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ソチ・パラリンピックのみどころについて(1)

2014年01月27日(月)

ハートネットTV、シリーズ ソチパラリンピックにご出演の
宮崎恵理さんに、本大会の見どころをお伺いいたしました。

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オリンピックの1か月後、3月7日に開幕するソチ・パラリンピック。
16日までの10日間、熱い戦いが繰り広げられる。
今大会行われるのは、アイススレッジホッケー車椅子カーリング
アルペンスキークロスカントリースキーバイアスロンの5競技だ。

今大会、アルペンスキーの1種目として、スノーボードクロスがデビューする。
これは、スノーボードでジャンプセクションやバンク、ウェーブなどが配された
難易度の高いコースを滑走するという競技だ。
上肢もしくは下肢障害の選手のためのスポーツだが、
ソチでは下肢障害カテゴリーのみが行われる。


オリンピックでは、2006年のトリノ大会から正式種目となっており、
人気を博している。
オリンピックの決勝トーナメントでは、
4人が一斉スタートして上位2名が準決勝、決勝へと進む方式だが、
ソチ・パラリピックで行われるスノーボードクロスでは、
1人ずつ3回コースを滑走し、
2回のベストタイムの合計で勝敗が決まる方式となっている。
ウインターX—ゲームズなどが行われている北米を中心に、
ヨーロッパでも人気の高いスポーツで、
パラリンピック史上初のスノーボード種目に、世界の注目が集まっている。
残念ながら、日本選手の出場は、今大会はない。


日本チームが出場するのは、
アルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロンの3競技のみだ。
4年前、ホームのカナダを準決勝で下して銀メダルを獲得した
アイススレッジホッケーは、
2013年10月、イタリアで行われた最終予選で敗退、出場権を逃した。
同じく車椅子カーリングも、前回初出場を果たしたが、
今大会には出場しない。
つまり、スキー競技のみに、日本チームは全精力を傾けることになる。


しかし。
このスキー競技こそ、日本チーム最大の見どころ。
特にアルペンスキーの男子は、チェアスキーと呼ばれる
座るタイプのスキーを使用する座位カテゴリーの選手を中心に、
全種目でメダル獲得の可能性がある。

クロスカントリースキー、バイアスロンでは、
座位カテゴリーとともに、
立位カテゴリーの選手についても、メダル獲得に期待がかかる。


ホームとなるロシアは、スキー競技では
とくにクロスカントリースキー、バイアスロンで驚異的な強さを誇る。
男女問わずあらゆるカテゴリーでロシアの選手が上位にランクインしている。
ロシアは、また、アイススレッジホッケーでも
この4年間で急成長を遂げてきた。
今大会、あらゆる競技でメダルラッシュになることは間違いない。


今大会、アルペンスキーで、
パラリンピック初となるナイタースラロームが実施される。
オリンピックや一般のワールドカップなどでは、
すでに人気の高いナイタースラローム。
ナイター照明に照らされたコースを滑走する選手は、
まさにスポットライトを浴びたワンマンショーといった趣。
夜の時間帯ということもあり、
ヨーロッパではテレビの視聴率もグーンと上がることだろう。


日本勢、期待のスキー競技。
どんな選手が、どんな戦いぶりをみせてくれるのか。
日本チーム注目の選手、競技種目については、次回に!

 

 

 

◆シリーズ ソチパラリンピック
ソチパラリンピック ~開会式~
2014年3月8日(土) [総合] 午前1時00分~ ※7日(金)深夜
冬のパラリンピックでは初めて、
開会式すべてを地上波で生中継します。

ダイジェスト番組
大会期間中、競技の結果を毎日、30分のダイジェスト番組でお伝えします。


過去放送
(1)目指せ!“ぶっちぎりの速さ” ―アルペンスキー 狩野亮―
(2)攻めてつかめ!まだ見ぬ“金” ―アルペンスキー 鈴木猛史―
(3)究極の走りへ!最強ロシアに挑む ―ノルディックスキー 久保恒造―
(4)ただひたむきに 前へ ―ノルディックスキー 出来島桃子―

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