【出演者インタビュー】咲セリさん「私もこんなにつらかったけど、いま生きているし、生きようよ」
2015年09月30日(水)
- 投稿者:番組ディレクター
- カテゴリ:WEB連動企画“チエノバ”
- コメント(3)
9月24日放送(10月1日再放送)
WEB連動企画“チエノバ”
―知ってほしい!境界性パーソナリティ障害―
ご出演の咲セリさんにメッセージをいただきました。
《咲セリさんプロフィール》
WEBデザイナーとして活躍しながら、境界性パーソナリティ障害の当事者として、講演活動や執筆活動も行っている。過去に、依存症やいじめの当事者として「ハートをつなごう」「ハートネットTV OurVoices」に出演。
――現在は寛解されているということですが、症状に苦しんでいたときはどのような“つらさ”がありましたか。
常に私には価値がないと思っていたので、自分のことを否定し続ける日々でした。自分自身を傷つけたり、夫に暴力を振るったり……迷惑をかけていることが、さらに自己否定を重ねてしまったんですね。とにかくただ生きているだけで、四六時中つらかったです。
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――そこから症状が回復してきたきっかけはどのようなことだったのですか。
三年前に自殺未遂をしたことが大きくて。そのとき夫に言われたのが、昔は私と迎える未来を思い描けていたけど、私が死にたいと繰り言ったり、自殺未遂をしたりするようになって、年老いるということが想像できなくなってしまった、ということだったんですね。そのときに初めて自分はこれまでどれだけ夫を傷つけていたのかと気づいて、もう二度と彼を傷つけたくない、ちゃんと生きて彼に安心を与えたいと思ったんです。そこから急激に世界が変わるように回復していきました。
――気持ちの変化が大きな一歩になったということでしょうか。
もちろんその後に、番組で紹介した「なんでもノート(※)」や「認知ノート(※)」とか、いろんな治療をしたことがよかったんだとは思うんですけど、それを行うパワーの源というのが、やっぱり「治すんだ」「生きるんだ」と自分で決めたことだと思います。
※「なんでもノート」とは、思ったことをなんでも書き込むノート。吐き出すことで、感情を昇華することができた。「認知ノート」では、自分の感情を客観的に見られるようになり、二極思考を直す訓練になった。
ノートの詳細については、こちらのブログで紹介しています⇒「知ってほしい!境界性パーソナリティ障害」内で紹介したノートについて
――番組生放送中にはさまざまなTwitterのつぶやきが寄せられましたが、特に印象に残っているものはありますか。
「自傷行為で傷だらけになったけれど今も生きています」というつぶやきがあったんですが、私も「生きています」と言い合いたいなとすごく思うんですよね。死にたいくらい苦しんだけど、今日も生きたよ。明日も生きるよ。と言えるだけでいいなと思います。軽々しいことは言えませんが、私もすごく苦しかったし、そのときは何を言われても聞けなかった。でも、いつか、何かをきっかけに光が見えることはきっとあるので、どうかあきらめないで。今日一日でいいから生き抜いてほしいと思います。
――視聴者の方へ伝えたいことはありますか。
多くの方からメールなどで相談を受けるんですけど、みなさん「こんなに苦しいのは自分だけじゃないか」「自分なんて死んだほうがいい」とおっしゃるんですね。だから、「あなただけじゃないよ」「私もこんなにつらかったけど、いま生きているし、生きようよ」と言いたい。ただそれだけですね。
コメント
境界性パーソナリティの当事者・周囲の方の辛さを、もっともっと世間の方に認知して欲しいです。
ハートネットTVで取り上げて頂いた時は、本当に嬉しく、「ありがとう」の気持ちしかありませんでした。
咲セリさん以外にも、このように「境界性パーソナリティ障害」と向き合い、闘い続けている方が今も沢山います。
どうか、「―知ってほしい!境界性パーソナリティ障害―第2回」が放送されると、嬉しいです。
何卒、よろしくお願い致します。
投稿:まめこ 2016年12月17日(土曜日) 18時20分
逝きたい生きたくない
生きたい逝きたくない
現実と夢が混ざった黒いベールがかった世界に終わりわないかもだけど
感情も感覚もどんなにニブってもやっぱり死にたいする願いわ消えないかもだけど
今年もナントカ生きているみたいです。
投稿:(u_u) 2015年12月02日(水曜日) 04時20分
発達障害&双極性障害&過食症の当事者。現代の医学では完治は不可能。
(良い意味で) 開き直り、人生を少しずつでも楽しんで生きたい!!
投稿:ミカン男 2015年10月19日(月曜日) 22時14分