介護を担う人たちが集い、くつろげる場所があります。
2013年12月26日(木)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:シリーズ認知症 “わたし”から始まる
- コメント(1)
2013年12月26日(木)
2013年11月29日(金)
2013年2月と7月に本放送、12月にアンコールを行う
シリーズ「認知症“わたし”から始まる」。
このタイトルに込めた想いをすこし、お話できればと。
全国の認知症の高齢者は、推計550万人に上ると、今月、
九州大学のグループが発表しました。
なかでもアルツハイマー病が原因の認知症は、
7年前に比べて2倍に増えており、
「認知症の人は今後も急増するとみられ危機的な状況」だと
指摘しています。
根本的な治療法がない中で、
わたしたちは認知症の人とどう向き合えばいいのか、
もし自分が認知症になったらどういう風に接してもらいたいか、
介護する人を支えるために何が必要なのか・・・。
ひとりひとりのケースは全て異なり、
千差万別だからこそ、結局大切になるのが「わたし」。
本人として、家族として、地域社会の一員として、
「わたし」は何ができるのか。
そこから始めると、見える世界も変わってくるのかもしれません。
◎番組スケジュールは(本放送=夜8時、再放送=午後1時5分)
町永俊雄リポート イギリスで認知症“国家戦略”を考える
→本放送:12月9日(月)、再放送:12月16日(月)
第1回 462万人 ~自宅で暮らしたいけれど~
→本放送:12月23日(月)、再放送:1月6日(月)
→取材記:462万人~自宅で暮らしたいけれど~を取材して
第2回 “在宅”を支えるケア ~オランダからの報告~
→本放送:12月24日(火)、再放送:1月7日(火)
→取材記:オランダには認知症の人がおらん??
第3回 検証・オレンジプラン ~在宅支援の最前線~
→本放送:12月25日(水)、再放送:1月8日(水)
第5回 “わたし”から始まる町づくり
→本放送:12月26日(木)、再放送:1月9日(木)
→取材記:私たちができること
→コラム:"寡黙な"男
第4回 自分らしく生きよう ―アニメ映画「しわ」が描く当事者の世界―
2013年08月06日(火)
「シリーズ認知症」最終回の舞台のひとつ、静岡県富士宮市。
「認知症の人が地域で暮らせる町づくりの先進地」と言うものの、
撮影クルーは当初、一体どんな様子なのか想像がつきませんでした。
現場に到着し、いざタクシーに乗ると、早速あるモノを発見。
それが認知症について正しい知識や接し方などを学んでいることを示す
認知症サポーターのシールです。
運転手のネームプレートに貼られたシール
*脚注:地元のタクシー協会が認知症の勉強会を何度も開催し、
その参加者はこのシールを貼ることができるとのこと。
学んだ知識を活かし、タクシードライバーの中には
行き先がわからなくなったり、お釣りがわからなくなった認知症のお客さんを
普段からサポートしているそうです。
さらに、昼食に訪れた焼きそば屋さん、宿泊したホテル、
お土産を買った商店街のお店・・・様々な地域の場所でシールを見つけました。
その数、20団体以上に上るそうです!
お好み焼き屋に貼られたシール
*脚注:名物の富士宮やきそばを食べようと入ったお店にもありました。
そうした団体のひとつ、
富士宮駅前の商店街にある「おかみさんの会」。
会では毎月16日に「十六市」という市場を開いているのですが、
その中で認知症に関するもの忘れ相談や啓発講座を開催しています。
おかみさんの会では、
「認知症の人も、そうじゃない人も分け隔てなく暮らせる地域」にするための
一歩として自分たちができることから始めているそうです。
富士宮市を取材して感じたのは、
「自分がもし認知症になったら」と考えた上で、
自分で今できることに向き合っている、地域の人々の真摯な姿勢でした。
何か特別なことや大がかりなことではなく、
目の前にある、ちょっとした一歩を踏み出すこと―
これからまた番組を制作するとき、
今回学んだことを活かしていきたいと思いました。
3月から7本にわたってお伝えした、
「シリーズ認知症 わたしから始まる」は一旦これでお休みいたしますが、
今後もハートネットTVでは、認知症について紹介したいと思います。
これからもよろしくお願いいたします!
