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【収録記】NHKハート展 ~素直な気持ちが勇気をくれる~

2015年04月28日(火)

ハートネットTV、WEBライターIです。

自分の気持ちを素直に見つめる。
丸裸の気持ちは、それに触れる人の気持ちの鎧もほどく。
私はほどかれる。作品のハートに触れるたびに。
これがハート展の魅力(魔力?)かなぁと思います。
今回ご紹介するのは5月19日(火)に放送される第20回ハート展 ―飼育員になった自分へ―、です。

15歳の男の子が書いた詩、「泣きわめく」は、なるほどなぁー、と感心しました。
物事の合理性など、ある程度理解できているはずの思春期の子どもが、度々合理的でない行動に出るのは、こういう気持ちなのでしょうか?私も母親としてこういう気持ちは分かっていたいな、と思いました。
添えられたお笑い芸人のピース・又吉さんの絵も、詩に詰まった気持ちが力強く表れていて、ずっと見ていたくなります。

そして、今回のスタジオゲスト、動物写真家の小原玲さんが「飼育員になった自分へ」という詩に寄せた写真。未発表だというこの作品。躍動感溢れ、野生の自由さ、猛々しさを感じて、かっこいいです!
詩の作者は、発達障害がある13歳の平岡沙希さん。
夢っていいな。
詩の中で繰り返される、(将来の自分が)「○○できているかな」ってフレーズが素敵。そうして“なりたい自分”を思い描くと、楽しい気持ちで、“素直で前向きな自分”になれそうです。

【出演者インタビュー】エム ナマエさん「愛と承認によって感性は磨かれる」

2015年04月20日(月)

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4月22日放送(4月29日再放送)
第20回ハート展 ―「たんぽぽ」―
ご出演のエム ナマエさんにメッセージをいただきました。


《エム ナマエさんプロフィール》
全盲のイラストレーター


――――今回エム ナマエさんには荒木明日香さん(18歳・肢体不自由/知的障害)の『たんぽぽ』という詩にイラストを寄せていただきました。初めに詩を読んだときはどのように感じましたか。

とにかくすばらしい詩だなと思いました。飾り気なく、本当にたんぽぽの素晴らしさをありのままに詠った詩だなと。これほど素直で綺麗にたんぽぽを表現した詩は今まで読んだことがなかったですね。実際にお会いすることもできましたが、まさに詩の通りの少女で、この子が書いたんだなというのがすごくわかりました。

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【収録記】NHKハート展 ~心を磨く言葉~

2015年04月20日(月)

ハートネットTV、WEBライターIです。
今回の「ハート展」ではどんな作品に出会えるのでしょうか?

4月21日(火)の放送でご紹介する、「ボクの夢」。
詩の作者は、発達障害がある中学生の女の子、樹実さんです。(私の娘と同年代です。)
初めに詩を読んだとき、ロマンチックで、クリエイティブなセンスのある子をイメージしてしまいましたが、邪気にハトを追いかける実際の姿を見て、なんだかホッとしました。

しかし、そうして無邪気な子どもに見える樹実さんは、実は厳しい試練をいくつも乗り越えてきたのです。
病気のため、車いすの生活になると医師から告げられた樹実さんが、リハビリの末、歩けるまで回復したこと。
いつも寄り添っていたお母様や大好きな漫画の存在。
そして信頼できる人との出会い。
苦しい中でも様々なことに何度も救われ、そのたび頑張って未来に美しく光る「ボクの夢」を見られるようになったのかなぁと思います。
添えられた秋元才加さんの絵も素敵です。
猫が、はっきりと映像になって語りかけてきたようでした。
 

そして、この放送でご紹介する、8歳の少年によるもう一つの「ぼくのゆめ」も、シンプルだけど、とってもステキ!

