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【出演者インタビュー】ユージさん「本当に両親がいれば幸せなの?みんなそれぞれ悩みはある」

2016年08月12日(金)

20160804_yuuji.jpg8月4日放送(8月11日再放送)
WEB連動企画“チエノバ” 
ひとり親家庭の子どもの悩み
ご出演のユージさんにメッセージをいただきました。




《ユージさんプロフィール》
タレント。父はアメリカ人、母は日本人。5歳のときに両親が離婚。母と日本に渡る。


――ひとり親家庭で育たれたユージさんは、子どもの頃、悩むことはありましたか。

僕は子どもの頃、「お母さんは僕を好きじゃない」と思っていたんです。お母さんはお父さんから養育費をもらわなかったので、お父さんにも会えなくなり、生活も苦しかった。家に帰ってもお母さんは仕事でいないことが多かったから寂しかったですね。今になっては、働かなきゃいけないから、家にいないっていうのはわかるんですけど、子どもの頃は「なんでいないんだろう。僕、今寂しいのに」って思っていました。それに悩みがあっても、帰ってきたお母さんは仕事で疲れているから、全部吐き出せずに抱えていました。

――その時の悩みをどうやって解決されましたか。また、どんな支援があったら良かったと思いますか。

僕は時間がかかりました。悩みがあっても1人で抱えるだけでした。
先生が気付いて「何か悩んでいる?」って声をかけてくれたりもしたけど、辛いことを話していると、声が震えてうまく話せなくって。話し下手の人や、誰かに打ち明けるのが嫌だ、弱い所を見せたくないという人も沢山いると思うんです。そういう人達には自分の顔も名前も出さずに悩み事だけを載せられるホームページやSNSが沢山あるんで、いいなと思いました。文字だったらどんなに楽だったかなって、僕も当時あったら絶対書き込んでいたと思います。同じ悩みを持っている人だったり、自分より辛い悩みを持っている人もいるだろうから、言葉で話せなくても、文字をのっけるだけで、それを理解してくれる人からの返信があったり、他の人の意見を見ることができるので、それだけでも救いになると思います。

――最後に、今もひとり親家庭で悩んでいる当事者の方に向けて、メッセージをお願いします。

僕もひとり親で育ったので、悩みはすごいわかるんです。
だけど、一方でひとり親じゃなくて、両親がいる家庭の子どもたちはひとり親の人たちからすると「いいな」とか「幸せそうだな」と思ってしまいがちだけど、本当に両親がいれば幸せなのか、もしかしたら分からないんじゃないかな、と思いました。
というのは、両親がいたってきっと悩みはあるだろうし、家の中にお父さんとお母さんがいても喧嘩している姿を見たり、両親がいるからこその悩みもあると思うんですよ。「両親がいれば幸せ、家族の仲がいい」というのはひとり親の子どもたちの妄想の部分もあるんじゃないかなって。だから1つ考えて欲しいと思ったのは、ひとり親だからと言って自分が悲劇のヒロインみたいに思わないでほしい。両親がいたって悩んでいる人がいるわけだし、みんなそれぞれ悩みがあるから、1人で悩みをため込まないでいろんな人に相談すればいいんじゃないかなと思います。

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