【出演者インタビュー】原 隆也さん「身近な人が"てんかん"だったら、あなたはどうする?」
2016年07月14日(木)
- 投稿者:番組ディレクター
- カテゴリ:WEB連動企画“チエノバ”
- コメント(1)
7月7日放送(7月14日再放送)
WEB連動企画“チエノバ”
“てんかん”を知ろう!
ご出演の原 隆也さんにメッセージをいただきました。
《原 隆也さんプロフィール》
読売新聞記者/てんかん当事者。7年前に発症。自らの体験をもとにてんかんに関する記事を連載。
――生放送はいかがでしたか。
“てんかん”のことを「知りたい」「理解したい」というツイートを見ることができて、とてもうれしかったです。関心を寄せていただいたことに、非常にありがたく感じました。
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――番組に寄せられたカキコミで印象に残ったものはありますか。
てんかんを打ち明けたところ、友だちから好奇の目で見られたり、嫌がらせにあったりして、大学を辞めてしまったという女性のカキコミです。きちんと理解してくれる友だちは一人もいなかったのかなと思い胸が苦しくなりました。てんかんという病気は患者だけではなくて、周りの人も「どう受け入れるか」という“人間力”が試されると思うんです。ネットで患者に対する批判も見ますが、じゃああなたは恋人や親友など大切な人に「てんかんなんだ」と打ち明けられたとき、それを理由に付き合いをやめるんですか?と聞きたいです。だから、投稿者の女性も互いに分かり合える本当の仲間を見つけてほしいなと思います。
――これから先、社会がどのように変わっていくと良いと思いますか。
てんかんの人たちに出会ったときに、「え、対処できないよ」じゃなくて、受け止められるような社会になればいいですね。今はワーク・ライフ・バランスとか、ユニバーサルデザインとか、いろんな言葉がありますが、なんだか言葉だけが先行していて、実態が伴っていなかったり、健康な人のためだけに使われていたりするような気がするんです。でも、ちょっと病気や障害があると“枠”から外れてしまうのはおかしいじゃないですか。言葉を作るよりも社会を変えるほうが先。社会が変わってから、それに合った言葉ができるべきじゃないかと思いますね。
――番組やこのブログをご覧になる方には、どのようなことを伝えたいですか。
てんかんは、ほかの病気と比べて横の連携が少ないんです。たとえば“がん”の方だったら、自分の病気をオープンにしたり、患者同士の語り合いの場もあったりするのですが、てんかんはどうしても偏見があって言いづらいとか、家族に隠せと言われていたりして、そういう連携が希薄なんです。でも、ちょっとずつでもみなさんが声を上げていけるようになっていけたらいいなと思います。そして、社会もそういう人たちがいるということを受け止められるようになればいいですね。それはできるはずなんですよ。100人に1人の割合で発症する病気なんですから、もしかしたらあなたの身近にもいるかもしれない。そしたら自分はどうするんだということを多くの人が考えれば、少しずつでも変わっていくのかなと思います。だから、遠いところの話ではなくて、身近な人に起こるかもしれない病気だと考えてほしいですね。
コメント
ノーマライゼーションとか言ってるけど、本当のところで理解してない。障害のある人もない人も社会で共存していくことを国は掲げていても、社会に浸透しなければ意味がありません。原さんのおっしゃるとおり、言葉だけです。
投稿:ひぽ 2017年01月26日(木曜日) 16時11分