気になっていて、SNSでフォローしたり「女子高生の裏社会」やハートネットTVを見ました。先輩が社会の負に光を当て解決しようと戦っている、テレビに出ている姿を見れて、とてもうれしく思います。

クロ現の感想ですが、やはり生の女子高生の声が聞けたことで、一番心に来るものがありました。本では分からない夜の渋谷の雰囲気、人、本当に女子高生が立ちんぼをしている姿に心がざわざわしました。

家や学校で、学生の事を分かってくれない・近づこうとしない・近づくことができない大人が増えてきている様な気がします。
アナログな関係作りが必要なのかなと思います。

これからもJK産業についての取材を続けて放送してくれたらなと思います。ありがとうございました。

投稿:たおりんぐ 2014年09月05日(金曜日) 21時22分

仁藤夢乃さんのこれまでや、現在取り組まれている活動について放送していただき、とてもうれしく思いました。
私は、大阪で外国にルーツを持つ若者の支援に関わっています。仁藤さんが支援しておられるような、大人に「ダメな子」の視線で見られ、中卒や高校中退で不安定な仕事を転々としている状態の若者にも関わっています。
彼ら、彼女らは私が思うよりずーっと繊細な心を持ち、孤独にさいなまれながらも、信じられる何かを求めているように見えます。
そんな若者にとって、ひとりでも、真剣に自分に向き合ってくれる大人、心配してくれる人がいるっていうことは本当に大きなことだと思います。
私も少しでもそんな存在になれればと思い活動していますが、現実の彼ら、彼女らに降りかかる困難の過酷さに、真っ暗な気持ちになってしまうこともしばしばです。
このような社会の中で、色々な人とつながりながら、自分の思いを形にしている方がいるということ自体が希望だと感じます。
これからもぜひこのような活動をしている方を取材していただければと思います。ありがとうございました。

投稿:みどり 2014年09月02日(火曜日) 22時27分