本文へジャンプ

【出演者インタビュー】東小雪さん、増原裕子さん「『自分を受け入れること』がブレイクスルーになる」

2014年06月06日(金)

6月9日放送(6月16日再放送)
ブレイクスルー File8 ふたりが選んだ、家族のカタチ。
ご出演の東小雪さん、増原裕子さんにメッセージをいただきました。

20140609_3.jpg
東小雪さん(左)と増原裕子さん(右)

《プロフィール》

2013年3月、東京ディズニーリゾートで初の、同性カップルによる結婚式を挙げ、話題になった。ともにレズビアンであることをカミングアウトし、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の支援に携わってる。
共著に『レズビアン的結婚生活』『ふたりのママから、きみたちへ』(イーストプレス刊)。東小雪さんの新著に『なかったことにしたくない』(講談社刊)がある。

 

――ブレイクスルーにご出演されて、いかがでしたか。

(増原)実は両親が顔を出してインタビューを受けてくれたのは今回が初めてなんですよ。そこに大きな意味はないのかもしれないけど、自分のなかではすごくうれしかったですね。

そして、風間さんと安藤さんがそれぞれの立ち位置で思っていることを素直に話してくださるので、すごくおもしろかったです。安藤さんは身近にセクシュアルマイノリティの当事者がたくさんいると言っていましたが、やっぱり小さい頃から身近に感じていれば自然に受け入れることもできるんだなと感じました。いつもは小雪さんと二人ですが、今回そこに風間さんと安藤さんの視点が入ったことで、より視野が広がったと思います。

 

――改めて「家族」ということに向き合う機会になりましたか。

(東)今の日本だと私たちは婚姻届を出せないわけですけど、それを出すことが「家族」としてのゴールじゃないし、それよりも「二人で家族になろうとすること」が大事なんだと思います。先日ジェンダー論に詳しい上野千鶴子先生と対談させていただいた時も、「家族というのは定義があるわけじゃないから、私たち二人が家族になろうと決めたことに『おめでとう』と言いたい」とおっしゃって頂いたんです。

まだまだ未熟な二人ですが、結婚式を挙げてみんなにお知らせできましたし、今は一生懸命家族になっていこうとしているプロセスにあるんだなというふうに改めて思いました。

 

詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >

 

――LGBTについて、よく知らないという人も番組を見ると思います。どのようなことが伝わってほしいですか。

(東)LGBTの人に会ったことない方や、自分の周りにいないという方がまだまだ多いと思うんです。私たちが話していても、「東京だから」とか「テレビに出ている人」と思われがちなんですけど、そうじゃなくて、LGBTの人は身近にたくさんいるんだということを多くの人に考えて欲しいですね。

(増原)当事者ではない人は自分のことと考えづらいかもしれないですけど、カミングアウトしている人が少ないだけで周りにも絶対にいると思うんです。だから他人事とは思わず番組を見てほしいなと思いますね。

 

――LGBTの当事者に伝えたいことは。

(増原)当事者の人に対しては、ブレイクスルーするために何が必要かと言うと、やっぱり“きっかけ”だと思うんです。本だったり、人だったり、そういうきっかけの積み重ねでブレイクスルーができると思うので、この番組がそのきっかけのひとつになってくれたらうれしいですね。

ブレイクスルーは必ずしもLGBTをオープンにすることではなくて、「自分を受け入れること」だと思います。自分を受け入れた上でクローズドにするのであれば、それでもいいんです。私たちのコミックエッセイを読んでくれた人の感想の中に、「もう嘘をつかないで生きていける」という方がいたのですが、それは自分を受け入れられたからこそ出た言葉だと思うし、私たちの思いを伝えられたと感じてすごくうれしかったです。

(東)もし悩んでいる人がいたら、それは悪いことじゃないし、おかしくもないので、自分を肯定して生きていってほしいなと思います。

コメント

私は、体の性別は女、性自認はX、恋愛対象は主に女性です。
小雪さん、裕子さんがこうしてオープンに出てくれることで、セクシャルマイノリティへの理解が進むと思います。
単に知らないために、偏見や無理解があるという方も多いと思うので。
お二人のことを、このような素敵な番組にしてくださってありがとうございます。
とても励まされました。

投稿:みき 2014年08月31日(日曜日) 06時01分

はじめまして!
ハートTVは、様々なテーマそれぞれに、
どこかしら共感し、自分の身近な事として
良く拝見しています!
今回のテーマは宝塚Twitterで知りました!

