本文へジャンプ

あらゆる人生に関係がある物語―マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに

2013年11月27日(水)

12月3日から12月9日までの1週間は
「障害者週間」です。

障害者への理解を深めて、社会参加を促進する期間。
ハートネットTVでは障害者の方々や、そのご家族の暮らしを取材しました。
12月2日(月)から5日(木)の4日間連続で放送します。
それぞれの番組では、自分の障害を受け入れて
「前へ」と進む “強さ”が伝わると思います。

今回は、2日・3日に放送する
NHK障害福祉賞を受賞されたおふたりの収録の
プレビューをさせていただきます。


20131127_syogaisya000.jpg
あらゆる人生に関係がある物語―。
今、誰もが福祉の当事者になりえる社会になっています。

 


12/2(月)放送:いつも前向きで―名取喜代美さん―
喜代美さんは生まれてから
一度も自分の足で歩いたことはない重度の障害があります。
40代でご両親を亡くしてから、
ヘルパーの介助をうけながら自宅で一人暮らしを続けています。

ご両親は、自分たちが先に亡くなっても
喜代美さんが自立して生きていけるように、
自らの意志をはっきり示すことを伝えてきました。

「せっかく生きているのだから、いつも前向きに」と語る喜代美さん。
スタジオゲストの映画監督の安藤桃子さんは
「心の強さ、筋力は誰でも鍛えられる」と。
その背景にも、やはり両親の厳しくも温かい教えがありました。


喜代美さんはボランティアの方々へメモを残す掲示板に
このような川柳を貼っていました。
  収録で おめかししてる ヘルパーかな
  取材にて 美人ライトで 汗かきて
  世の中は 頭にくれど 笑顔なり

喜代美さんの友人は、本人のことを
「酒飲み」「面白い」「いろんなことを知っている」
といっています。

常に前向きで明るい喜代美さんの周りには
いつも笑顔があふれています。


20131127_syougaisya001.jpgのサムネイル画像
収録の合間も笑顔!のみなさん



12/3(火)放送:神様の弟子と暮らす―三上洋子さん―
三上洋子さんは50歳の時に再婚、
夫のお子さんの一人には重度の知的障害があり、
日常のことすべてに介助が必要な麻衣さんがいました。

三上さんは当初、
麻衣さんと意思疎通ができず悩み、自分には自由な時間がないと感じ、
「麻衣はなぜわかってくれないの・・・」と自問自答を繰り返しました。

しかしある日、
「私は今、育ての母だけど、
 『もし逆の立場だったらどんなにせつなく思うだろう』」
とふと気づくことになります。
産んだ母と、育ての母。
麻衣さんの亡くなったお母さんが遺してくれた写真や記録を見返す中で、
三上さんの気持ちが少しずつ変わっていきました。


様々な出来事を経て、今では三上さんと麻衣さんの気持ちは通じ合う仲に。
そして新たにつくられた家族の絆は、とても強いものになっていました。
麻衣さんの心からの笑顔は、家族を明るい雰囲気にさせています。
三上さんは麻衣さんの姿を見て「妖精がいた!」と思ったといいます。


20131127_syougaisya002.jpgのサムネイル画像
急いで写真をとったのでピントがぼけているのですが・・・・
麻衣さんが通るだけで、みんな笑顔になっていました。



「障害者週間」というと、
もしかしたら身近な話題ではないと思われるかもしれませんが、
皆さんの生き方は、
純粋で力強く、取材させていただいている我々も
自分の生き方や家族のあり方を見つめなおすことになりました。

12/2からの番組、是非ご覧ください!

【放送予定】
Eテレ・ハートネットTV
◆シリーズ マイ スタイル マイ ライフ 障害とともに
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分

第一夜 第48回 NHK障害福祉賞から(1)
  いつも前向きで―名取喜代美さん―
本放送:12月2日(月)  再放送:12月9日(月)

第二夜 第48回 NHK障害福祉賞から(2)
  神様の弟子と暮らす―三上洋子さん―
本放送:12月3日(火)  再放送:12月10日(火)

第三夜 「秋 美瑛の丘の上で」―桃子23歳 ペンション開業記―
本放送:12月4日(水)  再放送:12月11日(水)

第四夜 幸せ運ぶ画家たち
本放送:12月5日(木)  再放送:12月12日(木)

コメント

※コメントはありません