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【出演者インタビュー】大西 瞳さん「当事者の家族が孤立しない状況を作っていけたら」

2015年03月03日(火)

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2月25日放送(3月4日再放送)
WEB連動企画“チエノバ”
―障害者の家族(2)バリバラコラボ!
解決へのヒントを探る―
ご出演の大西 瞳さんにメッセージをいただきました。

 

《大西 瞳さんプロフィール》

義足のスプリンター。小さなころからテレビ番組のリポーターにあこがれていた。バリバラでは街角突撃リポートを得意とする。すぐに義足を見せたがる。障害者情報バラエティー番組「バリバラ」に出演中。

 

――2月のチエノバは「障害者の家族が抱える悩み」の第2弾として、バリバラとコラボしながら“解決へのヒント”を探っていきました。番組はいかがでしたか。

私自身も障害のある当事者なので、介護をされているときは苦労をかけているなと思うんですけど、家族から直接「つらい」などと言われることはないので、具体的な声が聞けてすごく勉強になりました。こういう家族側からの視点で語られる番組はあまりないですよね。番組でも言いましたが、いろいろな声を聞いて、私も弟に迷惑をかけていたんじゃないかなって思いました。

 

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――番組に出演してどのようなことを伝えたいという思いがありましたか。

家族もある意味、当事者ですから、「支えなきゃ」という気持ちでいっぱいいっぱいだし、暗くなったり落ち込んだりするのは当然だと思うんですよね。そんなときに周りが声をかけてくれたり、グチを言える雰囲気を作ってくれたり、明るくしてくれたりするとすごく助かるので、周囲の方も気づいたことがあったらどんどん動いてほしいなと思います。

 

――ひとりで抱え込んだり、声に出せなかったりする家族も多いのでしょうか。

そうですね。たとえば当事者会に参加することもひとつの手ですが、いっぱいいっぱいな状況でそういう場を探さなきゃいけないし、知らないところの中に入っていくわけですから、ハードルは高いんですよ。だから、まずは周りの方がグチを聞いてあげるだけでも当事者の気持ちは楽になりますし、そこで少し楽になったら当事者会に行くというようにステップを踏むのもありだと思うので、何よりもまずは当事者の家族が孤立しないような状況を作っていけたらいいですね。

 

――特に印象に残っているカキコミはありますか。

番組の最後に紹介した、「今あなたがすることは自分の心と体の健康管理、そして、生活費の確保。病気のことは医者が考える。施設のことは行政が考える。幸せのことは自分で考えよう」というカキコミです。それはすごく大事だと思っていて、私も自分のせいで母の人生が台なしになったりするのはすごくイヤなんですよね。だから、やっぱり介護者の方にも自分の幸せをちゃんと考えて、頑張りすぎずに介護をしてほしいなって思います。医者や行政を頼って、うまく役割を分担してほしいと思いますね。

 

――大西さんが介護の際に家族に求めるのはどのようなことですか。

変に察しないでほしいというか、気を遣いすぎないでほしいということですね。気を遣われていると私もわかるので、そうすると「気を遣わせちゃっているな」と考えちゃうじゃないですか。何事も“しすぎ”はよくないなと思います。

 


周囲の人には口にできない、ネットだからようやく言える…。本当のつらさを誰もわかってくれない…言えない…。押しつぶされそうな思いに、向き合いたいと思います。


WEB連動企画“チエノバ” Eテレ・夜8時生放送
「障害者の家族」
1/29(木) (1)誰にも言えなかった苦しみ
2/25(水) (2)バリバラコラボ!解決へのヒントを探る

コメント

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もうコメントは許されないんですね。

投稿:マーボナス 2016年05月01日(日曜日) 18時18分