ダンカンさんからのメッセージ 『シリーズ認知症 "わたし"から始まる』
2013年03月20日(水)
- 投稿者:番組ディレクター
- カテゴリ:シリーズ認知症 “わたし”から始まる
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3/20、3/21放送(3/27、3/28再放送)の
「シリーズ認知症 “わたし”から始まる
第1回 ~日本 脱病院の模索~
第2回 ~オランダ 住み慣れた我が家で~」
にご出演のダンカンさんに収録の感想を聞きました。
《ダンカンさんプロフィール》
タレント。
認知症の介護をテーマにした小説「パブロフの人」を発表。
その取材で介護実習行い、合わせてヘルパーの資格を取得、
認知症に対する理解も深い。
Q.収録の感想を聞かせてください。
認知症になったことが恥ずかしいとか、
介護をしていることや苦しいことを人には見せたくないっていう人が
まだまだ日本にはいると思うんです。
でもオランダの例を見ていると、
それもひとつの個性、という感じでしたよね。
「治るものでないのであれば、少しでも楽しめる方向に持って行きましょうよ」
というような。オランダは、なかなかやるなと思いましたけどね。
日本の場合だと何をするにしても
「そこでもし、認知症の方がそのまま徘徊しちゃったらどうするんだ」とか、
どうしてもマイナスのところから考えてしまう傾向がある気がしますよね。
「だったら、外に出ない方が良いんじゃないか」とかね・・・。
Q.今日の収録で特に印象に残っていることはありますか?
池田さんと前田さんの関係は羨ましいというか、
認知症の患者と介護者であってもそれはちょっと仲が良すぎるだろうと、
良い意味で印象に残っています。
言葉としては良くないですけど、
彼らを見ていると認知症になるのも悪くないかなって。
ならないに越したことはないけれど、
なったときもあのような関係があるんだったら、
覚悟ができるというか、生きていけるなと感じましたね。
Q.佐野さん夫妻のお話はいかがでしたか。
佐野さんは介護する奥さんが素敵でしたね。
介護疲れしてしまう方は少なからずいますが、
あの方は友達にあけっぴろげに話してうまくガス抜きしていましたから。
「お奥さんそれは愚痴ですか?」って聞いたら
「そう愚痴」ってはっきり言っていましたし。
それで良いんです。介護する側の見本でもあると思いました。
Q.これから認知症をとりまく社会環境がどういう風になって欲しいと
思いますか。
どうしても今までの日本の社会だと
腫れ物に触るような扱いをしていたところがあったかと思います。
たとえば私が好きなミゼットプロレス(※)というのがあるんですが、
その人たちはかつては
「こういう体に生まれたんだから、言葉悪いけれど見て笑ってよ」
ということで生計を立てていた。
けれどもそれは差別だって言う人がいて、
その後彼らの生活は奪われてしまったところがあるんですね。
なったものはしょうがない、自分だっていつなるか分からないのだから、
「じゃあ笑い飛ばしながら、一緒に生活していこうよ」というほうが良いと、
僕は思いますけどね。
実際に、認知症の人に会ったりすると、
結構普通に突っ込んだりしていますし。
それが自然で良いと思うんです。
※低身長症の人が行うプロレス。
『シリーズ認知症 “わたし”から始まる』
第1回 ~日本 脱病院の模索~
2013年3月20日(水) 20時00分から20時29分 Eテレ
[再放送] 3月27日(水) 13時10分から13時39分 Eテレ
第2回 ~オランダ 住み慣れた我が家で~
2013年3月21日(木) 20時00分から20時29分 Eテレ
[再放送] 3月28日(木) 13時10分から13時39分 Eテレ
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