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【出演者インタビュー】久保純子さん「残された家族の苦しみは本当に尽きません......」

2015年04月15日(水)

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4月23日放送(4月30日再放送)
生きるためのテレビ
“自死遺族”の声から


《久保純子さんプロフィール》
元NHKアナウンサー。2011年~2013年に夫の転勤に伴って渡米し、モンテッソーリ教育国際免許を取得。二児の母(長女と次女)。


――今回は自殺により家族を亡くされた自死遺族の方々の声に耳を傾けました。スタジオには当事者のあかねさん(仮名)、りんさん(仮名)、そして、自殺によりご子息を亡くされた作家の柳田邦男さんにもお越しいただきましたが、収録を通してどのようなことを考えましたか?

身近な愛する人を亡くすというのは、人生において最も苦しい出来事のひとつです。
そんなたくさんの辛さ、悲しさを抱えた皆さんが、大変なエネルギーを使ってスタジオにお越し頂き、その思いを語ってくださり、一言一言が心にしみました。

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――自死遺族のつらさ、苦しみのなかで印象的だったものは何ですか。

悲嘆、罪悪感、後悔、自責の念。。。すべてが悲しく、生きる意味を探してしまう。「私は幸せになってはいけないのではないか」というりんさん。「日常生活のすべてを弟に関連づけて自分で悲しい方向に持っていってしまう」というあかねさん。残された家族のみなさんの苦しみは本当に尽きません。

――当事者でもある柳田邦男さんのお話を聞いて、いかがでしたか。

私自身、家族同然の大切な友人を2年前になくしました。あまりにも悲しく、苦しく、「なぜ気づくことが、救うことができなかったのか」と自問自答してきました。今回、柳田さんの「人生は、脈略のない物語。答えなどない。だからこそ、なぜ?を追求するのではなく、その人が輝いていた日々を書き出し、物語にしてみることで、その人が残してくれたものが見えてくる」という言葉は、私の心をゆさぶりました。乗り越えなくてもいい。気持ちにふたをしなくてもいい。グリーフ(悲嘆)と向き合い、大切な思い出とともに生きることができるようになればと。。。



これまでに寄せられた様々な声は、以下のホームページでご覧いただけます。
【特設サイト】自殺と向き合う


[Eテレ・ハートネットTV]
 本放送:夜8時00分~8時29分
 再放送:翌週午後1時5分~1時34分
2015年4月23日(木)  
生きるためのテレビ “自死遺族”の声から

コメント

自死遺族の方々は皆つらい気持ちと共に生きているのが、番組を通して
強く感じました。
私も昨年大切な息子を亡くし、何でもない幸せな日常から不幸、悲しみのどん底へ突然に落ちてしまい、この悲しみを抱えてはたして自分は生きていけるのか、息子のもとに行ってしまったほうがどんなに楽だろうかと、毎日考えていました。
なぜか仕事をやっていたり何かに夢中になっているほうが気休めになりますが、また罪悪感も感じます。一人になるのが怖かったり(自分が何をするか判らないので)かといって多数の中に入るのも気が引けます。遺族は聞いてほしいけどわかって貰えないだろうとの葛藤を抱えています。
私も分かち合いの会に時々参加していますが、何のためらいもなく自分の気持ちを話すことができるのは有り難いなと思います。お互いに思いやりや優しさ、助け合う社会になって欲しいです。

投稿:お父さん 2015年04月25日(土曜日) 17時39分

番組中自分の昔を思いだしました。
私は現在21歳。12歳の時母が亡くなりました。
朝、浴室の前で呆然と立ちながら「お母さんね、亡くなっちゃったよ…」と私に話す父の悲壮な顔が思い浮かびました。
私はそれでも日常に身を投じ無理やり辛い気持ちを押し隠し過ごしました。
父親が厳しかったので学校も風邪以外は休めなかったのもありますが
時間が解決してくれるから、と思って親戚も優しくしてくれたので救われた所もありました。
後からいえますが 不安やどうしようもない怖さや落ち込み悲しみは
今後も出会います。だから感情も大事ですが自分で歩きださないとやっぱり前向きにはなれないし、力も出ません。私は友人にも誰にもきっと分かってもらえないし困らせるから、と抱えてうつ病かも?ってくらい落ち込んでもいました。
今ならそっと思ってる気持ちを表現してたらよかったて本当思いました。先生にも言えたはずなんですが。
友人同期生に同じ経験をした人もいなくて、自分だけ苦しんだ、って気持ちになっていたので。
番組を見ていま苦しみがある人も突然のことに気持ちが整理できない人
も必ず温かい日がくるし明日も明後日も続くのでゆっくりその方たちのテンポで進んでいって欲しいなと本当に思います。
あと話をただ聞いてくるだけの場所がもっとあってもいいと思いました。知らない人も多いと思うからもっと情報があってもいいと。 

投稿:エミリ 2015年04月24日(金曜日) 17時35分