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【出演者インタビュー】久保純子さん「薬物依存者を温かくサポートし、見守る気持ちが求められている」

2016年04月06日(水)

20160225_k.jpg2月25日放送(3月3日再放送)
WEB連動企画“チエノバ”
緊急特集!薬物依存
ご出演の久保純子さんにメッセージをいただきました。

 

《久保純子さんプロフィール》

元NHKアナウンサー。2011年~2013年に夫の転勤に伴って渡米し、モンテッソーリ教育国際免許を取得。二児の母(長女と次女)。


――今月のチエノバでは、薬物依存について“いま必要なこと”を徹底的に考えました。キーワードとして「薬物依存は“病気”である」「依存症に対する誤解や偏見がある」ということが挙げられましたが、収録を通してどのようなことを考えましたか。

 

私自身、薬物依存が“病気”であるという言葉にハッとさせられました。「やめたくてもやめられない」。自分の力ではどうにも抜け出すことのできない薬の怖さを知りました。他の病気同様、治療をしなくてはいけない。にもかかわらず、日本の現状では、刑務所で罰を受け、回復するどころか、逆効果になってしまっているという事実に、衝撃を受けました。正確な知識と対応が必要だということを心底感じました。


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――VTRでは、薬物依存のリハビリ施設「日本ダルク」を紹介し、当事者の思いやケアの方法などを見ていきました。ご覧になってどのようなことを感じましたか。

 

正直に自分の気持ちや経験を話す場があることの大切さを痛感しました。理解ある仲間と繰り返し話すことで、時間をかけて、自らの思いを吐露できるようになる。過去の自分と向き合い、回復への一歩を踏み出すこともできる。薬物依存者の回復のためのプログラムや施設の充実が急務だと思います。そして、まわりの温かいサポート、見守る気持ちが求められていることを実感しました。

 

――松本俊彦先生からは、「薬物依存になりやすい人は孤立していたり生きづらさを抱えていたりする場合が多い」とのお話もありました。そういう人たちを薬物に依存させないためには、どのような社会づくりが必要だと感じますか。

 

私たちは、誰しも、ひとりでは生きていくことはできません。常に誰かに、何かに、依存し、自分の存在を確かめています。生きづらさを支える「松葉杖」という松本先生の一言が心に残りました。弱さ、痛み、苦しみ、誰しもが抱えうる心の声に耳を傾け、お互いの違いを認め、受け止める。誰でも、誰かの「松葉杖」になることが出来る。そんな社会に導くために、教育が大きな役割を担うと信じています。

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