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【第4回】手話は言語

2013年12月19日(木)

12月16日、北海道石狩市で「手話基本条例」が成立しました。
手話を言語として認め、手話を広め、聞こえない人と聞こえる人が理解しあえる社会をめざすものです。
こうした条例は、鳥取県についで2番目、市町村では初めてです。
この動きの原動力になっているのが、障害者権利条約です。

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「鳥取県から いわば手話革命が始まるんだと思います」と語っていた、平井伸治知事。


障害者権利条約では、第二条 定義 という条文のなかに、以下の記述があります。
「言語」とは、音声言語及び手話その他の形態の非音声言語をいう

手話は言語である、とはっきり規定されたのです。
手話だけではなく、盲ろうの人たちが使う指点字、なども言語である、という認識です。

障害者虐待、なぜ繰り返されてしまうのでしょうか?

2013年12月16日(月)

番組ディレクターWです。
今月、国会で承認された国連の「障害者権利条約」
一体どんな条約なの?という声を受けて、
このブログでも解説を始めています。

ごくごく簡単にその“こころ”をお伝えすると、
「障害があっても、その人らしく暮らせる、
 あたりまえの権利と自由を認めよう!」

ということです。

もう一つ大事なポイントは、
「私たち(=障害者)ぬきに私たちのことを決めないで!」
ということ。
障害者のみなさんと共に考え、
これから具体的にどんなことに取り組んでいくのか、
日本に暮らす私たち一人一人の行動に、
すでに条約を批准している世界各国が注目しています。

ところが…
先月26日、とても悲しい事件が起きていたことが明らかになりました。
千葉県袖ヶ浦市の福祉施設に入所していた重い知的障害のある19歳の少年が、
職員から腹を蹴られるなどの暴行を受けた翌日に呼吸困難となり、
搬送先の病院で死亡していたことがわかったのです。
 

【第3回】合理的配慮

2013年12月13日(金)

「合理的配慮」という言葉は、障害者差別を考える上でとても大切な考え方です。

障害者を差別してはいけない、というのは、誰にでもすぐわかることです。
しかし、意図的に差別はしていない、というだけでは、不十分なのです。

ホームまでのエレベーターがないから車椅子のひとは電車に乗れない、点字の資料がないから目が見えないひとは会合に参加できない、など、結果的にやりたいことが制限される、社会参加できないことは、差別につながります。(「間接差別」とよぶ場合もあります)

障害者権利条約では、障害に基づく差別として「あらゆる形態の差別(合理的配慮の否定を含む)」という書き方で、合理的な配慮がなされないときは差別とする、としています。

では、「合理的配慮」とはどういうものでしょうか?

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合理的配慮って、なんだろう?

【第2回】障害者権利条約ってなに?

2013年12月09日(月)

障害者権利条約には、障害の定義がありません。
なぜでしょうか?

実は、前文に「障害が発展する概念であることを認め」とあります。
つまり、障害というのは、かわりうる、ということです。
機能障害がある人と、環境による障壁・まわりの人たちの態度、との間の“相互作用”こそが問題だとしているのです。

たとえば、私はコンタクトレンズを使っています。
もし、めがねもコンタクトレンズもない時代、たとえば狩猟時代に生きていたとしたら、遠くの獲物や木の実を見つけられず、生活に困難をかかえる障害者であったでしょう。

【第1回】障害者権利条約が批准されます!

2013年12月07日(土)

12月4日、参議院本会議で「障害者権利条約」の締結が全会一致で承認されました。
この日、日本障害フォーラム(JDF)の会合があり、多くの障害者団体が集まっていたのですが、国会での承認が伝えられると会場が感動の渦となりました。
今後、批准の手続きが行われ、来月にも発効します。

条約は、憲法と国内法の間に位置するもので、大きな力をもちます。
国内の法律が条約に合わない場合は、直してゆく必要があります。
 

【出演者インタビュー】奥山佳恵さん「私もダウン症の"天使"を育てているんです」

2013年11月27日(水)

20131202_okuyama2.jpg12月3日放送(12月10日再放送)
シリーズ マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに
「第48回障害福祉賞から(2)神様の弟子と暮らす―三上洋子さん―」
ご出演の奥山佳恵さんにメッセージをいただきました。

《奥山佳恵さんプロフィール》
女優・タレント。10歳と2歳、息子2人の子育てに奮闘中。

 

 

 

