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【出演者インタビュー】安藤桃子さん「"笑えること"の生命力はすごい!」

2014年05月30日(金)

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6月2日放送(6月9日再放送)
ブレイクスルー
File7 コンプレックスを武器に お笑い芸人・キンタロー。
にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。

 

 

 

 

 

 

――今回のゲストは自分のコンプレックスを“芸”に変えて活躍を続けるキンタロー。さんです。収録はいかがでしたか。

キンタロー。さんのモノマネは大好きだし、芸の中に「桃子さん」って入れてもらえたので、今日はひとりの観客として大興奮(笑)。本当に大笑いさせてもらいましたけど、やっぱり“笑えること”の生命力はすごいなって感じました。元気がなくて落ち込んでいるときはなかなか笑えないし、逆に笑って前を向けるときもある。そういう意味でも私は人を笑わせる仕事に関してとても敬意を払っています。

 

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――タイトルの「コンプレックスを武器に」ということに対しては、どう感じましたか。

何事も短所と思ったら短所ですし、長所と思ったら長所じゃないかなって思います。

もしそれがどうにもならないものだったら、うまく“調理”する方法を考えて、マイナスをプラスにひっくり返す。キンタロー。さんだったら、顔が大きいことはどうにもならないから、それを芸に活かしてやったぜ、みたいなね。それができる人は強いです。

そして、やっぱり「顔が大きい」などと差別的なことを言われた時は、ユーモアで返してしまうのが一番だと感じましたね。

 

――安藤さんもコンプレックスを武器にした経験というのはありますか。

「女性の映画監督」ということにコンプレックスを抱いていた時期もありました。最初は全くそんなことを意識していなかったんですけど、いざ助監督として撮影現場に入ってみると本当に男社会、縦社会で、女性スタッフはヘアメイクさんと衣装さんくらいしかいないんですよ。そのなかで「女だから」というのを常に言葉の頭に付けられて、差別されたことがたくさんありました。でも、性別は変えられないじゃないですか。私はこの仕事がしたい、だったら絶対男に負けてやるものかと思って、とにかくがむしゃらに頑張ったら、だんだんと認めてもらえたんです。

でも、監督になったらなったで、未だに「女に映画は撮れない」なんて言う人もいるんですよ。それなら今度は“作り手が女である意味”を見つけてみようと考えたんです。私が女性として生まれたからこそ気づけること、理解できること、それを嫌うんじゃなくて、受け入れた瞬間に誰にも撮れないものが撮れる。まずはきちんと受け止めよう。そう思ったときに、逆に女性ということにコンプレックスを持っていたのは自分だったのかなって感じました。

 

――今回のブレイクスルーの見どころを教えてください。

NHKでキンタロー。さんの芸を見ることができる機会はそんなにないと思います(笑)。さらに、風間君のダンスも見れます!

そして、芸人さんが人を笑わせることは当たり前に感じるけど、それはどれだけ大変かということが見えると思います。プライドを持ってひたすら芸に向き合わないと人を笑わせることなんて到底できない。本当にプロフェッショナルな仕事だと感じられるはずです。

映画監督をしていても、人を泣かせることは簡単だけど、笑わせることはどれだけ難しいかといつも思うんです。気持ちが緩んでいないと笑えないんですよね。緩んでいるということはそれだけ映画に引き込まれていて、リラックスした状態で見てもらえている。笑いがあるから、涙がある。そういう作品を志しているので、いろいろと学べる収録でした。

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