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【出演者インタビュー】久保純子さん「ひとりじゃないと感じてほしい」

2014年09月30日(火)

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9月24日放送(10月1日再放送)
シリーズ 20代の自殺
反響編 寄せられた7000の声から
ご出演の久保純子さんにメッセージをいただきました。

 

《久保純子さんプロフィール》
元NHKアナウンサー。2011年~2013年夫の転勤に伴って渡米し、モンテッソーリ教育国際免許を取得。二児の母(長女と次女)。

 

 

 

――今回は9月の特集「シリーズ 20代の自殺」に対して送られてきた7000通もの反響の声に耳を傾け、生放送で話し合いました。収録を終えて、どのようなことを感じましたか。

20代の死因の半数が自殺で、圧倒的に多いということに心が痛みました。もし身近にそういう気持ちを抱えている人がいたら私には何ができるかを考えています。番組に寄せられた7000通を超える反響やツイッターの声に耳を傾けると、相談したいけれど相手も場所もない」「いつも否定されている」という言葉が多く聞かれました。寄り添う、一緒になって考えるということが私ができる一歩なのかなと感じています。

 

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――20代」という年齢ならではの生きづらさも関係しているのかもしれません。

そうですね。どの時代でも20代は本当に生きにくいと思います。私も毎日のように落ち込んでいましたし、何でできないんだろうという悲しみ、苦しみを抱えながら、出口の見えない道をずっと歩んでいた気がします。40代になって「もうちょっと気を抜いてもいいんだ」「もうちょっと自分を許してあげよう」という日々が増えてきてはいますが、20代はもう子どもではなく、大人と言われてしまう年齢と突然社会に出なくてはいけない状況の狭間で、苦しい時期だと思います。荻上チキさんも小島慶子さんもおっしゃっていましたが、みんなが心の葛藤を抱えているのだろうなということを感じました。

 

――もし身近な方がそういう気持ちを抱えていたら、どう接することが大切だと感じましたか。

まずは気づくことが大切だと思います。そして、「ひとりではない」ということを感じてほしいです。

 

――視聴者の方へメッセージをお願いします。

幸せそうに見える人でも悩みがあったり、本当に小さな幸せで日々を生きていると思うのです。だから、自分がここにいていいんだと感じる何かを小さくてもいいから見つけられたらいいなと思います。ご飯がおいしいでもいいし、天気がいいなでもいい。私もそんな小さな幸せを積重ねながら、日々を送っています。特別なことはなにもない。ただ毎日を生きていることを実感することが「生きる」ことなのかなと思います。

コメント

友人を事故で無くし、仕事のストレス、かみさんが子供を連れ家を出てしまったことで自分の存在意義や生きる張りが無くなってしまっています。
友人の大切さ近所付き合いの大切さは強く自覚していたものの、いざ自分がその立場になってみると心は激しく動揺します。答えのない、出口のないぼんやりとして風景を彷徨っていますが、だれでも良いから身近な人に徒然に話してみると不思議と糸がほぐれてくるような気がします。「冬になれば雪が降り、春になれば花が咲き、夜が明けて朝になる。毎日を淡々と過ごすことが大切だよ」と近い友人が諭してくれました。他人にどうこう言える立場ではないですが、一歩づつ改めて人間関係や自分の考えを組み立て直して見ることが大切ではないかと思う毎日です。無理はしません。

投稿:スナフキン 2016年02月09日(火曜日) 15時50分

心理カウンセリングに行きたいけれど料金が高いので諦めています。
政治家は原発よりも国民のメンタルヘルスに予算を使って下さい。

投稿:ミカン男 2015年03月27日(金曜日) 23時22分

「幸せそうに見えるひとでも、実は、小さな幸せを紡いで明日につなげているんだ。」との久保純子さんのコメントに救われました。
毎日の楽しみを、成功した著名人がもっと公表してほしい。誰もが小さな幸せを紡いでいるんだと分かれば、自分の未来に悲観して、自殺や他殺をするひとが減ると思う。
野球のイチローの毎日の幸せを聞いてみたい。

投稿:何の自身もない 2015年03月17日(火曜日) 11時30分

放送見ました。
悩み・苦しみは人の数だけあるから、対処の仕方も人それぞれなのだと思います。
楽しく前向きになる方法で楽になれる人もいれば、ネガティブな自分を受け入れてもらえることで救われる人もいる。

でも最終的に自分を助けるには、無理に近い頑張りがどこかで必要になるのだろうと思います。


私は病気でこの四年間毎日激痛に耐えてきました。今生きているのは、やっぱり無理してきたからだと思います。
親友だと思っていた子に相談したら「重い」と言われ、かなり参りました。
いくら友達といっても、重苦しい話はなかなかできません。
だからこういうネットの掲示板は、ありがたいです。
でも障害者向けの施設となると、社会の偏見がどうしても付きまとう。
そういうものが無くなれば、自殺願望の悩みを吐き出せる場所が作れるのではないでしょうか

投稿:yuzu 2014年10月01日(水曜日) 14時24分