私の叔母は、女同士で養子縁組みして暮らしていました!
幼い頃からよく遊びに行って、寝泊まりしていたので
それが自然なかたちで、大人になってこれがlesbianという夫婦のあり事なのか?ただ便利だから一緒に生活しているだけなのか?
わかりませんでした。
また、たまたまご近所に親の飲み友達の女性二人組がいらして、こちらも今思えば女同士の夫婦だった!と思います!
私は50才を過ぎていますから、こういうかたちの生き方は、
昔から自然にあったのだと思っています!
別に特別な事ではなく、男にこびながら生活するよりよっぽど前向きに生きて行ける!と思っていますので、日本も法的
に早く認められていって欲しいです!

投稿:barbieys 2014年08月11日(月曜日) 21時49分

私はバイセクシャルですが、どちらかと言えば女の子が好きで女の子と付き合ったこともあります。

友達にはカミングアウト済みで、母親は知ってます。

どうも私は男性が苦手で、気持ちは男性のように
あの子かわいいなとかそういう感情で見た目もボーイッシュです。

日本は同性愛やビアンのボーイッシュな女の子に偏見がまだまだありますね。
トイレも女子トイレに入ると二度見されたことがあります。

日本は遅れていると思います。
ビアンもゲイも隠すことなく堂々と生きていける世の中にならないかなと、思います

投稿:ゆう 2014年08月11日(月曜日) 19時30分

私は女です。数ヶ月前、男性の友人から自分がゲイだとカミングアウトされました。その友人とは出会って1年程の付き合いですが、とても信頼でき、気が合い、尊敬できる人間だと感じています。
私はこれまで同性愛者が身近にいるという認識を全くもっていなかった、無自覚な人間だったため、カミングアウトされた場では、うまく言葉を返すことができなかったのが、今でも悔やまれます。カミングアウトしてくれた勇気と、私を信頼してくれていることに感謝の気持ちを伝えられれば良かったなぁと、今でも後悔しています。
(そしてうまく言葉を返せなかったことで、友人を少なからず傷つけたのではと、悲しい気持ちになっています)

その友人は頻繁に会えるような距離にいないため、次いつ会えるのかまだわかりません。私を信頼してくれたことの感謝を次会ったときには伝えたいです。

投稿:ここ 2014年06月16日(月曜日) 13時52分

学生の頃友人に自分はレズビアンであるとカミングアウトされた経験があります。恋の悩みを聞き、好きな人と自然に一緒に帰る為の作戦を練ったり、代役になってみたりと、本当に楽しかった。その事を特に特別だとは思わなかったし思えませんでした。きっと私はその友人の事が大好きだったからなのです。
そして今友人は外国で同性婚をし、幸せに暮らしています。ただ、その子でなかったら…と考えると偏見などはもっていないつもりですが私の感じかたもまた変わっていたのではないかと思うことがあります。風間さんが話の中で普通というワードを何気なくだされた時、なんて優しい人なんだと思いました。誰もが自分の中の普通を否定する必要はない。理解出来ない人だっている。理解しようともがく人がいる。わかって欲しいと戦う人がいる。どれも間違ってはいないし、否定さんされるべきでないし、理解されるべきなのです。あらゆる価値観の中で不自由ななか共に生きてゆく事が大事なのだと思いました。

投稿:ミキ 2014年06月11日(水曜日) 01時17分

番組を拝見しました。結婚する生き方としない生き方、異性同士が愛し合うこと、同性同士が愛し合うこと、家族のあり方、様々な生き方が存在する中で、人と違うように生きるのは生きずらさを感じる。でもこの番組を見て、まずは自分を否定でなく肯定的に捉えて、認めて生きるということが困難を乗り越えるきっかけになるのではないかと思えました。シェクシャルマイノリティに限らず、いろんな生き方が尊重される社会になったらいいと思います。

投稿:Kazoo 2014年06月10日(火曜日) 11時38分