【出演者インタビュー】松本キックさん「『ひとりじゃない』ことをわかってもらいたい」
2014年05月28日(水)
- 投稿者:番組ディレクター
- カテゴリ:WEB連動企画“チエノバ”
- コメント(1)
5月29日放送(6月5日再放送)
新WEB連動企画“チエノバ”
―今日は統合失調症を中心に―
ご出演の松本キックさんにメッセージをいただきました。
――松本ハウスのお二人にはスタジオで統合失調症の症状を取り入れた漫才も披露していただきましたが、チエノバに出演してどのようなことを伝えたいという思いがありましたか。
同じような苦しみを持っているにもかかわらず、相談できる場所を知らずに孤立している人が多いということを今回の収録で実感したので、まずは「ひとりじゃないんだ」ということを知ってほしいですね。
今日は就労の話もありましたが、そこまでたどり着ける人は本当に限られているのも事実なので、まずは統合失調症のことを知ってもらって、世の中が受け入れる体制をつくる。そこからかなと言うのは思っています。
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――統合失調症のことを漫才のネタにすることに“悩み”はありましたか。
実を言うと加賀谷が復帰してから精神疾患をネタにしたのではなくて、芸人としての駆け出しの頃からトークで話したりとか、ネタの中に少し入れたりはしていたんです。今は改めて”統合失調症”という病名がついたのでそれを提示しているだけであって、基本は変わっていないんですね。
「そういうことを笑いにするな」というお叱りの声もあると思いますが、本当におもしろいと思ったら笑っていいと思うんですよ。まずは“普通のこと”として受け入れて欲しいと思いますね。
――相方として加賀谷さんと過ごす上で、どのようなことを考えていますか。
「先回りしない」ということですね。気を遣いすぎて、こういうことはできないだろうとか、これをやらせたらだめだろうということはせずに、とりあえずトライさせてみる。今はそう考えていますが、症状が重い時やしんどい時は「焦らせない」ということに気をつけていました。
どうしても病気と聞くと難しく考えてしまうんですが、結局は人と人との関係なんですよね。そういうことをちょっとでも頭の片隅に置いてもらえたらなと思います。「おいしいお菓子買ってきたんだけど、食べる?」とか、本当に普通の会話でいいと思うんです。お互いに気を遣いすぎない関係を築けたらいいなと思いますね。
コメント
私も統合失調症を患ったのですが、自分の症状では、患者(私)がいる空間が、その地点地点で、自分の感覚でネガティブな意味の所ばかりに気づいてしまう病なのかなぁ?って思っています。それは被害妄想型でして、誇大妄想的には、周りに聞こえるものが全て私が解決できるという誇大妄想を思い込んでしまい、幻聴もそれを追いつめます。
私の場合は、幻聴が聞こえた後実際に周りの人達が笑うという、自分が笑われていると感じる苦しさがありました。でも、幻聴を俯瞰してみたら自分のことを笑っているのではなく、その空間での周りの人達と共有している空間で面白いことの察知をして、凍りつき、笑が起きて、自分のことではなく、周りの面白いことを笑っているんだと、自分とは関係ないけれど、周りに笑が起きるというのは、もっとユーモアがあれば、受け入れられると思っています。
だから、私は周りで笑が起きる。笑の神様になれれば良いかなと思います。
確かに、私自身に周りに影響を与えているということを、これからどううまく表現できるか?が大切だと思いました。
投稿:田中 2014年05月29日(木曜日) 20時22分