私も見たいなあ、そんな夢。

【出演者インタビュー】安齋 肇さん「多くの人に支えられていることをうっかりわすれていた!」

2015年04月06日(月)

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4月8日放送(4月15日再放送)
NHKハート展 「知らんやろ」
ご出演の安齋 肇さんにメッセージをいただきました。

 

《安齋 肇さんプロフィール》

イラストレーター、アートディレクター。

 

 

 

 

 

――安齋さんには田邉千晴さん(17歳・肢体不自由)の『知らんやろ』という詩にイラストを寄せていただきました。初めに詩を読んだときにはどのように感じましたか。

僕も中学・高校のころは、やりたいことがあるのにできないとか、夢を持とうと思っているけどなかなか現実にできないもどかしさみたいなものがあったので、それが反発となって「みんなわかってくれない」「誰も知らないだろ」という気持ちになったりしたので。すごくよくわかるんですよね。なんだか自分のことのように思えたというのが最初の印象でしたね。

 

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「悲しみが喜びに、不安が希望に」ダウン症児のこころ育ての10年

2015年04月06日(月)

WebライターのKです。

ハートネットTVでは、毎年詩とアートを組み合わせた展覧会のNHKハート展の入選者を番組でご紹介しています。昨年春の番組では、自宅のそばの京都御所にいるフクロウについての詩を書いて第19回NHKハート展に入選された、ダウン症の小学生の信田静香さんとそのご家族をご紹介いたしました。


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信田静香さん。この春から小学6年生になります。

ホーホー_作:信田静香

ホーホーとなきます。
パサパサととびます。
くらいところにいます。
さがしてみてね。
きょうのよる
まっています。



3月21日の「世界ダウン症の日」にちなんで、改めてダウン症児の子育てについて話をうかがうために、京都の信田さんご一家を訪ねました。子育ての主役は母親の知美さん。パートナーである父親の敏宏さんは、国立民族学博物館教授でマレーシアの先住民の研究をしている社会人類学者です。お二人に静香さんの子育てについて振り返っていただきました。

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父親の敏宏さん。背後に飾ってある2枚の絵は静香さんが描いたフクロウの絵です。

【ロケ記】NHKハート展×荒木経惟

2015年03月18日(水)

先日、とあるポートレート撮影現場のロケに行ってきました。
六本木のスタジオに現れたのは、この人。


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“アラーキー”の愛称で知られる写真家の荒木経惟さんです。
今回、荒木さんが撮影するのは「NHKハート展」に詩を寄せた入選者たち。
NHKハート展は、障害のある人が詩を書き、その詩に著名人が作品をつけるというアートのコラボレーションですが、今年20年を迎えたことを記念して、入選者のポートレート撮影をお願いしたところ、荒木さんが、二つ返事で受けてくれたのです。

 

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スタジオで、車いすに座る女性を撮影する荒木経惟さん

 

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荒木さんと一緒に写真に写る入選者の女の子


荒木さんのこだわりで、綺麗にメイクもしてもらった入選者たち。最初はみんな、緊張した面持ちでしたが、荒木さんの優しい言葉がけでどんどん表情が変わっていくのが印象的でした。

【収録記】NHKハート展「ー知らんやろー」 ~伝わるキモチ~

2015年03月17日(火)

ハートネットTV、WEBライターIです。

私にとって1年ぶり2度目の「NHKハート展」収録
各作品から溢れ出る情熱や温かみは、まさに“ハート展”!今回はどんな作品に出会えるのか、楽しみにしていました。

障害のある人が書いた詩、そしてそれに寄せられた著名人によるアート作品に囲まれたスタジオで、まず最初に紹介されたのは、15歳の女性が書いた詩「お風呂を広くした」です。

・・・・いきなり心を掴まれました。なんて生き生きした言葉なのでしょう!
朗読を聞いているだけで、こちらも「はぁー ごくらくごくらく」と気持ち良くなる詩です。生きてるって素敵!言葉があるって素敵!と思いました。


続いて…今回のスタジオゲストの安齋肇さんがアート作品を寄せた「知らんやろ」。詩の作者は、田邊千晴さん17歳。千晴さんは交通事故による大けがで、首から下が動かせなくなってしまいました。番組の中では彼女の日常にも密着します。
現在通う特別支援学校の「情報」の授業では、メガネに貼った特殊なシールをマウスの代わりに、表計算のプログラミングをし、課題もクリア。また、レバーを口で操作して電動車いすを軽やかに扱い、コーンを置いたコースの走行でも、タイムを縮めます。
明るく努力家の千晴さんは、傍から見ると、何でもできる“優等生”という印象です。

しかし、詩で表現された千晴さんの“気持ち”は、デコボコ尖って、跳ねて揺れて、爆発するようにエネルギッシュ!
そりゃそうだよね。
生身の“気持ち”は清く正しくお行儀が良いだけのはずがない。
番組の最後に読まれる、千晴さんが安齋さんに宛てた手紙の中で、“分かって欲しいのに伝わらない”と書いていたその思い、「最高の詩から、とっても伝わってきたよ」と思いました。


