本文へジャンプ

難病医療費助成制度見直し案の波紋について。

2013年11月05日(火)

10/30(水)に放送した福マガ
番組ページには
「10代の介護の現状」「50代以上で増加するエイズ発症者」
の一部を掲載しておりますが、
放送前日10/29(火)厚生労働省の動きを受け
「難病医療費助成制度見直し案の波紋」もお伝えしました。
治療法が確立されず、治療が長期にわたる難病患者に医療費を
助成してきた国の制度が、ほぼ40年ぶりに大きく変わろうとしています。
WEBには掲載されていない情報ですので、
こちらのブログではある程度まとめる形で補足します。


20131031_fukumaga001.jpg
福マガ10月号は3本立てで放送いたしました!
難病医療費助成制度の見直しは厚労省が法案を作成後、
来年(2014年)の通常国会で提案される方針です。

 


主な改正案内容は以下となっています。
 ・助成となる難病数を増やす  56疾患→300疾患程度
 ・医療費の負担割合を減らす   3割→2割
 ・1か月の自己負担額の限度額の変更
    世帯年収に応じて現在の7段階→5段階に
 ・現在医療費無料の「極めて重い」患者
    無料→自己負担額請求(おおむね3年間は経過措置)


20131031_fukumaga006.jpg
医療費助成の自己負担限度額の見直し案。(10/30現在)
世帯収入570万円の方は月に44,400円の負担。(年に換算するとおよそ53万円)
一方、世帯収入370万円以上570万円以下の方は24,600円の負担。
月額約2万円違います。


放送では・・・
・難病は誰でも突然発症する可能性があり、身近なもの。

・「負担金額は世帯年収が低い人のほうが少ない」
 「重症でないと助成を受けられない」ということから、
 働くことを抑制し“社会から距離を置く”
 あるいは“症状が悪化するまで医療措置を受けない”
 という難病患者が増えるのではないか。

・“世帯収入”が負担額の“物差し”となっているため
 「家族に負担をかけたくない」と
 医療行為を控える人も出てくるのではないか。

・当事者団体の声として、難病治療は一生続けるものが多い。
 払い続けるには重すぎる負担だ。
 1回の費用が抑えられても、月額の負担が大きくなる場合もある。


などの意見が出ていました。


担当Tデスクの話・・・
生放送終了後、通りがかったTデスクに
「難病のテーマ、様々な課題がありますね・・・」と伝えたところ
「難しい問題なんだよね」と、ぽつりぽつりと話してくれました。
 

・患者の多い病気は難病ではない、と
 難病認定から外れる場合もある。

・今年(2013年)4月に施行された「障害者総合支援法」の
 障害者認定の中に難病等も加わったが、
 今回の見直しではその範囲も対になっている。

・「社会モデル」で障害のある人を支えていこうとしている障害者総合支援法。
 対して、「医学モデル」で支えていこうとしている難病医療費助成。
 “違う物差し”が入っているため、
 本当に必要な支援を難病患者に届けることはできるのだろうか。

・いわゆる“難病ではない”患者(狭間といわれる人たち)を、
 どうすれば救えるのか?

 

新たな負担が生じる患者さんの
「負担が重すぎる」との反発や不安の声を
ハートネットTVでは引き続き考えていきます。
 


●ご意見・ご感想は【このブログのコメント欄に】

●もし書き込みにくい場合はこちらへ。
【メールフォームを開く】(別ウィンドウ)
 

コメント

難病の概念から始まり、難病の問題は当事者になってからでないと考えません。
法律のことも、障害者権利条約の批准とも合わせてどう考えるべきかは、問題点が多く、テレビで報道するにはもう少し時間が必要です。
私は線維筋痛症と化学物質過敏症で、どちらもともにずっと付き合っていかなければいけませんし、特定疾患に指定されるされないが、厚労省の基準である意味を教えて欲しいと思っています。私の病気は患者数が多いのがネックですが、反対に希少難病こそ特定疾患に認定してモデルを集め、治療法の研究に繋げる必要を感じます。
難病の問題について、もう少し突っ込んで報道して欲しいのと共に、患者の気持ちを聞いていただきたいです。

投稿:京都のおばちゃん 2013年12月07日(土曜日) 03時25分