――障害のある麻衣さんを中心に家庭がひとつにまとまっている
三上さんご一家を見ていきましたが、
どのようなところが素敵だと感じましたか。

奥さまの洋子さんは再婚というかたちで、
ある日突然家族が増えたわけですよね。
そして、その中のひとりに知的の障害があった。
周りの人には「覚悟があっての結婚なんでしょうね」
なんて言葉をかけられたそうですが、
そのときも「好きになった人にたまたま障害を持った子がいるだけで、
丸ごと愛してしまおう」と思ったわけです。
そんな奥さまだからこそ、素敵なご主人と出会えたし、
大きな愛に包まれた家庭になれたんだろうなと思いました。

 

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【出演者インタビュー】奥山佳恵さん「両親の愛情が自立を支えている」

2013年11月27日(水)

20131202_okuyama.jpg12月2日(12月9日再放送)
シリーズ マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに
「第48回障害福祉賞から(1)いつも前向きで―名取喜代美さん―」
ご出演の奥山佳恵さんにメッセージをいただきました。

《奥山佳恵さんプロフィール》
女優・タレント。10歳と2歳、息子2人の子育てに奮闘中。

 

 

 

――障害があっても受け身ではなく、自発的に生活している
名取喜代美さんの日常を手記とともに紹介しましたが、
どのような感想を持ちましたか。

喜代美さんのことを何も知らないと、
きっと重い障害をお持ちで苦労なさっているんだろうなと
一方的に思ってしまうかもしれません。
確かにご自身の足で立つことはできないとおっしゃっていましたが、
でも、表現している文章や豊かな表情など、
喜代美さんのことを知れば知るほど、
心は自立していることがわかります。
ひとりの人間としてきちんと今を生きていらっしゃると
感じられるんですね。

その強さや前を向いて生きていく気持ちは
どうやって培われたのかと考えてみると、
それはご両親の愛によってつくられたものなんだと思いました。
お仕事をしながら健常者と同じように育ててきた
お母さまとお父さまの愛情と心の大きさによって、
喜代美さんは自立してらっしゃるんだなって。
親御さんあっての喜代美さんなんだというふうに感じました。

 

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【出演者インタビュー】安藤桃子さん「誰しもが参考になる家庭の姿だと思います」

2013年11月27日(水)

20131202_andou2.jpg12月3日放送(12月10日再放送)
シリーズ マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに
「第48回障害福祉賞から(2)神様の弟子と暮らす―三上洋子さん―」

にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。

 

 

 

  

 

――障害のある麻衣さんを中心に家庭がひとつにまとまっている
三上さんご家族の姿は、“新しい家族のかたち”でもあると思います。
収録を通してどのような感想を持ちましたか。

いろんな苦しいことを乗り越えてきたからこそ、
今の最高にハッピーな家庭があるのだと思いますし、
その逆転勝利をつかんだ三上さんご一家は、
もしかしたらどの家族よりも幸せで強いのかもしれないですね。
そして、麻衣ちゃんあってこその幸せという、
その家族と麻衣ちゃんのバランスは、
どんな人も、どんな家庭でも参考になると思います。

 

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【出演者インタビュー】安藤桃子さん「母から子への本当に大切なバトンタッチ」

2013年11月27日(水)

 20131202_andou.jpg12月2日(12月9日再放送)
シリーズ マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに
「第48回障害福祉賞から(1)いつも前向きで―名取喜代美さん―」
にご出演された映画監督の安藤桃子さんにメッセージをいただきました。 

 

 

 

 

 

 

――障害があっても受け身ではなく、自発的に生活している
名取喜代美さんの生き方を紹介しましたが、どのように感じましたか。

喜代美さんはたとえ障害があっても、
自分の思いをしっかり表現して生きていました。
おそらくその強さの元は、
「自分は幸せであっていい。楽しく生きることが人生だ」という真理を、
きちんとお母さまから受け継いでいるからだと思うんです。
そういう母から子への本当に大切なバトンタッチが
きちんと成立していて、
なんだか喜代美さんがものすごく大きな人に感じました。

 

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あらゆる人生に関係がある物語―マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに

2013年11月27日(水)

12月3日から12月9日までの1週間は
「障害者週間」です。

障害者への理解を深めて、社会参加を促進する期間。
ハートネットTVでは障害者の方々や、そのご家族の暮らしを取材しました。
12月2日(月)から5日(木)の4日間連続で放送します。
それぞれの番組では、自分の障害を受け入れて
「前へ」と進む “強さ”が伝わると思います。

今回は、2日・3日に放送する
NHK障害福祉賞を受賞されたおふたりの収録の
プレビューをさせていただきます。


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あらゆる人生に関係がある物語―。
今、誰もが福祉の当事者になりえる社会になっています。