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【出演者インタビュー】安藤桃子さん「誰かが誰かを好きになることは当たり前で、幸せであるべきだ」

2014年06月06日(金)

20140609_ando.jpg6月9日放送(6月16日再放送)
ブレイクスルー
File8 ふたりが選んだ、家族のカタチ
にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

――第8回は、去年3月に女性同士で結婚式を挙げた“レズビアン”のカップルをゲストにお招きしましたが、収録はいかがでしたか。

私の初監督作品も女の子同士の恋愛を描いたものなので、その際にレズビアンの方々の世界に入り込んで取材をしました。でも、追求すればするほど“レズビアン”という枠組みに違和感を感じはじめて、「誰かが誰かを好きになることは当たり前で、幸せであるべきだ」と思ったんです。

それと同じことを今回の収録でも感じました。二人の間には真実の愛があって、恋とかそういうものを超えた“パートナーシップ”としてしっかりつながっている。お互いにとってなくてはならない存在を見つけることは奇跡に近いと思うので、素晴らしい出会いに、性別なんて関係ないと改めてわかった収録でした。

 

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――同性で「家族」として生活していくには多くの“壁”があったと話していましたが、どのように感じましたか。

セクシュアルマイノリティの問題だけじゃなくて、日本にはいろんな意味で「こうでなければいけない」ということを強いられる社会があると思うんです。でも、最近では“ねばならぬ”とに対して、個々の価値観も変化していってるような気がします。

今やインターネットで言語異なる人同士でもコミュニケーションをとれるような時代ですから、社会が古い考えのままじゃ時代に追いつけなくなってきてる。そんな変革期に、今回の二人のように生きづらさを感じた人たちが声を上げていくことの大切さを改めて感じました。

沢山の異なる価値観の人たちで出来ている社会も、一人一人が、地道にコツコツやっていけば、必ず少しづつでも変化するはず。例えば子供の頃に「虫は怖い、きたない」と言われて育てられたら、その子は大人になっても虫は怖いものだと思うじゃないですか。でも、「虫も生きているんだよ。愛おしいものだよ」って育てられたら、虫は怖いものではなくなる。教育で“モノの見方”を変えることは可能だと思っているので、学校の先生や親御さんはなるべく広い視野を持って、未来の子供に良いバトンタッチができる世の中になったら素敵だな。それもひとつの“地道な手段”だと思います。

 

――安藤さんの周りにはセクシュアルマイノリティの方は多いのですか?

もう、わんさかいます。私は学生時代をイギリスの美術大学で過ごしたんですが、ゲイやレズビアンなどいろんな人がいました。親友はゲイの男の子でしたよ。

私たちの暮らす地球上にパターンなんてものはなくて、人の生き方は無限大だと思うんです。毎日どこかで子どもは生まれるし、一方で誰かが亡くなっている。そういう意味では、「真実は今のこの瞬間しかない」と思っているので、それならいろんな考え方の人と出会って交流していくことこそが人生の醍醐味だと感じています。

 

――“レズビアン”のお二人のブレイクスルーの話を聞いて、どのようなことを感じましたか。

収録でも言いましたけど、人はそもそも選べないことだらけで生まれてくるわけですよね。国籍、親、性別の三つは絶対に選べないじゃないですか。その選べない事実に対して差別を受けるというのは何よりも疑問を感じるし、どうしようもないことに対して社会が追い込むのはとんでもない弱い者いじめだというふうに思いました。

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