本文へジャンプ

5月分「誰でも使いやすい"多目的トイレ"ピクトグラムのデザインは?」

2014年05月29日(木)

ハートネットTVで月1回お送りしている「新WEB連動企画・チエノバ」はみなさまの“声”が起点となる番組。4月の放送を受け「トランスジェンダーの方々のためのトイレのピクトグラム(絵文字)募集」をしたところ今月も沢山の投稿をいただきました。ありがとうございました!
こちらのブログでは、一部ご紹介させていただきます。


◆きなコさん /みんなのトイレ
20140529_001.jpg
多目的トイレは車いすマークで表現されていることが多いが、車いすを使っている人限定のトイレを意味しているわけではない。そこで、すべての人が気軽に入りやすく使用しやすいトイレを意味するデザインにするために「みんなのトイレ」と明記し、みんなでトイレを囲む絵図を意識して描いた。



◆おいしいあるぱかさん /ハートフル
20140529_002.jpg
LGBTについて全体に知れ渡っていなくてそのせいであらぬ誤解があることもあるけれど心はみんな同じ人間だということで人型の真ん中は左右の半分の人ずつをつなぐハートにしました。また、今後周りの人に理解されて仲間が増えたり後押ししてくれるよつな人に囲まれる願いを込めて周りを大きくハートで囲みました。
小さい画面で指で書いてしまったので歪みが大きいですすみません。今後の日本でLGBTへの理解が深まることを願います。


◆みみりんさん /シンプルに、男でも、女でも、それ以外でも
20140529_003.jpg
男でも女でも、その中間でもいいように、男女の手をくっつけてしまいました。ちょっと交通標識みたいかもしれません。私は空いてる時は、障害者用のトイレを使うこともあります。広くてとても快適です。トランスジェンダーの皆さんが、普通に用を足せるような社会になってほしいです。



◆ゆうさん /すべての人間。
20140529_004.jpg
このデザインは数学における全称記号(universal quantifier)である∀と人間の図を書いています。human beingの意味はhuman=人間的な、人間らしい、being=存在です。これらで『すべての人間』という意味を込めています。今回の企画は無性自認である自分にとって関わり深い内容でした。自分は体や戸籍は女で自認はX、無性です。男女どちらが楽かと聞かれれば男性なのでトイレが男女しかない場合男性用に入ることもありますが正直なところ女性用トイレに入るのも男性用トイレに入るのも、そもそも性別のトイレに入ることでそわそわしてしまいます。1番落ち着くのはやはり性別の括りがない身障者用と言われる多目的別トイレですが自分も周りから「身障者でもないのに」といった目で見られるのが辛かったです。ですので『すべての人間』が使えるトイレというものが作られ、その認識が広まることを願っています。


◆sudachiさん /わかりやすさ重視
20140529_006.jpg
このデザインの目的は、トイレの利用者を周囲の人から守ることです。周囲  の人は知識が無いので、トランスジェンダーの利用者のことを『何であなたがこのトイレ使うのよ』っていう風に見るでしょう。なので、周囲の人に伝わらないと、意味がないのです。『性別不問』という文字を見たら、とりあえず周囲の人は、『あれ、どゆこと?』となり、とりあえず、攻撃力が多少なりとも弱まると思います。

いろいろなマークも考えましたが、攻撃する気満々の人に、マークを見せて理解してもらうより、文字の方が即効性があると考えました。

sudachiさんは他にも投稿をいただきました。ありがとうございます!


◆Gappyさん/男性であり、女性であり、配慮を必要としている
20140529_007.jpg
男性と女性が体とココロに同居して、という感じから作ってみました。ピクトグラムなので、一色で表現できて、配慮も必要としていることをシンプルに表現しました。自分は、小学生の頃よく「男おんな」といじめられました。そこを逆手に作ってみました。LGBTだからレインボーカラーをと思ったのですが、ピクトグラムなので一色に表現しました。

Gappyさんは他にも投稿をいただきました。ありがとうございます!


◆シアンさん /虹とハート
20140529_011.jpg
多様な性の象徴でもある虹と、思いやりの心を表すハートを組み合わせました全体図は洋式トイレになっています確かに、多目的トイレの表示にトランスジェンダーなどのマークもあると、当事者としては利用しやすくなりますよね。自分は、地元にLGBT関連のコミュニティーをつくろうと計画しているのですが、自分自身のことで手いっぱいで、どういうものにするかもまだ決めていません…しかし、今回のピクトグラムのように、想像を膨らませていくことは大切だなと思いました



◆ひらまつさん /誰でもいいんだよ
20140529_012.jpg
今回はツイッターでこのピクトグラム募集の情報を見かけました。もともとセクシャルマイノリティ・LGBT・クィア・フェミニズムなどの話題が身近だったこともあり、そしてデザインの勉強を少ししていたこともあったので、ちょっと作ってみようかなと思い立ちました。性によるカテゴライズ、恋愛至上主義の押し付け、私たちはそんな社会に面して生活をしています。あらゆるセクシュアリティ・ジェンダーがあっていいと言いつつ、マイノリティの中にもマイノリティが存在します。どこへ行っても、そういった無神経に晒されます。しかし、かく言う私だって、セクシャルマイノリティ・LGBT当事者の方々だって、自分の想像が及ばないことに対しては無神経になってしまうことがあります。答えのないことも沢山あって、いくら考えたって考えすぎになることはありません。性別や性愛など”性”からの解放は、永遠のテーマです。

 

実は、トランスジェンダーの方々を想定とした募集としていましたが、「私たちも多目的トイレを使いたい事情があるんです!」というご意見をいただきましたので募集内容を一部変更します!こんな理由で多目的トイレを使いたいけど使いづらいですという方、使いづらさの理由と合わせて、新たな多目的トイレのピクトグラムを引き続き募集します! PCやスマホのアプリで描いたものでも、紙に書いて写真に撮ったものでも構いません。6・7月の特集では取材を加えて紹介させていただく予定です。よろしくお願いいたします!

 


◆新WEB連動企画”チエノバ”

第2回:5月29日(木)夜8時
WEB経由で番組に届いた声を「道しるべ」や「知恵」に変えながら、皆さんの悩みや心配、興味・関心について考え、応える取り組みを始めます!第2回目は「統合失調症」のご意見を中心に考えます。


MC:久保 純子さん(フリーアナウンサー)、荻上 チキさん(評論家、シノドス編集長)、山田賢治キャスター
ゲスト:松本ハウスさん

 

 

コメント

※コメントはありません