2013年07月31日(水)
7月25日放送(8月1日再放送)
シリーズ 認知症
「第5回 “わたし”から始まる町づくり」
にご出演の小島慶子さんに感想を聞きました。
――今回は「シリーズ認知症」の締めくくりということで、番組に届いた声や、地域で支える取り組みを紹介しましたが、どのような感想を持ちましたか。
「“わたし”から」が今回のキーワードでもあるので、「自分が認知症になったらどうしよう」「私だったらどう介護をするだろうか」と番組に参加しながらずっと考えていました。わたしを形作るものは、家族や見慣れた風景、あるいはお気に入りの服や、好きな食べ物、そういうものだし、認知症によってそれらとの関係がすべて断ち切られてしまったら、それはつらいと思います。だからこそ、住み慣れた地域の中で声のかけ合いを心がけ、その人を支えてあげることや、その人が人生で大事にしているものを尊重しながら支援をするあり方が広まって欲しいし、自治体や国が連携して取り組んで欲しいと思いました。
2013年07月12日(金)
7月15日放送(7月22日再放送)
シリーズ 認知症 “わたし”から始まる
「第4回 自分らしく生きよう
―アニメ映画『しわ』が描く当事者の世界―」
にご出演のダンカンさんに収録の感想を聞きました。
――収録はいかがでしたか。
認知症をテーマにした映画を当事者のみなさんと見て、
その後に感想を聞こうと思ったら、
ほとんどの人が見たことさえも忘れてしまっていたというのは、
失礼ですけれど笑っちゃうところがあって。
確かに「認知症は大変な病気なんじゃないか」と
思うことも少なくないでしょうが、
だけど実際にその人たちと話したら、
病気というのを感じさせないくらいに本当に楽しく会話してくれるし、
番組でお伝えしている以上に楽しい空間をつくってくれているんですよ。
だから、逆にこっちが深刻に考え過ぎているところがあるんじゃないかと。
周りが構えてしまうことは、
決していいことではないんだなと率直に感じましたね。
2013年07月08日(月)
7月1日、2日放送(7月8日、9日再放送)
シリーズ認知症 “わたし”から始まる
「第1回 462万人 ―自宅で暮らしたいけれど―」
「第2回 “在宅”を支えるケア ―オランダからの報告―」
にご出演の遠藤英俊さんに収録の感想を聞きました。
――1本目の「462万人 ―自宅で暮らしたいけれど―」の感想について教えてください。
まず、認知症の方の数がこれだけ多いんだということと、日本ではそうした認知症の人の半数は施設に入っているのが現状だという話なんですよね。
日本の介護保険のサービスがまだ十分でないことも関係していますが、たとえば夜間に使える訪問介護を頼みたいけどできないとか、なかなか望むようなかたちで利用できない人も多くて、それが原因で施設入所になっている方たちも多いことがわかってきたので、そういう意味ではもっと地域密着型というか、専門家が地域の中に入っていって支えるような制度が欲しいと思いました。
2013年07月05日(金)
シリーズ《認知症 ”わたし”から始まる》を取材している
ディレクターのIです。
7月3日の厚生労働省の発表によると、
2011年度の介護保険でかかった費用が
7兆6298億円で過去最高を記録したそうです。
介護が必要だと認定された人も531万人で、
ともに介護保険制度が始まった
2000年度の2倍超に膨らんでいます。
今後も、介護を必要とする人達は増え続けるとみられており、
次の介護保険制度改革にも影響を及ぼす
政府の社会保障制度改革国民会議では、
比較的軽度の「要支援者」は、
介護給付の対象から外すべきだとの議論も出ています。
一方、厚労省は今年から
認知症の人が地域で暮らすための施策をスタート。
その最大のポイントは、
認知症が比較的軽い段階でサポートする「早期支援」です。
対象となるのは、
介護保険で「要支援」と認定されているような人たち。
認知症施策では「早期支援」の必要性を唱えながら、
軽度の要支援者を切り離す、この矛盾した動き・・・
みなさんは、どう思いますか?
難しい問題、色々調べたりしながらどう伝えようか、毎日考えています。
◎番組スケジュールは(本放送=夜8時、再放送=午後1時5分)
第1回 462万人 ~自宅で暮らしたいけれど~
→本放送:7月1日(月)、再放送:7月8日(月)
第2回 “在宅”を支えるケア ~オランダからの報告~
→本放送:7月2日(火)、再放送:7月9日(火)
第3回 検証・オレンジプラン ~在宅支援の最前線~
→本放送:7月3日(水)、再放送:7月10日(水)
第4回 自分らしく生きよう ―アニメ映画「しわ」が描く当事者の世界―
→本放送:7月15日(月)、再放送:7月22日(月)
第5回 “わたし”から始まる町づくり
→本放送:7月25日(木)、再放送:8月1日(木)
2013年07月03日(水)
7月3日放送(10日再放送)
シリーズ認知症 “わたし”から始まる
「第3回 検証・オレンジプラン―在宅支援の最前線―」
にご出演の片山智栄さんに収録の感想を聞きました。
――収録の感想を聞かせてください。
看護師として患者さんに接するという立場でなら、日常的に認知症の方とたくさんお会いしていますが、今回のように、コメンテーターとして来ていらっしゃる当事者の方とお話するのは初めてだったので、とても楽しく刺激的で勉強になりました。
2013年07月03日(水)
7月3日放送(7月10日再放送)
シリーズ認知症 “わたし”から始まる
「第3回 検証・オレンジプラン―在宅支援の最前線―」
にご出演のダンカンさんに収録の感想を聞きました。
――第3回は、「オレンジプラン」という、日本で今年からスタートする新たな認知症施策を紹介。認知症の人が「住み慣れた地域で暮らし続ける」ことを目指す計画です。
オレンジプランによっていい方向に行くのかどうなのか、それはまだ未知数ですけれども、ただ、始めないと失敗もないですし。オレンジプランは5年の計画ということですが、実際にはこれは人と人のあいだでエンドレスで続いていくことですから、ずっとずっと先までつながっていくこととして、最初の一歩を踏み出すことは非常に大切だと思いますね。
2013年07月03日(水)
今年2月、オランダに撮影に行かせて頂いたディレクターKです。
オランダといえば、
チューリップ、風車、自転車、絵画、ビール、アンネフランク・・・。
そんな固定概念を抱いていた私は、
同地が「認知症政策先進地」であることは、
恥ずかしながら取材をするまで知りませんでした。
さて、認知症シリーズでのオランダ出張の提案が通り、
乗り込んだまではいいのですが、
いざロケを始めると頭の中は「???」だらけ。
最大の「?」は、私が取材させて頂いている方々が
「本当に認知症なのか?」という根本的な疑問でした。