安齋さんは、ハート展の魅力を語るキーワードとして、「元気な詩」「様々なハート」という言葉をあげていましたが、私もまさにその通りだと思います。また、安齋さんのお母様もハート展のファンとのこと。
ハート展は以下の日程で放送予定、今回の収録は4/8(水)の放送です。

みなさんも一度作品を味わえば、きっとハート展のファンになる、かもしれません(*^_^*)



◆第20回 NHKハート展 
 本放送:夜8時00分~8時29分
 再放送:翌週午後1時5分~1時34分

4/7(火)   ―ハート展×荒木経惟―
4/8(水)   ―知らんやろ―
4/21(火) ―ボクの夢―
4/22(水) ―たんぽぽ―

【出演者インタビュー】貝野光男さん「高次脳機能障害でも、支援があれば働けるんです」

2014年12月09日(火)

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12月11日放送(12月18日再放送)
障害福祉賞(2)芸が与えてくれた光
―東京・貝野光男さん―
ご出演の貝野光男さんにメッセージをいただきました。

 

《貝野光男さんプロフィール》

優秀賞受賞・高次脳機能障害

 

 

 

 

――今回は、NHK障害福祉賞の優秀賞を受賞した、高次脳機能障害のある講談師・貝野光男さんをゲストに迎え、お話を伺いました。収録はいかがでしたか。

緊張しましたね。どうやら僕は、講談をしているときと自分の体験を話すときでは使う脳の場所が違うみたいで、今日はそれをいっぺんに続けて動かしたので頭の中がうまく整理できなかったです。

そして、やっぱりこの障害は一言では言い切れないなと思いました。「高次脳機能障害の方と2、3日一緒に暮らしてみたらわかります」なんて言う方もいるんですけど、そのくらい言葉ではうまく伝えられない障害で、段取りよく説明すると逆に障害がわからないわけですよ。

 

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【出演者インタビュー】菊池桃子さん「人と人とのつながりが光を見つけるきっかけになる」

2014年12月09日(火)

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12月11日放送(12月18日再放送)
障害福祉賞(2)芸が与えてくれた光
―東京・貝野光男さん―
ご出演の菊池桃子さんにメッセージをいただきました。

 

《菊池桃子さんプロフィール》

女優・戸板女子短期大学客員教授

 

 

 

 

――今回は、NHK障害福祉賞の優秀賞を受賞した、高次脳機能障害のある講談師・貝野光男さんをゲストに迎え、お話を伺いました。収録はいかがでしたか。

高次脳機能障害について、多くの方はまだ知らない部分があると思います。理解のきっかけをつくり、当事者の方たちのために寄与したいという思いを強く感じました。

 

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【出演者インタビュー】滝口仲秋さん「立てないし歩けなくても前向きに生きていけるんだ」

2014年12月09日(火)

12月10日放送(12月17日再放送)
障害福祉賞(1)我が人生、気力に託す
―千葉・滝口仲秋さん―
ご出演の滝口仲秋さん・雅子さん夫妻にメッセージをいただきました。

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《滝口仲秋さんプロフィール》

矢野賞受賞・下半身機能全廃


――今回は、NHK障害福祉賞の矢野賞を受賞した滝口仲秋さん、雅子さん夫妻をゲストに迎え、お話を伺いました。収録を終えてどのような感想を持ちましたか。(以下敬称略)

(仲秋)ハートネットTVが私の“自分史”を作ってくれたような気がして仕方ありません。女房に助けられながら自分で歩んできた道。これだけ生きてきたんだということを知る機会を作っていただき最高にうれしいですね。

(雅子)東京駅を降りてからNHKのスタジオまで何の心配もなく来れたというのは大変ありがたいと思いました。実は私、夫が障害福祉賞に応募したことを知らなかったんです。それで結果が発表になって、矢野賞を受賞したから出演することになったと聞いて、なんだか私がまきこまれたような感じになっちゃって(笑)。でもいい体験をさせていただきました。夫はいつか自分史を作りたいと言っていたんですけど、今回こうして取り上げていただいたからよかったなと思っています。

 

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