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ソチパラリンピックブログ「山田's eye」 ② スキー ≠ 個人競技

2014年01月31日(金)

1月27日、
「ジャパンパラリンピック・アルペンスキー競技大会」を取材してきました。
ソチパラリンピックを前にした特集番組や、
現地で開会式の実況を担当するためです。
場所は、長野県の白馬八方尾根スキー場。
朝は氷点下10度と冷え込みましたが、日中は絶好のスキー日和!
取材ではなかったら~と思ってしまいました。。。


20140131_yamaken001.jpg
青空と雪とのコントラストが見事でした



アルペンスキーの競技を見るのは初めて。
チェアスキーのスピードとターンの力強さに迫力があり、正直驚きました。
番組で選手たちに話を聞いたことを実感!
やはり、直接現場で感じることが大事ですね。


20140131_yamaken002.jpg
フィニッシュライン付近。
「ああ、滑らない!」「▲▲のあたりはきつかった!」など、ゴール後すぐ叫ぶ選手も。

 


選手たちに聞くと、この大会を「勝負」以上に、
「本番に向けた調整」と位置づけて臨んでいる、
という声が返ってきました。

というのも、
湿り気があり柔らかいという日本の雪質が
ソチの雪質と似ているからだそうです。
雪質に対して道具をマッチさせ、
滑りのフィーリングを確認することを重点に置いていました。
特に、座位の選手たちは
チェアスキーのパフォーマンスに負うところが大きいと言います。
サスペンション内部の調整が東京でしかできないために、
大会期間中にわざわざとんぼ帰りで往復する選手もいました。


20140131_yamaken003.jpg
選手同士で、チェアスキーの調整方法について意見交換も


こうした微妙な調整というのは、長年の経験と勘がものを言います。
合宿などで、ベテランの森井選手や狩野選手が、
今回パラリン初出場の村岡選手(高校2年生)に、
フィーリングを聞きながら、用具を数ミリ削るなどの
微調整をすることもしているそうです。



20140131_yamaken004.jpg
村岡桃佳選手と。
「先輩方のおかげで、今の自分がある」と感謝の気持ちを忘れない。


スキーは個人競技ですが、今回の取材で、
「チームジャパン」で外国勢と戦っていくという意気込みを感じました。
男子アルペンの座位は、表彰台独占の期待もあります。
「チームジャパン」が何個のメダルを取れるか。
3月が楽しみです。

 

  

◆シリーズ ソチパラリンピック(アンコール)
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分

(1)目指せ!“ぶっちぎりの速さ” ―アルペンスキー 狩野亮―
→本放送:2014年2月12日(水)再放送2月19日(水)

(2)攻めてつかめ!まだ見ぬ“金” ―アルペンスキー 鈴木猛史―
→本放送:2014年2月13日(木)再放送2月20日(木)

(3)究極の走りへ!最強ロシアに挑む ―ノルディックスキー 久保恒造―
→本放送:2014年2月17日(月)再放送2月24日(月)

(4)ただひたむきに 前へ ―ノルディックスキー 出来島桃子―
→本放送:2014年2月18日(火)再放送2月25日(火)

コメント

取材お疲れ様でした。生の大会が見られて良かったですね、お二人の写真も可愛いくて、現場の雰囲気が手に取るようにわかります。選手の皆様の活躍を期待しております。取材の放送も楽しみにしています!ガンバレパラリンピックへ!

投稿:花さかじいさん 2014年02月01日(土曜日) 09時48分