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【取材記】私たちにできることってなんだろう

2014年07月25日(金)

『もっとグロイところを伝えて欲しい』
4月の「ブレイクスルー」に出演したヒロさんが放送を喜びながらも、放った一言。

私は胸ぐらをつかまれるような衝撃を感じました。
前回の放送で、ヒロさんの“人間的なカッコ良さ”が伝わるよう目指した私たち。
それがALSという馴染みの薄い病気を抵抗感なく伝え、ヒロさんの思いに共感してもらえる方法なのではないかと思っていました。
 


しかし、ヒロさんは他の人には見られたくないような自らの姿を敢えてカメラに映して欲しいと語りました。
ガリガリに痩せ細った身体、
喉に開けられた人工呼吸器用の穴・・・


この病気の厳しい現実を知って欲しい―
目を背けたくなるような姿を多くの人の目に焼き付けてもらうことが、自分には関係ないと思ってしまいがちな難病の存在を知らせる強烈な手段だと考えていたのでした。
ヒロさんの強い覚悟。
その姿を取材するたび、自分の番組への姿勢や覚悟を問われました。


「自分に出来ることは何か」
取材を続けて半年経ちます、まだまだ伝えきれないことばかりです。
原因不明、治療法無しのALSという強大な敵を前に、放送の力は微々たるものかもしれません。
ですが、これからもヒロさんの想いを、ALSとの闘いを伝えていきたいと思っています。

20140725_breakthrough.jpg
番組の肝となるタイトルカットは国会議事堂の前にしよう!とみんなで撮影



◆ブレイクスルー
File9 続 広告プランナー“ヒロ”  難病ALSとの闘い


◆関連ブログ
藤田 正裕(ヒロ)さん
風間 俊介さん 「まずは知ること、そして近づいてみてほしい」
 

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