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【出演者感想】山下敏雅さん「住まいのトラブル、セクシュアル・マイノリティーが相談できる場所がある」

2013年06月05日(水)

シリーズ 多様な“性”と生きている
第3回「自分らしく暮らす ―新しい住まいのカタチ―
に出演された、山下敏雅さんに感想を聞きました。

 

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――今回の収録では、「住まい」という視点から6月のテーマ「多様な性と生きている」について考えていったわけですが、どんな感想をお持ちですか。

やはり住むということは生活の基盤、人生の基盤です。実際、弁護士をしていると住まいに関わる相談というのは、頻繁に出てくるわけですね。

セクシュアル・マイノリティーと言うと、どうしても体のこと心のことに話題が集中しがちですが、当事者にしてみれば、それは人生そのもの、生活そのものなんですね。ですから「住まい」という切り口から取り上げた今回の番組はとても有意義だと感じました。

 

――弁護士の立場として、今後「セクシュアル・マイノリティーと住まい」
ということとどう関わっていきたいとお考えですか。


セクシュアル・マイノリティーの方たちの存在が
少しずつオープンに認知されてきたことによって、
今後、そうした人たちによる住まいに関しての法的な相談の機会も
目に見えるかたちで増えていくのではないかと思っています。
でも現時点ですでに、目には見えてないけれど、
何らかの住まいのトラブルを抱えている当事者がいるはずなんですよね。
そういう方たちが今、どこに相談にいったらいいのかわからないという問題も
結構大きいと思います。
一方、弁護士もこの数年でLGBTの問題に取り組んでいこうとする方が
増えてきたという変化があります。

ですから、今、もし困っている人がいるんだったらつながって欲しいですし、
トラブルがあったら相談に行けるんだということを、
この番組を通じて知ってもらいたいですね。

 

《山下敏雅さんプロフィール》
永野・山下法律事務所 
セクシュアルマイノリティーの法的問題に詳しい。
他にも、児童虐待から子どもを保護し、自立を支援する活動など、弁護士として幅広い分野に関わる。LGBT支援法律家ネットワークメンバー。

※「LGBT支援法律家ネットワーク」…2007年に立ち上がった,LGBTの法律問題に取り組む全国の法律家(弁護士,司法書士,行政書士,税理士等)のネットワーク。現在,北海道から熊本まで40名以上のメンバーがいる。

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