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6月【○○がやめられない/依存】の"知恵"はありますか?

2014年06月10日(火)

ハートネットTVで月1回お送りしている「新WEB連動企画・チエノバ」は、WEB経由で寄せられるみなさんのご意見から作る番組。4月のLGBT、5月の統合失調症に続き、6月は「○○がやめられない/依存」の悩みを取り上げます。

カキコミ板にはアルコールへの依存、着ない洋服を買い続けてしまう、髪の毛を抜くことをやめられない…など、「やめられない」苦しみが集まり続けていますが、こちらのブログでは頂いたメールを一部ご紹介させていただきます。


◆なつきさん/北海道
以前タバコやチョコレートやいろいろな事に依存していました。辞めるのがむずかしい頃は、やめられない自分をとても恥ずかしく思っていました。後ろめたいので、他の日常生活もぎこちなくなるなど悪循環が起こりました。
私は生活環境を整えることで、このような悪循環を断ち切り、依存しなくても自分の意思で生きられるようになりました。現代は、生活環境を整えることは容易ではないようです。
心を病むことや依存などを掘り起こすよりも、人の心の健康な状態がどういったものか  ということに冷静に立ち返ることが必要だと思います。

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◆たっくん/兵庫県
僕は以前、逃避と依存が合併しており、病院に行っても意志薄弱なだけと言われました。病気ではありませんでしたが、回りとか社会生活に支障があったんで、病的であったと思います。借金もありました。依存は特に親に依存してました。逃避は仕事からのストレスから逃げて常に楽しいことばかり考えてました。今は直すように努力しています。
僕なりの方法ですが、1つは自分に甘えるのは止めようと思いました。そしてもう1つは逃げることを止めました。そしてお金のかからない自分の趣味を作りました。いい意味でもっと自分を大事にしようと思いました。それから、睡眠をよくとるようにしています。今は前向きにがんばっています。(^○^)


◆マドレーヌさん/佐賀県
チエノバのカキコミ板に掲載して頂いています。マドレーヌです。
私は、自傷行為を「やめられた」わけではありません。「やっていない」のです。そういう意味では、現在進行形です。

カキコミ板を拝見しますと、私が経験したことよりも、もっと壮絶な経験をされた方々に対し、恥ずかしい思いです。

不幸自慢をする訳ではありませんが、私もなかなか自傷行為をやめられなかったのです。10年くらい苦しみました。
一番ひどい時は、一人で寝させてもらえず、両親の部屋で親と一緒に寝ていました。
出かける時  もバッグの隠しポケットにカミソリを入れて持ち歩いていました。
買い物中も、ふっ、と虚しい気持ちになると。外出先でも、病院でも切っていました。
夜中になると、不安が強くなり、隣の県の病院まで、深夜1時ごろに行っていました。

ただ、楽観的な意見を言えば、自傷は時間が解決することもある、と伝えたいです。精神的な波があって、悪い時はとことん悪いです。
でも、薬(医療費の問題もありますが)、の力を借りたり。そして、激しい落差や狭い幅の波は、歳を重ねるにつけ、 落ち着きます。(自傷に限られるかもしれませんが)

“できた体験”は、その名の通り、どんな些細なことであっても、例えば、ご飯が食べれた、歯を磨けた、新聞を取りに外に出られた。そういう小さな体験、経験を積み重ねて自分に自信を持ってもらうのです。それがいずれ、今日は切らなかった。明日も頑張ろう。という気持ちになるのではないでしょうか。少なくとも、私はそうしてきました。
もちろん、これは我流なので、皆に当てはまるものではないともわかります。

否定的な「でも」という言葉を多用しない。
自分ができていることを評価する。
できないことにこだわらない。

いろいろな方と話してみたいです。


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マドレーヌさんはカキコミ板にご意見いただいております。
「参考にならないかもしれませんが」  マドレーヌさん/佐賀県/30代/記事ID:36250
(最初から4つ目の記事です)

自分が今、切りたい、切ろうとしているのは、
“病気”がそう思わせてるんだ。
それだけなんだ。
・・・
やめよう、やめたい、やめなきゃ。
って、思ってしまいますね。
まずは、自分を大事にしてみませんか?
そこから始めてみませんか?


みなさんはどう思いますか?


 

◆新WEB連動企画”チエノバ”

第3回:6月26日(木)夜8時
WEB経由で番組に届いた声を「道しるべ」や「知恵」に変えながら、皆さんの悩みや心配、興味・関心について考え、応える取り組みを始めます!第3回目は「○○がやめられない/依存」の悩みを中心に考えます。


出演者:久保 純子さん(フリーアナウンサー)、荻上 チキさん(評論家、シノドス編集長)、山田賢治キャスター